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今日は品川で試飲会。

Sep 09, 2025 by weblogland | Add comment
今日は品川で試飲会。一番早い午前中の時間帯でお伺いしました。かなり賑わってましたね(笑)。秋にかけてインポーターさんも気合が入ってますね(笑)。
100アイテムくらいでしたから1時間弱。体力的にもちょうど良い本数かな(笑)。まあ、常日頃お世話になっているインポーターさんですから、定番として扱っているアイテムもあります。もちろんそのワインの味わいは頭に入ってますけれど、それも敢えてティスティングします。確認の意味もありますが、私自身の微調整でもあります(笑)。覚えている味わいのトーンを今日飲む新しいアイテムに合わせる(笑)。そうすることでチョイスの精度が上がる(笑)。
面白いもので同じワインでもTPOで味わいは変わります。バンバン注がれる試飲会はワインにとっては過酷。あと供出温度は必ずしもベストではない。ですからそれを割り引いたり、プラスしながら判断する必要があります。そして気になるアイテムはサンプルとして取り寄せゆっくり数日かけてティスティング。
簡単には決まりません。
逆に試飲会ではなくインポーターさんが直々に持ち回ってくれるワインの方が決まりやすいかな(笑)。まあ、いずれにせよケチでへそ曲がりなマスキューですから簡単には決まりません(笑)。

モスコフィレロ2024年

Sep 05, 2025 by weblogland | Add comment
今日はAさんの奥様ご来店!
Aさん「マスキューさん!モスコフィレロ2024年めちゃくちゃ美味しいですね(笑)。」
私「ありがとうございます!私も感激したんですよ(笑)。」
Aさん「実はセラーに2023年が1本とってあって(笑)、比べたんですよ(笑)。そうしたら2024年の大きさが際立ってました(笑)。」
私「ありがとうございます!2024年のモスコフィレロは今までで一番の出来かも(笑)。濃密さに驚きました。ギリシャの2024年は良さそうです。」
Aさん「他の産地も良いのですか?」
私「東欧は良さそうなんですが、フランスがちょっと怪しい。必ず飲んで仕入れしますが、2024年のフランスは全体に薄い印象なんですよね。まあ、良いワインが無いわけではないとは思いますが。」

ありがとうございます!
なんか励まされた気になりました(笑)。



桝久 試飲会リポート 後半

Sep 05, 2025 by weblogland | Add comment
ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス 白 ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込
家内「このワイン、去年の今頃試飲会で使ったものです。同じヴィンテージで1年経って大変身しました(笑)!」
「うわっ!凄い凝縮感(笑)。一つ前のモスコフィレロも相当だったけど、コレはそれ以上(笑)。渾身ですな(笑)。」
私「1年前はもっとスパルタンに感じたのですが、ふっくら感や香りが追いついてきた感じです(笑)。」
「うんうん。桃…、ネクタリンみたいな味香りがねっとりクリーミー(笑)。圧巻ですね(笑)。」
「すべてが巨大(笑)。品が良いとか悪いとかそんなレベルじゃない(笑)。」
家内「ピックプールって『刺すように痛い酸』が特徴なのですが、1年経ってこんな香りが出るとは…、絶句しました(笑)。」
「酸っぱく感じませんよね(笑)。グレート•ワイン(笑)。でもブルゴーニュみたいに樽を使っていない。使う必要がない(笑)。」
「ピックプールってロワールのグロ•プランのシノニムですよね?」
私「はい!あとフォール•ブランシェもシノニムかな。ややこしい(笑)。」
家内「ピックプール•ド•ピネはラングドックの塩水湖の近くの石灰岩質とちょっと内陸に入った粘土質の土壌に分かれるようです。コレは塩水湖の近く。どうやら塩水湖寄りの方がヘビーになるようです。」
「塩味と酸味でフリッターのお友達(笑)。とてもシンプルでデイリーな印象なのですが、コレを飲んだらイメージが変わりましたよ(笑)。ここまでやるか!こんなになるのか!(笑)。」
「きっと地元では知る人ぞ知るピックプールなんだよ(笑)。」
「合わせる料理も高級そうだよね(笑)。岩牡蠣のデッカイのとか(笑)。1個5000円くらいするような岩牡蠣(笑)。」
「あとこのピックプールとてもクリーミーなんだよね(笑)。高級岩牡蠣は鉄板かな(笑)。」
「あとグラタン!魚介類をたっぷり使った高級なグラタン!オマール海老なんかどう?アワビも良さそう(笑)。」
「ガストロノミーの世界(笑)。『ダンチュウ』の世界(笑)。」
「きっと地元のお金持ちが地元の星付きレストランで堪能するんだろうなぁ(笑)。妄想しちゃう(笑)。」
「そうそう、『この店でミュルソー頼むのはアマチュアだな(笑)。シャブリなんて持ってのほか』なんてね(笑)。」
私「このワインを飲んで思ったのですが、評判が高まると木樽熟成したりするような予感がします。そうすると高く売れるんですよね(笑)。リアス•バイシャスみたいにならないことを祈ります(笑)。」

ファンティーニ•コレクション ヴィーノ•ロッソ 2022年 ファンティーニ イタリア アブルッツォ 赤 750ml 1890円税込
「あっ!飲みやすい(笑)!女子大好きなワインですよ(笑)。」
「冷やしてちょうどイイ(笑)。」
私「10℃前後でも大丈夫です(笑)。」
「甘いんだけどキレがあるからくどくない(笑)。」
「しかもしっかり赤ワイン(笑)。」
「シナモン、ナツメグ、八角…。いかにも中華料理に合いそうな香り(笑)。」
「中華料理の甘ダレ、いやいや中華料理に限らず甘ダレには鉄板かな(笑)。」
「今日トーロンポー作るからコレに合うかな(笑)?う~ん。この香り五香粉(ウーシャンフェン)みたい!」
私「ウーシャンフェン?スマホで調べると『花椒(ホアジャオ)やクローブ、シナモンの3種にスターアニス、フェンネル、陳皮(ちんぴ)のうち2種を加えてブレンドしたミックス•スパイスです。』なるほど!山査子餅と言い、ウーシャンフェンと言い、ホント良くご存知で!あっ、Mさんは元々プロでしたね(笑)。」
「鰻や焼き鳥(笑)。」
「お好み焼き!焼きそば!おたふくソースのお友達(笑)!」
「焼きながら飲めるね(笑)。」
「コレだけでちびちび飲むのも良さそう(笑)。」
「私コレ大好きです(笑)!今日のNo.1!」
「フレンドリーな優しさとイージーな易しさが混在してますね(笑)。イタリアらしい良さがある(笑)。」←ティスティング•スタッフKさんの金言
炸裂!
「プリミィディーヴォに良く見られるチョコレートぽさ…、紹興酒やシェリーに通じるような…、面白いワインですよね(笑)。しかも冷やして飲めるし(笑)。」
「甘いには甘いんだけど、サラッとした甘さ。メイプルシロップに似ている(笑)。ベタつかない(笑)。」
私「アルコール発酵が完全に終了する前に発酵を止めてますね(笑)。それゆえ葡萄の残糖分を残す。そしてついでに(笑)、リンゴ酸も残る(笑)。甘くてリンゴ酸がある分冷やしても美味しいですよね(笑)。あと、タンニンを過剰に抽出しない工夫がされていると思います。」
家内「アブルッツォのモンテプルチアーノとサンジョヴェーゼにチリエジョーロのブレンド。ファンティーニらしい質の高いワイン。決して寄せ集めをイジったワインではありません(笑)。」
「マスキューさん!ファンティーニのワインは他にも扱ってますよね?」
私「はい!サルデーニャとシチリアがあります。小規模な契約農家から葡萄を調達していますが、葡萄の重量ではなく面積で買います。指導通りに作れば少量でも決められた価格で買いますから農家にとってはメリットがあるし、質の良い葡萄を調達出来ます。両者ウィンウィンです(笑)。」

どうやら今日の変化球はビーンボールにならずに済みました(笑)!

コトー•ブルギニヨン 2021年 ドメーヌ•シュミット フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3582円税込
「ピノ・ノワールではありませんか?しかもブルゴーニュ(笑)。どれどれ(笑)。」
「あ~、しっかりしてる!」
「凝縮感が違うなぁ(笑)。」
「うんうん、高級な味(笑)。」
「がっちりしてるよね(笑)。」
「2021年ですか。今飲むとまだまだ行けそうですよね(笑)。まだフレンドリーにはなっていない(笑)。と言うよりは後2∼3年は待ちたい(笑)。」
家内「2021年は数の少ない年でした。ちゃんと保存•熟成してくれてありがたい(笑)。誠実なドメーヌですね(笑)。」
「以前の試飲会でオジサンのピノ・ノワール美味しかったですが、アレよりも硬い感じですよね。」
私「はい!ギィ•シモンのブルゴーニュ•オートコート•ド•ニュイ2022年ですね。アレの方が出来上がった感がありますね(笑)。コレはまだ待つべき感じです(笑)。」
「マスキューさん!ドメーヌ•シュミットはどこら辺のドメーヌですか?」
私「モレ・サン・ドニが本拠でシャンボールとジュヴレ・シャンベルタンにも畑を持ってます。小さいドメーヌです。このワインはモレ・サン・ドニの外れにある1ヘクタールのものだそうです。」
「コトー•ブルギニオン表記だと一番下のA.O.C.ですよね。」
家内「ブルゴーニュ版のヴァン•ド•フランス(笑)。ボジョレーやマコンまで含めた葡萄ならなんでもオッケーです(笑)。」
「でもコレはピノ・ノワールなんですよね(笑)。とてもちゃんとしてるし(笑)。」
私「多分自家消費用かと(笑)。」
私「でもですね(笑)、一般にドメーヌ所在のモレ・サン・ドニ味になるのですが、コレはちょっと違う(笑)。シャサーニュやモンテリのピノ・ノワールのニュアンスなんですよね(笑)。」
「タイトでシリアスなピノ・ノワールですよね(笑)。」
「なるほど!自家消費用なら真面目に作るよね(笑)。不味いもの飲みたくないしね(笑)。」
私「はい!ドメーヌの好意を感じます(笑)。どう考えても村名レベルです。もしくは準1級並み
。」
「準1級って?」
私「村名でも畑名を名乗れるワインです。作りは1級並みとなります。」
家内「実際飲んでみて開けてから3日経っても変わらないほどしっかりしています(笑)。ですからマスキューの試飲会だと開けた当日と翌日の試飲ですから、実際の良さが伝わるかどうか不安になります(笑)。」
「うんうん。クラシックなピノ・ノワールって硬いんだよね(笑)。開けてすぐ美味しいのはちょっと違うんだよね(笑)。昔のピノ・ノワール思い出しました(笑)。」

お暑い中ご来店ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋•昭子

マスキュー試飲会のラインナップ並びました!

Aug 26, 2025 by weblogland | Add comment
今週末の8月29日(金)、30日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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いつもながらのバタバタですが(笑)、びっしり棚にワインが並んでるのはなかなか良し(笑)!
フランス3本、チリ、ギリシャ、イタリア各1本の都合6本。テーマは暑くても美味しくてコスパが良い(笑)。
今回のトップバッターはロゼ!美味いんですよこのロゼが(笑)。
でも、普通白からロゼの流れになりますが、今回はロゼがトップバッター。なんでかなぁ(笑)?
へへへ(笑)、後ろの白3本がかなり良いからです。

おっとっと、あまり口を滑らしてはいけませんね(笑)。

あと、大穴がイタリアの赤!変化球です(笑)。

日、月曜日マスキューはお休みです。

Aug 11, 2025 by weblogland | Add comment
今日明日の日、月曜日マスキューはお休みです。
今日の日曜日はあいにく雨。ですから恒例の草むしりも出来ず残念!
でもですね(笑)、今私が取り組んでいるのは自作の除草剤(笑)。全て天然材料を使った人体に影響のないもの。
まず、ドクダミ駆除の個人史を振り返りますと(笑)、ドクダミに気づかれないようにコッソリサクッと切る。→切った茎に熱湯をかける。コレで大体ドクダミの問題は解決(笑)。しかし土壌微生物を愛する家内から熱湯禁止令が出てオジャンとなりました(笑)。まあ、ドクダミは対処方法が理解出来たので一応コレで良し(笑)。
そうなるとドクダミ以外の雑草が気になる(笑)。そこでユーチューブで、お酢をかけると良いことを知り考えました。いわゆる穀物酢は臭いが二、三日残りますからちょっとご近所迷惑。そこであまり臭いのしないもの…、あったぁ!ワインヴィネガーです。ちょうどマスキューに売れ残りのワインヴィネガーがありましたので試してみましたところ、噴霧の瞬間はお酢臭いのですがすぐに消える。人気を避けて噴霧すれば大丈夫(笑)!効果もあり(笑)。しかも自然に分解される。更に更に、コンクリートの隙間等の植物が生えなくとも良い場所にはコレに塩を混ぜます。かなり効きます。最強です。ただし庭等では使用禁止。塩分が残留し植木などを枯らす恐れがあるとか。

鑑みるに、いわゆる農家の方に除草剤を使わない有機農法を押し付けるのはいかがなものかと。雑草の伸びは収穫量を妨げますから農家にとっては大問題。人力で抜くのは大変過ぎる。自分が草むしりして実感(笑)。農家には長年知恵と経験に基づく草むしりの流儀奥義がありそうですね(笑)。

桝久 試飲会リポート 後半

Jul 29, 2025 by weblogland | Add comment


さあ、後半の赤は全てワインセラーから出してすぐ飲める夏向きの赤ワインでございます(笑)!

●『レゲント』 プティ•チエ 2023年 ベルンハルト•コッホ ドイツ プファルツ Q.b.a. 赤 750ml 1980円税込 スクリュー•キャップ
「マスキューさん、ベルンハルト•コッホのワインって扱いありましたっけ?」
私「はい(笑)!シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、カベルネ•ドルサがございます。コレは日本人醸造家坂田千枝ちゃんが日本人向けに特別に作ってくれたものです(笑)。」
「うわっ!生の葡萄齧ってるみたい(笑)!」
「赤いベリーの香り満載(笑)。」
「ボジョレーっぽい(笑)。ちょっとキャンディーっぽい。マセラシオン・カルボニックで醸してるはず(笑)。」
私「御名答(笑)!ガメイっぽいですよね(笑)。」
「華やかで複雑。ベリーの香りが様々な顔になってる(笑)。」
「ベリーの香りの変化は悪くない(笑)。楽しめる(笑)。」
私「時間が経ってもワイン自体は崩れません。基本ちゃんとしております(笑)。」
「昔、甲州で飲んだ赤ワインの香り(笑)。」←実はとても核心を突いてます。
私「出来立てのマスカットベリーAかな(笑)?ただし、マスカットベリーAはこんなに濃くはなりません(笑)。」
「あま~い焦げ臭とベリーの香りがたまらん!」
家内「残糖分を少し残しながら発酵をピシャリと止める塩梅がさすがです(笑)。いかにも日本人好みですね(笑)。」
「ドイツの赤ワインって味も色も薄いイメージだったんですけど(笑)、コレは違う。こんなに濃厚な赤ワインができるとは!絶句しましたよ(笑)。温暖化の影響もあるのかなぁ(笑)?」
「マスキューさん!味わいはレゲント種だからこそ?でも、レゲント種って聞いたことがない(笑)。」
「そう言えば、カベルネ•ドルサも驚くほど濃かったでしたよね?」
私「そーなんです(笑)。千枝ちゃんは日本でカベルネ•ドルサの受けが良かったことが念頭に入っていますね(笑)。」
家内「レゲント種はアメリカのラブルスカ種との交雑種です。ただ半々での交雑ではなくヴィニフェラ種の方が優勢。果肉も黒い。認可されたのが1996年と比較的新しいのですが、ドイツでは1000ヘクタール以上作付けされているようです。調べると日本でも数件のワイナリーが栽培しているようです。」
「へぇ~、最近の温暖化の影響でドイツ•ワイン
も赤ワインに活路を見いだしているのかな?可能だよね(笑)。」
「ドイツって様々な交配種がありますよね。イタリアなんかはもともとたくさんある中を上手く育てる(笑)。」
「レゲント種は日本でも行けそう(笑)。」
「ちょっと甘みがあるから中華料理や和食洋食、幅広くマリアージュしそうですね(笑)。」
「デミグラスソースと相性良さそうですね(笑)。」
「ちょっと甘じょっぱい…、え~と、台湾料理のルーローなんか合うかな(笑)。」
「トンカツなんかもオッケーかな(笑)?」
「ブルドッグソースが合うようなものだったら大体合いそう(笑)。」
「うんうん。豚肉だよね(笑)。」
「醤油でも合うね(笑)。」
「豚肉の生姜炒め(笑)!」
「日本人にとってはオールマイティかも(笑)。」

キック•インサイドのワインでした(笑)。


●ル•コパン 2022年 ドメーヌ•サン•アントワーヌ フランス ラングドック ミネルヴォアA.C. 赤 750ml 2262円税込 スクリュー•キャップ
「あれ?このワインの方がレゲントより色が薄い(笑)。」
私「醸しの期間が短いのと、プレスをほとんどかけていないからかと。コテコテのミネルヴォアではなくあっさりのミネルヴォアかと(笑)。」
「あ~、エレガント!旨味とタンニンのバランスが高度。」
「ゴージャスではないけれど、いかにも南フランス(笑)。ユーカリ?木のニュアンス。」
「シナモンみたいな香りもする。樽熟成してるのかな?」
「香木のニュアンス?」
私「粉っぽさもあるし、木樽熟成してるかも知れませんね。細かいデータが無いので想像するしかありません(笑)。」
「店長!凄くミネラリーで良いですね(笑)。いかにもガリーク(笑)。」
家内「塩味もありますよね(笑)。」
「ベーコンみたいなニュアンスありますよね(笑)。シラー?」
私「グルナッシュ80%、シラーが20%。ベーコンのニュアンスはシラー由来なのかな(笑)。」
「真っ黒じゃないのがイイ(笑)。ブラックチェリーや赤いベリーの果実味がたっぷり(笑)。」
私「いわゆるコート•デュ•ローヌよりは赤さ明るさがありますね(笑)。」
「凄くフレンドリーで好きだなぁ(笑)。バーベキューに持っていったら皆喜びそう(笑)。」
「まずプロセッコ飲んで渇きを癒やして、上カルビ食べながら飲みたいね(笑)。」
「かなり質の高いバーベキューですね(笑)。」
「マスキューさん!レゲントもこのミネルヴォアもタンニンに意地悪なところが無いですよね(笑)。ちょっと冷やしてちょうど良く飲める。かといって薄くない(笑)。そうすると夏向きの赤ってありですね(笑)。」
私•家内「ありがとうございます!先月のリベンジ出来たかな(笑)?」
「マスキューさん!このワイン、コルク栓とスクリュー•キャップの2種類混じってますけど…。
何故(笑)?」
家内「並べて気づきました(笑)。一箱はコルク栓、あと一箱はスクリュー•キャップでした(笑)。」
私「こんな事は今までありませんでしたから、パニックになりました(笑)。」
家内「生産者が小さいので当然生産量も少ない。中身が同じなので、まあしょうがないと思うしかありません(笑)。」
私「インポーターさんもスクリュー•キャップで注文してるのでびっくり(笑)。知らなかったようです(笑)。まあ、もうどうしようもありませんから、あまり文句言っても仕方ないかと(笑)。」


●ブルゴーニュ ·オート·コート·ド·ニュイ  ピノ ·ノワール フュ·ド·シェーヌ 2022年 ドメーヌ ·ギィ ·シモン ·エ ·フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3677円税込
「おっ!オジサンのピノ・ノワールですね(笑)。」
「ピノ・ノワールって酸っぱいからあまり好きじゃない(笑)。酸っぱくないピノ・ノワールなら良いけど高すぎる(笑)。」
私「まっ、まっ、お試しを!」
「あっ!酸っぱく無い(笑)!美味しい(笑)。」
「昔のオート•コートのワインって酸が強くてエレガントじゃなかったけど(笑)、温暖化からなのか凄くバランスが良くて整ってるよね(笑)。」
「旨いね(笑)。バランスが良いよね。すぐに美味しい(笑)。」
家内「持ちも悪くありません。」
「うんうん。コレ昨日の抜栓ですね。美味しい。開けたてはどうでした?」
私「あまり変わりません(笑)。」
「やはりブルゴーニュのピノ・ノワールは良いね(笑)。」
「2022年って良いですね(笑)。」
私「ブルゴーニュの2022年は数は少ないようですが良い作柄ですね(笑)。ちなみにアルコール分は13%です。」
「そうそう、白はどうなのですか?」
私「シャルドネの方はかなりの大物。アルコール分は14%です。でも今開けるには勿体ない。長熟タイプだと思います。ちょっとアンリ•ジャイエのオート•コートに似てるかな(笑)?」
「サブリミナルで並んでますね(笑)。」
「今時3000円代でまともなピノ・ノワール無いんだよね(笑)。ギィ•シモンだって値上がりしてるけどまだ良心的(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、最初は2000円くらいでしたよね(笑)。」
私「そーなんです。しかも今では人気が上がり年に一度の入荷。今回入ったばかりなのですぐに無くならないと高をくっていたら、あっという間にインポーターさんの在庫完売。ちょっと抜かりました。ゴメンナサイ!」
「そっかぁ。マスキューさんの在庫だけなんですね。」
「僕初めて飲んだのがピノ・ノワールなんですよ。ピノ・ノワール好きのオジサンに飲ませて貰いました(笑)。一発でハマりました(笑)。」
私「さてはグラン•クリュかな(笑)?」
「私のピノ・ノワールのイメージってお祖父さんなんですよ(笑)。」
私「素敵なお祖父さんなんですね(笑)!オシャレで身綺麗。私も孫にそう言われたい(笑)!」←家内の冷やかな目線を感じる(笑)。

とてもお暑い中ご来店ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋•昭子

7月25日(金)、26日(土)のマスキュー試飲会のライン•ナップ

Jul 19, 2025 by weblogland | Add comment
今月末7月25日(金)、26日(土)のマスキュー試飲会のライン•ナップ決まりました!

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先月は思いも寄らない暑さでラインナップの並びにほころびが…。でもですね(笑)、今回は泡、白、赤、全て夏向きのライン•ナップ!
ご期待に沿えれば良いんですが…(笑)。

☆❴限定品❵ 『ルナ』プロセッコ•オーガニック•ブリュット レ•コンテッセ イタリア ヴェネト 発泡性 白 プロセッコD.O.C. 750ml 1780円税込

マスキューお馴染みのレ•コンテッセのプロセッコです。プロセッコのトップ・ランナーですね(笑)。基本大量生産するプロセッコ、勢い装置産業的に成りがちではあります。その中でもコンテッセは本拠地トレヴィーソの自社畑の葡萄で賄う珍しい家族経営。ラボも持っており製造システムもトップ・ランナー。
通例シャルマ方式でプロセッコは作られます。原料ワインを製造して、それをタンクに詰めなおし、糖分添加してタンク内二次発酵 泡にします。コンテッセの場合それを一つの密閉式圧力タンクで行います。いわゆる一元発酵のシャルマ方式で効率良く作ります。
まず、原料の葡萄をジュースにした状態で0℃で保存。生産計画に沿ってタンク内で発酵。この際に出来上がりのアルコール分と残糖分を設定した糖分を添加し、ガス圧を調整しながら発酵させる訳です。
出来上がると温度をまた0℃に戻し3ヶ月ほど熟成させて瓶詰め。低温での3ヶ月の熟成期間を設けるとこで泡が細やかで持ちが良い(笑)。
コンテッセのワイナリーの写真を見ると縦に並んだ巨大なステンレス•タンクと横に積み上がった巨大なステンレス•タンクが屋外にあります。
一見石油のか何かの化学的なプラントのようです(笑)。巨大な横向きのステンレスタンクはミサイルのようにも見える(笑)。確認すると横に寝てるタンクはシュール・リーをしっかりするためとか。横に寝かせたほうが接空面積が広がるためにシュール・リーの効率が良いのだそうです。
また、イタリアは電力を自給出来ませんから電気料金が高い。でもですね(笑)、コンテッセは太陽光発電などで電力を賄うようです。逆に売電収益もあるとか(笑)。見た目はコングロマリットのようなのですが、実は家族経営。量と質を両立させるプロセッコのトップランナー、恐るべしコンテッセ(笑)!
 

ふふふ(笑)。
この夏の隠し玉来ましたぁ(笑)!
まずは箱。カッコいいでしょ(笑)。中味もまたカッコいい(笑)。
愛するコンテッセが作るプロセッコ•ブリュット 
正確には『ルナ』プロセッコ•オーガニック•ブリュットでございます。
マスキューの通常ラインナップてはプロセッコのエキストラ•ドライとフリザンテ•ロゼがコンテッセのものですから、このブリュットが加わると3アイテムとなります。
コンテッセに言わせるとブリュットの方がプロセッコらしいと言います。ちょっと甘くて桃の香りがするのが彼らにとって好ましいプロセッコのようです。
日本はこれだけ暑いですから、うんと冷やせば多少の甘みがあった方が飲みやすい。なんとなくコンテッセの言うところも解りますね(笑)。強めに冷やして飲むとまずは爽快!ちょっと時間が経って液温が上がってくると桃などのフルーツの香りがほんのりふんわりと上がってきます。
残糖分は11∼12g/L、ガス圧は4.53気圧。味覚上残糖分9∼10gと12∼13gに味覚の壁があります。絶妙な塩梅なのです(笑)。ちなみに市販されている無糖のレモンサワーは10gほどです(笑)。

今回諸般の事情により限定大特売となりました!

○シャルドネ 2023年 レ・コンテッセ
イタリア ヴェネト I.G.T.トレヴェンツィア
 白 スクリュー・キャップ 750ml 1932円税込

イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造るシャルドネ白です。マスキユーの定番では得意のプロセッコ、フリザンテと泡ばかりですが、今回久しぶりの御披露目となります。

まず第一印象は、爽やかなんだけどしっかりしてる!普通に美味しいのです。

しかもシンメトリーでシャルドネらしい。とは言えフランスの何処のシャルドネと聞かれても該当する産地はない(笑)。
旨味とフレッシュな酸味、もちろん木樽は一切使っていない直球勝負。この酸味と旨味がコンテッセらしい。爽やかな旨味なのです(笑)。この点プロセッコとも共通するスタイルですね。
栽培•醸造から瓶詰めまで欠点•癖がなく、出来上がったワインはハニーさもあり無理に早く収穫した印象はなし。アルコール分は12%。15∼16℃の低温で20日間の長いマセラシオン、そのままシュール・リーの状態で10日間静置させ瓶詰め1ヶ月後に出荷。かなりの低温でサクッと作っています(笑)。

う~ん。

昨今のフランスのシャルドネはアルコール分が高くクドくなりがち。過熟させないスタイルは貴重かも(笑)。あまりにも素直なため、私は言葉を失っております(笑)。

そうそう実はこのワイン、ラベルも進化しておりました。ラベルを指でなぞると土壌を触っているかのようなのです(笑)。ラベル自体土壌の写真。土壌は粘土質と砂質に石灰岩が混じるのですが2次堆積なので細かで水捌けと保水力を兼ね備えた恵まれた土壌のようです。生産力はありそうですね(笑)。

『レ・アビーム』2023年フィリップ・ラヴィエール フランス 白 ヴァン・ド・サヴォアA.O.C.750ml 2262円税込

来週末はマスキュー試飲会です。
もちろん着々と準備進行中でございます(笑)。
そんな中マスキューの定番のフランス•サヴォワの白『レ・アビーム』2023年フィリップ・ラヴィエール ジャケール100%で作られる切れのある辛口。マスキューの定番としてロングセラーワインです。コレを久しぶりにティスティングしたところ、実に美味しい(笑)。切れがあってコクもある。今までのヴィンテージで最高かも(笑)?こんなにコスパ良かったかな(笑)?
そこで今月末の試飲会にお出しすることを決定!
そんなこんなで取り敢えずホームページを確認するとなかなかでてこない。当該カテゴリーの6ページ目でようやく発見!しかも表記されているヴィンテージは2023年ですが、ラベルの映像は2011年。
これはいかん!
早速ホームページの管理をしてくださっているフクモトさんに連絡しなくては!

マスキューのウェブがマイナーな理由を実感(笑)。まあ、年寄り2人でやってますからこんなもんですかね(笑)。あんまり忙しくなるのも困るからちょうど良いかも(笑)。

●『レゲント』 プティ•チエ 2023年 ベルンハルト•コッホ ドイツ プファルツ Q.b.a. 赤 750ml 1980円税込 スクリュー•キャップ

まず、見た目の第一印象は赤、紫、ピンクのグラデーションがとても綺麗で鮮烈。飲むと、とにかく飲みやすい(笑)。赤い鮮烈な小粒のベリーやチェリー、ブルーベリー、山桃、サンザシの香りがフレッシュ。甘みと酸味のバランスが良く、綺麗に磨かれたタンニンは飲み手を引き込みます(笑)。ちょっとランブルスコに共通する意識を感じます。低温でしっかり管理•熟成した印象。
夏に冷やして楽しめますね(笑)。

まず『レゲント』を調べると新しい葡萄品種のようです。1990年代に開発されて、今では 1500ヘクタール以上に作付けされているようです。冷涼なドイツで栽培しやすい黒葡萄として開発されたようですね。果肉も黒い故かワインの色も濃く、ドイツワインらしからぬ濃さです。特徴的なワインの色は解決かな(笑)。ちょっとボジョレーのガメイやメルロっぽくもあるかな?
この『レゲント』は、シルヴァーナーとミュラートゥルガウの交配品種であるディアナというブドウと、シャンボーソンというブドウを掛けあわせたブドウとか。耐菌性があるため農薬に頼らない栽培にも向いているそうです。ただ、湿気に弱いのが弱点のようでガビ系の病気に弱いようです。あとシルヴァーナとミューラートゥルガウは白葡萄ですからシャンボーソンが鍵になりますね(笑)。ちょっと調べるとフランスで開発された交雑種いわゆるハイブリッド。要はヨーロッパ系のヴィティス•ヴィニフェラとアメリカのラブルスカ系の雑種。ラブルスカ種はいわゆるフォキシーフレーバーがしますので主に生食用なのですが、ピノ•タージュ等の交雑種を開発することで利点を引き出しヴィニフェラの欠点を補うことを目指すようです
。また、ラブルスカはフィロキセラや黴等の耐性がありますからそれを利用したいのは解りますね(笑)。このシャンボーソンは交雑種同士の交配種のようでラブルスカ種の欠点フォキシーフレーバーを薄めることに成功したのかな?そして更にヴィニフェラ系のディアナと交雑させることでフォキシーフレーバーは完全に無くなっております(笑)。
基本接ぎ木ですから畑の隅にまず接いで、結果が良ければそれを広げる。ドイツは基本的に冷害等のリスクが高いため生産者は様々な葡萄品種を植えてリスク回避する傾向があります。それゆえ広がるのも早い。ドイツの技術者はまず第一に量の確保。コレが基本マインドなのです。

醸造は温度を25℃に保ったままマセラシオン・カルボニックで14日間の醸し。発酵の終盤残糖分を9.5g残した状態でマセラシオン•ストップSO2でしっかり止めます。酸度は5.7g/
L。甘さと酸の絶妙なバランスで発酵を終了させる技はドイツの技術者でこそ。SO2添加は甘さの等級に従って発酵をコントロールするドイツならではの伝統技(笑)。多分この1発で止めていると思います。醸造家の坂田知恵ちゃんは完全なドイツの技術者ですね(笑)。そして温度管理したタンクで1年以上しっかり熟成することでSO2の嫌味を消してから瓶詰めしてますね。きっと瓶詰め時にはSO2添加しないような気がします。遊離型のSO2をほとんど感じないのです。この辺の心配りは日本人的かな(笑)。





以下インポーターさん資料より。一部岡本補追。

ファルツのハインフェルドにある、コッホ家が経営するワイングートです。1610年からワイン造りをする家系
1980年 ベルンハルトが引き継ぐ。3haからスタート。
2017年 息子アレクサンダー コッホが加わる

今では栽培面積50haほど。これまでは国内(近隣)の個人客への販売がほとんどで、輸出は行っていませんでした。

南ファルツは、粘土石灰質土壌のため、ピノ ノワール、シャルドネ、ヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダーなどに力を入れています。他にも、ドルンフェルダーやカベルネ ソーヴィニヨン、メルロを植えており、20品種以上を手掛けています。生産比率は、赤白各50%ずつです。
ワイン造りをするのは、兵庫県出身の坂田千枝。幼い頃から果樹栽培の仕事をしたいと考えていました。地元の農業高校に進学し、17歳の時にドイツにホームステイしたことがきっかけとなり、ドイツへ。職業訓練を受け、ラインガウやアールで研修を積みました。2013年末から、コッホで働いています。普段は、一人でセラーの仕事を担当しています。ベルンハルトから学んだことは「お客様が求めるワインを造ること」。ブルゴーニュのピノ ノワールが好きで、それに近づけていきたいと考えています。
こだわりのワイン造り・・ワインのベストな状態を考えて、添加物は極力加えないようにしています。赤は基本的にノンフィルター、白はベントナイト処理を行わないようにしています。低価格帯のワインにも1つ1つたんぱく質沈殿率のチェックを行っています。「低価格帯のワインも、上級クラスのワインにも同じ労力をかけています。」と坂田は語ります。酵母は選別酵母ですが、2009年にブルゴーニュ スタイルのピノ ノワールを造り始めて以来、2013年頃から「ヴィヌム」や「ゴーミヨ」などのワインガイドに掲載されるようになりました。

●ル•コパン 2022年 ドメーヌ•サン•アントワーヌ フランス ラングドック ミネルヴォアA.C. 赤 750ml 2262円税込 スクリュー•キャップ

マスキューの大好物ミネルヴォア。特にクラシック•スタイルのものに限ります。今風の甘くて濃いだけのものには閉口(笑)。
でもですね(笑)、なかなか無い。願わくばレイモン•ジュリアンのようなクラシック•スタイルのミネルヴォア!しっかりコンクリート•タンクで全房発酵したワインをプレスをかけずにフリーランだけで作ったものが良い(笑)。
今やレイモン•ジュリアンの『ル•サンドル』『ラゼロール』は高すぎて手は出ない、その下の『ル•グラン•パンシャン』にしても同様。
でも凡庸なミネルヴォアを扱うつもりは無し(笑)。この点ケチでへそ曲がりなマスキューの本領発揮なのですが、逆に売れるワインが無くなる悪循環(笑)。
そんな中、よーやく、見つけました!
グルナッシュ80%、シラー20%のクラシックなスタイル。果実味はちょっと重心が低く暗いのですが赤系黒系のベリーはしっかり感じられ、ガリークのニュアンスがとても良いアクセントになっております。いかにもミネルヴォア(笑)。たっぷりしたタンニンはあくまでフレンドリー。旨味もタンニンに伴ってありますからとても飲みやすく心地良い。SO2の添加も感じないレベルで自然な感じです。口の中を優しく広がり、綺麗な余韻に繋がっています。
隠れたしっかりした強さがありながら、基本フレンドリーでシンプル!まあ、除梗はしてるような気はしますが。
コレなんです、コレ(笑)。
私にとって幸せになれるワインなのです(笑)!
実際ドメーヌ•サン•アントワーヌのオーナーはもともとのヴィニロンではなく、自分の好きなミネルヴォアのワインを作りたい欲求に駆られた方のようですし、ワインからもそれが感じられます。あまり余裕がないベンチャー的なアプローチではなく、最低限自分たちが楽しめる品質が前提なのが伝わってくるワインなのです(笑)。それゆえ、伝統の味わいに忠実にしかも誠実にワインを作れるのでしょう。

※詳しい資料が無いのでこの記載は全て私の妄想なのでお許しを!

●ブルゴーニュ ·オート·コート·ド·ニュイ  ピノ ·ノワール フュ·ド·シェーヌ 2022年 ドメーヌ ·ギィ ·シモン ·エ ·フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3677円税込

年に一度の入荷!
マスキュー定番のオジサンのピノ・ノワールの入荷です(笑)。


畑はニュイ·サン·ジョルジュ村の端に面したエリアにあります。カシスの畑を売って新しく購入したものかしら(笑)?写真を見る限り葡萄は密植されており、仕立ても低い伝統的なブルゴーニュ·スタイル。今風のニュージーランド·スタイルてはありません。
葡萄の平均樹齢は40年。収穫後、低温で発酵し(これは今風)、後にステンレスタンクにて主発酵。熟成にはオーク樽を用いて15か月間熟成(新樽比率25%)。10%ほどは除梗しないで全房で発酵するようです。

個人的にはスタンダードのピノ・ノワールよりこちらの方を私は好みます(笑)。ゴメンナサイ!

お値段は高くなりましたが、変わらぬ良さ·品質が向上していることにほっとしました(笑)。


以下インポーターさん資料より
ドメーヌ・ギィ・シモンはオート・コート・ド・ニュイの南側にあるマレ・レ・フュセ村(Marey-l?s-Fussey)の生産者です。現在は10代目のディディエ氏と妹ミュリエル氏がドメーヌを取り仕切っています。「自分のようにオート・コート・ド・ニュイの畑のみを所有する生産者って珍しいよね」とディディエ氏。父から譲り受けた畑は当初11ha。一方でこのエリアではクレーム・ド・カシスの生産が盛んで、このドメーヌもカシスの畑を4ha程所有していたが4年前にその畑を売り、さらにオート・コート・ド・ニュイの畑を購入。現在ではオート・コート・ド・ニュイの畑を24haを所有しています。収穫した葡萄の半分はブルゴーニュのネゴシアンに桶売りし、残りの半分は自社詰めワインとしています。ワインは赤も白も樽熟成して瓶詰め。「コー
ト・ド・ニュイのワインは密度がありながらもエレガント。そういった指標的なワイン造りを目指している」とディディエ氏。ドメーヌで直接販売をしている他、フランス国内を中心に販売をしています。

この夏の隠し玉

Jul 12, 2025 by weblogland | Add comment
ふふふ(笑)。
この夏の隠し玉来ましたぁ(笑)!
まずは箱。カッコいいでしょ(笑)。中味もまたカッコいい(笑)。

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愛するコンテッセが作るプロセッコ•ブリュット 
正確には『ルナ』プロセッコ•オーガニック•ブリュットでございます。

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マスキューの通常ラインナップてはプロセッコのエキストラ•ドライフリザンテ•ロゼがコンテッセのものですから、このブリュットが加わると3アイテムとなります。
コンテッセに言わせるとブリュットの方がプロセッコらしいと言います。ちょっと甘くて桃の香りがするのが彼らにとって好ましいプロセッコのようです。
日本はこれだけ暑いですから、うんと冷やせば多少の甘みがあった方が飲みやすい。なんとなくコンテッセの言うところも解りますね(笑)。強めに冷やして飲むとまずは爽快!ちょっと時間が経って液温が上がってくると桃などのフルーツの香りがほんのりふんわりと上がってきます。
残糖分は11∼12g/L、ガス圧は4.53気圧。残糖分は9∼10gと12∼13gに味覚の壁があります。絶妙な塩梅なのです(笑)。ちなみに市販されている無糖のレモンサワーは10gほどです(笑)。

そうそう、大事なお値段は1780円税込となります!

桝久 試飲会リポート番外編

Jul 02, 2025 by weblogland | Add comment
皆さん!
お暑い中ご来店ありがとうございました!
試飲会に来て下さった方、今回のトップバッターのグロ•プランでまず涼をとって頂きました(笑)。そんな訳で皆さんの涼の工夫の話でひと盛り上がりしました(笑)。

私「とりあえずこの強く冷やしたグロ•プランで一息ついてください(笑)。」
「あ~、生き返る(笑)。昼間飲むわけにいかないから染み染み美味しい(笑)。」
私「そ~ですよね(笑)。昼間はどうされますか?」
「私は紅茶のティーバッグにソーダを注いで飲みます(笑)。」←達人のKさん
私「えー!紅茶のティーバッグですか?」
「最後にはコーラみたいな色になりますが(笑)、なかなか飽きなくて良いですよ(笑)。」
家内「ハイビスカスティーなんかも良いかも(笑)
。」
「ちょっとお高いお茶を急須に入れて水を入れて冷蔵庫で一晩寝かせて飲む(笑)。美味しいんですよね。お茶が安いとダメなのが玉にキズ(笑)。」
「私は外出する時は常にソーダを持ち歩きます。冷えて無くてもそれなりに爽快感があるんですよね(笑)。」
「職場はエアコンがガッツリ効いているので、暖かいお茶かな(笑)。」

今年は夏が1ヶ月伸びたようですから工夫が必要ですね。春と秋が無くなる恐れに戦々恐々です
。取れる魚が変わってくるし、食べる野菜も変わりそうですね。我々のライフスタイルも変わりそうです。

桝久 試飲会リポート 後半

Jun 30, 2025 by weblogland | Add comment


レ・ランデ―ブー 2022年 ドメーヌ・デ・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
3300円税込

「マスキューさん!このワイン以前試飲会で出しましたよね(笑)?」
私「えへへ(笑)。ちょうど1年ほど前のマスキュー試飲会で2021年ヴィンテージでお出ししました!」
「あの時美味しくて買った(笑)。」
私「今回は2022年ヴィンテージでございます。思い出して比べていただけると助かります(笑)。」
「うわっ!凄い香り…、言葉を失う。広がる広がる(笑)。」
「チェリー!すんごい(笑)。」
「フレッシュネスが伴っているんだよね(笑)。」
「鮮烈で強烈なチェリーの香り。ノック•ダウンだぁ(笑)。」
「本物のチェリーだってこんなに香りは出ない(笑)。」
「痺れる美味しさ(笑)!前の2021年より強烈かな?飲んだ瞬間ビビッと痺れた(笑)。」
「香木…、シナモンのようなニュアンスがチェリーの香りの下にある(笑)。」
私「2022年より酵母臭が抑えられてますね。枝豆臭が気にならないし分からない。あと強いですね(笑)。ひょっとして100%全房発酵してるかも?」
家内「酸も香りも2022年の方が強いかな(笑)。」
「2022年はどんな作柄だったのですか?」
「夏は全く雨が降らなかったようです。それ故畑での葉っぱの調整など尽力が要求されたようです。2021年は雹等の被害があり収穫量は少なかったようですが、2022年も収穫量は多くはなさそうです。」
「強さがあるんだけどとてもエレガントでもある不思議(笑)。アルコール分は如何ほどですか?」
家内「12.5%です。」
「おー!思ったより低い。酸がしっかりあるんですね(笑)。」
「ザコルのランデーブを飲むと藤の花の香りを連想しちゃいます。あと、飲むたびにどんどん美しさが増す。映画『プラダを着た悪魔』の主人公の2人がどんどん綺麗になって行くのと重ねちゃうんですよね(笑)。」←クローバーのお兄さんことMさん。
「カッコいい(笑)!」
「よく思いつきますね(笑)。」
私「彼はプロですから(笑)。IT農園もやっておられますし(笑)。」
私「Mさんが藤の花の盆栽持って下さった時の香りは凄かった。不思議なもので藤棚の下で嗅いだ香りより強烈だったんですよね(笑)。もちろん店の中は香り充満(笑)。」
Mさん「僕はランデーブ2021年を油淋鶏に合わせたんですよ(笑)。とても美味しかったでした(笑)。」
「マスキューさんがブログでピノ・ノワールてきと言っていたのが解りましたよ(笑)。最初グルナッシュが何故ピノ・ノワール的なのか解りませんでしたが、飲んで納得(笑)。ちょっと土臭いのも良い(笑)。」
「ビオ的な香りもしますが、すぐに慣れて気づかなくなる不思議(笑)。」
家内「2021年よりビオ臭は少ないですね。枝豆臭くない(笑)。あれはあれで心地良いのですが(笑)。」
「ビオ臭って微妙なんですよね(笑)。『臭さと旨さは紙一重!』なんですよね(笑)。」←硫黄系の温泉でミオセヌを楽しんだ恐るべきDr.Fさん
私「腐れかかってアンモニア臭のするチーズのフルーティーで美味しいこと(笑)と同じかな(笑)。」
家内「ザコルはラルロのバリック樽のお下がりを使いますから、それで若干のビオ臭がするんだと思います。」
私「ザコルにとってラルロは分身みたいなものですからねぇ(笑)。今度日本に来たら聞いてみよう(笑)!聞き方を違えると怒られそうだから上手く聞こう(笑)。」



●ミオセヌ・デ・ザコル 2022年 ドメーヌ・ド・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml 5028円税込
「あれ?コレ飲んだことありますよ(笑)。前にマスキューさんコレ売ってましたよね(笑)?」
私「ピンポン!2016年ヴィンテージをこっそりと売っていました(笑)。数がなかなか揃わないので試飲会にお出しするのは今回が初です。」
「ミオセヌ以前はグルナッシュ100%ではなかったけど100%になってから更に美味しくなりましたよ(笑)。」
私「ホントにDr.Fさんは良くご存知(笑)!温泉に浸かってミオセヌを楽しむだけあります。敵いません(笑)!」
「あ~!凄いなコレ!」
「ランデーブ同様グルナッシュなのは解りますが、二回り巨大(笑)!マスキューさんがピノ・ノワール的と言うのが解りましたよ(笑)。」
「ブルゴーニュに例えるとランデーブは村名の上等なレベル、ミオセヌは渾身1級の上物かグラン•クリュ並だね(笑)。」
「グルナッシュって濃くて黒い…、プルーンや粒の大きなプラムみたいなイメージなんだけど、こんなに明瞭な味わいになるんですね(笑)。」
私「標高の高い寒暖差のあるところでグルナッシュを作るとこんな感じになるようです(笑)。」
「なるほど!コート•デュ•ローヌ
「ランデーブ飲んで痺れたけど、コレ飲んでトドメを刺されました(笑)。」
「付け入る隙が無い(笑)!」
「全てが大きい(笑)。なかなか飲めないレベルの高級ワインですな(笑)。ポンソのワインに似てるかな(笑)。」
「店長!しかもミネラリーですよ(笑)。」
私「上等のシャンボール•ミュズィニーみたいに妖しい感じしますね(笑)。」
「えっ!ミュズィニーですか?」
私「ボンヌ・マール寄りかな(笑)。」←言い過ぎかな(笑)。
家内「1970年代までクロ•ヴィージョにジゴンダスのグルナッシュを混ぜていたのも解りますね(笑)。」
「渾身だよね(笑)。この点先月の試飲会に出てたボルドーの『ブリュット』に共通してますよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!我が意を得たりでございます(笑)。」
「そうそう(笑)。ブリュットの方がビオ臭はまるっきり感じなかったかな?ザコルの方はクレーム•ド•ブリュレ(笑)。好きだなぁ(笑)。」
家内「ザコルの方は旧樽を熟成に使うのでそれが影響してるのかも知れませんね。」
私「2022年を飲むと樽熟成の比率が低下したような気もします。後で調べてみますね(笑)。」
私「さあ、ここで問題です(笑)。ランデーブ2022年はアルコール分は12.5%ですが、2022年のミオセヌは如何ほどでしょうか(笑)?」
「う~ん、常識的に考えるとミオセヌの方が濃いからアルコール分はミオセヌの方が高そうなんだけど…。」
「そうそうミオセヌの方が濃いんだけどアルコール感が無いんですよね(笑)。比べるとランデーブの方がアルコール感がある。困ったなぁ(笑)。」
「思い切って勝負に出ます(笑)。同じ12.5%!」
「う~ん。セオリーに則って13.5%!」
「間をとって13%!(笑)。」
私「え~と、正解は14%でしたぁ!」
「ミオセヌは14%もあるんですかぁ。」
「ランデーブに惑わされたかな(笑)。」
家内「2022年は暑かったようです。真夏にほとんど雨が降らなかったみたいです。」
私「2022年と2021年を比べると2021年はエレガント、2022年の方が果実感をより感じます。あと2022年の方が酸が強い印象かな。」
「ランデーブとミオセヌは何故アルコール分が違うのですか(笑)?」
私「畑が違うとしか…。それ故規格も違ってくるのかと。ミオセヌは樹齢が70年のかなり古い区画のようです。生産本数がランデーブの1/6くらいです。ランデーブが一番生産本数が多いキュヴェですね。」
家内「ザコルの畑は買い足し買い足しですから分散してます。それ故かキュヴェ数が多い(笑)。それを全てで無添加を目指しますからレベルが高い。トップ•ランナーですね(笑)。」

お暑い中ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋•昭子

試飲会のラインナップ決まりました!

Jun 22, 2025 by weblogland | Add comment
今月末の6月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通りでございます。
6月27日(金)17∼20時
6月28日(土)11∼20時

夏が1ヶ月前倒ししたかのような天候、まさかまさかの展開となりました。通常ですと、6月ですからしっかりとした赤で構わないはずなのですが…。この暑さ…、どないしましょう(笑)?試飲会に出すワインのチョイスは1ヶ月くらい前から始めますから、今更変更も出来ない。う~ん、困った!そこで、1番目に急遽キレキレの白を持ってきました。クエン酸チャージ!

○グロ・プラン・デュ・ペイ・ナント シュール・リー 2023年 ドメーヌ・B&D・マルタン フランス ロワール 白 750ml 1697円税込
当店の定番ワイン、ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シュール・リーの名手、ドメーヌ・マルタンのグロ・プランです。
ナント地方の地場品種グロ・プラン種100%でつくられています。かつてはアペラシオンもA.O.C.とV.D.P.の間のA.O.V.D.Q.S.となっていたものは、現在はグロ・プラン・デュ・ペイ・ナント シュール・リーA.O.C.に昇格しております。

このグロ・プラン種はフォール・ブランシュの別名でガスコーニュ地方のワインやアルマニャックの原料ワインとしても広く使われます。
またソーミュールでは甘口ワインとして有名です。
味わいはミュスカデに似た新鮮なリンゴ酸で勝負するタイプのワインです。
とはいえマルタンがつくりますからコクとミネラル感があり、飲み飽きしないすぐれたワインです。
ミュスカデと比べるとやや酸が弱く、その分厚みを感じます。
マルタンのシュール・リーつくりは明らかな必然性をかんじますね。
また、このワインちょっと塩辛さがあり、まさに魚介料理に最適です!
エビのフリッターに塩とレモン汁をかけたら最高ですね。(思わず涎が…。)
地元のオイスターバーやシーフードレストランでは定番中の定番なのです。


まさに夏向きの白ワインです!

●シャトー•ガデ•クィペ 2019年 ボルドー  メドックA.C. 赤 750ml 2074円税込

フランス•ボルドー•メドックのクリュ•ブルジョワのシャトー•ラルジャンテール。マスキューの好きなボルドーですが、このシャトー•ラルジャンテールのオーナー フィリップ•ライシュさんが同じベガダン村の畑で作るのがこのワインです。
セパージュはメルロ、カベルネ•ソーヴィニヨン、プティ•ヴェルド。木樽は使わずステンレス•タンクとコンクリート•タンクで発酵•熟成したもの。
第一印象はメドックらしからぬしっかりした印象(ゴメンナサイ)。軽くて抜けたような今風のメドックとは違いますね(笑)。とても素直で実直

抜栓してからワインはゆっくりフレンドリーさに向かう(笑)。森の香りがふっくらしながら開いていく。タンニン、酸、旨味のバランスの取れ方が質実で素晴らしい。変に付け足したり加えたりしていないことがとても良い方向に行っていますね(笑)。

●シャトー•ラ•ブランド•ルージュ•トラディション 2016年 フランス ボルドー フロンサックA
.C. 赤 750ml 2640円税込み

このシャトー•ラ•ブランドはボルドー右岸フロンサックのサイヤン村にあります。シャトーを購入してから、まったくの素人であったため前オーナーにお願いして共にワイン作りを行い習得(笑)。2017年ヴィンテージから100%自力でワイン作りを行うようになったとか(笑)。異世界からワイン作りへのアプローチは様々(笑)。
この2016年ヴィンテージは1730年代からこのシャトーを所有していた前オーナーとの合作かな(笑)。
セパージュはメルロ70%、カベルネ•フラン30%。発酵•熟成共にコンクリート•タンクで18ヶ月の熟成を経て瓶詰め。
開けたてはちょっと退屈な印象ですが(笑)、徐々に美しくなってきます(笑)。アルコール分は14%ありますが、アルコリックに感じません。とても折り合いが良い。果実味は小粒のブラム、ベリー等。それらがゆっくり量を増しながら出てくる様は、古典的なボルドーが達する1度目の熟成のピーク。古さは無く洗練された果実の舞。
う~ん。
なかなかお目にかかれない素晴らしいボルドーワインでございます(笑)。




以下ブログより

皆さん!
カベルネ•フランご存知ですよね(笑)。
ボルドー等のブレンド補助品種として最近増えてきました。
一般にボルドーですと、メルロがメインでその補助としてカベルネ•ソーヴィニヨンを加えます。カベルネ•ソーヴィニヨンをワインの骨格として利用。いわゆるボルドーA.C.やメドックA.
C.等はこの黄金比のものがほとんどです。
でもですね(笑)、温暖化に伴ってか、カベルネ•ソーヴィニヨンからカベルネ•フランに変わって来たようです。ワイン自体もフランを補助に使うことで、骨格がよりしっかりします。端的に言えば、カベルネ•ソーヴィニヨンを入れる意味があるのか?フランの方が結果良くなる。ということかな。思い返すにカベルネ•ソーヴィニヨンよりフランの方が温度耐性が高い。フランはもともと寒いロワール等で主に栽培されていましたが、イタリアのトスカーナ辺りでも良い結果が出ます。ボルゲリのカベルネ•ソーヴィニヨンは有名ですが、個人的にはあれは異形としか思えません(ゴメンナサイ)。真っ黒なんですよね。フランを使って上手くいった例としてはフランケッティーのクーポレ•ディ•トリノーロ。ヴィンテージを重ねる毎に
カベルネ•フランの割合がどんどん高くなっていきました。
でもですね(笑)、カベルネ•フランて何故かあまり売れない(笑)。カベルネ•ソーヴィニヨンのネーム•バリューは超えられない?まあ、ワイン自体が美味しければ私は気にならないのですが…。いかがでしょうか?



●レ・ランデ―ブー 2022年 ドメーヌ・デ・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
3300円税込



以下2021年ヴィンテージの記事

11月1日のお昼頃抜栓しましたから、丸3日経ちました。
最近はまっているドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年をじっくり試飲してます(笑)。これはグルナッシュ100%のキュヴェ。想像していた味わいでした(笑)。とても明瞭で薄旨くてピノ・ノワール的な香りは美しい(笑)。グリフほどは濃くありませんが、しっかりしてますね(笑)。
私の大好きなスタイルです(笑)。
昔1970年代までジゴンダス辺りで作ったグルナッシュはブルゴーニュのクロ・ヴィージョに加えられていました。何故かと申しますと、ジゴンダスのグルナッシュをブルゴーニュのようにフリーラン・ジュースだけで作るとピノ・ノワール的な味わいになります。(シラーも同様)今でもルビーンやエスピエのジゴンダスってピノ・ノワール的なニュアンスがあります。ちなみにサンタ・デュックなどのニュー・スターは別物(笑)。
話を戻しますね(笑)。開けてから翌日になると枝豆臭がします(笑)。モリエールなどと共通する酵母臭です。特にモリエールのヴァン・ド・フランスに似てます。同じように口の中では美しいピノ・ノワール的な香りが勝ります(笑)。とても心地良い(笑)。70%くらい全房で発酵していますが、時間が経っても酸が崩れません。いつまでも良い香り(笑)。リンゴ酸の量が多いですね。
う~ん。
この香りにやられちゃうんですよね(笑)。
お値段は3,300円くらいですが…。ケチなマスキューには思案のしどころでございます(笑)。
う~ん。
悩ましい!
どうしましょう(笑)?

ランデブーの収量を調べるとグリフより3割ほど多いです。葡萄樹の樹齢がグリフより低いことが原因のようです。1本の葡萄樹で500mlほどのワインを作っているようです。ブルゴーニュだと村名レベルかな。ちなみにグリフは350ml以下のグラン・クリュ・レベル。

そうすると値段がグリフより3割ほど低く設定してあるのは良心的ですね(笑)。さすがザコル!
都筑のDr.Fさんからメールで、『ブルゴーニュACより安いからイイよ!』なんて教えていただきましたし(笑)。Aさんの奥様は激賞しておられるし(笑)。今晩また飲んで扱いをどうするか家内と相談します(笑)。でもですね、そうこうしているうちに売り切れなんてこともありますので(笑)、その節はお察しくださいませ(笑)。

更に翌日
決めました!
ドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年、入荷させましょう!
昨日の会議
私「ランデブーどうしようか?結構人気あるんだよね?」
家内「良いワインなんだけど…。3,000円くらいで売れればね。」
私「う~ん。そこだよね(笑)。ケチなマスキューとしては、その辺にプライドがあるんだよね(きっぱり)。」
家内「ブルゴーニュ・ルージュが軒並み4,000円を越える昨今、ピノ・ノワールにこだわらなくても良いワインはある!これだよねコレ(笑)!」
私「よし!じゃあ明日インポーターさんに聞いてみよう。在庫が合ったら注文するよ。」

翌朝

私「もしもし、いつもお世話になっております。(いきなり)ランデブーあります?」
インポーターさん「ちょっと待ってください(笑)。え~と、何本くらいですか?」
私「試飲会に出しますので最低2ダースは必要です。」
インポーターさん「ご・ざ・い・ま・す!」
私「あと1点、折り入ってちょっとご相談がありまして(笑)…。」

そんなこんなでランデブー入荷決定!
あ~、良かった(笑)。

ランデブーのプレッシャー恐るべし!
「マスキューさん!ランデブー入荷するの?」
「予約してもイイ?」
「ル・カブくらいの値段だったらお買い得ですよ(笑)!」
皆さんお気遣いありがとうございました!

う~ん。
お値段幾らにするか!

今回ランデブーは皆さんの後押しを受けて仕入れたようなもの(笑)。ケチなマスキューとしては、それに乗じて儲けるのは憚られます。真性のケチの矜持が許しません(笑)!
そんなこんなで家内と協議の結果、2,980円税込みでの販売価格と決定しました!




以下インポーターさん資料より

ドメーヌ・デ・ザコルは、ニュイ・サン・ジョルジュ(ブルゴーニュ)のドメーヌ・ド・ラルロで天才醸造家と謳われたオリヴィエ・ルリッシュと、妻のフロランスが始めたドメーヌ。
誰もが羨む地位を捨て夢であった自らのドメーヌを拓いたのです。
「ザコル」とは、オック語(中世フランスで使われていたロワール川以南の言葉)で、テラスとかアルデッシュの丘、南ローヌ地方のぶどう畑の丘という意味だそうです。
ルリッシュファミリーは2005年に古家を購入し余暇を過ごしていましたが、周辺の畑におけるブルゴーニュとの類似性に気付き、リサーチを重ね、素晴らしい畑と巡り合いました。
畑は地理的にはローヌとアルデッシュの峡谷から数kmの所にあり、サン・マルセル・ダルデッシュ県に約18.0haあります。
ほとんどが樹齢50年以上で粘土石灰質土壌の丘です。ぶどう畑の前所有者は全ての葡萄を共同組合に販売しており、ワインを作っていませんでした。完全な有機農法ではありませんでしたが、きちんとした農薬対策をとっており、過去何年も化学肥料不使用でした。
2011年春、オーガニック農法に切り替え(Ecocert認証取得)、2011年10月よりビオディナミ農法の準備を始め、2012年春には、全ての畑がこの農法にて準備が整いました。ラルロでは2000年に農法転換を始め、実際に全ての畑が変換できたのが2003年ですので、ザコルでは比較的早く切り替えられた恵まれた環境にある事が分かって頂けると思います。
設立時の畑比率は上記のとおりですが、今後はシラーやピノ・ノワールも予定しています。
ワインはフィネスがあり、エレガントなスタイル。正確に選別する為手作業で収穫し、その際も小さな20kg入りの箱で行い、収穫後の温度上昇を防ぐ為に、2012年から保冷トラックを使用しています。
果汁も重力を利用して扱うなど随所にラルロでの経験が活かされています。
ワインに最大限の奥深さを出すため、ラルロで行っていたように30-100%葡萄房全体を使用し、樽もラルロの古樽が使用されるなど、随所にラルロのエッセンスが散りばめられています。
今ではフランス国内の三つ星はもちろん、世界中の有名レストランでオンリストされるなど、年々注目度の高まる生産者です。

●ミオセヌ・デ・ザコル 2022年 ドメーヌ・ド・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml 5028円税込
2020年ヴィンテージからグルナッシュ100%となり、本来目指していたスタイル確立!


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以下2016年ヴィンテージの記載

この『ミオセヌ』は『グリフ』と並ぶザコルの金看板の赤。『グリフ』はカリニャンの古樹、『ミオセヌ』はグルナッシュの古樹。正確にはグルナッシュに30%前後のカリニャンを加えたもの。100%グルナッシュのモノ・セパージュで作りたいのでしょうが、グルナッシュの樹齢が70年ですからちょっと無理があるのかな(笑)?『ミオセヌ』の方がよりピノ・ノワールに近いスタイルでございます。ランクとしては『ランデブー』→『ミオセヌ』とエスカレートする塩梅(笑)。
実はこの『ミオセヌ』2016年はインポーターさんが隠し持っていたようなもの(笑)
。それを数本分けていただきました。それゆえ試飲出来ません(笑)。以下に、余裕をこいて取り逃がした2019年のティスティング・リポートを掲載いたしました。
悔しい!


今、ドメーヌ・ド・ザコルの『ミオセヌ』2019年を試飲しました!

さすがに美味しい(笑)。やはりブルゴーニュのグラン・クリュ規格ですね。中から吹き出る旨味、香りは圧巻。すべてを凌駕支配しているかのようです(笑)。ランデブーよりお高いのは解るかと。還元臭も気にならないほど(笑)。このキュヴェが一番ピノ・ノワール的と言われるし、構造のしっかり感はシャンベルタンにもちょっと似てるかな。セパージュがグルナッシュの分甘いかな…?

速攻インポーターさんに問い合わせたところ、在庫は無し!

まあ、したかない 残念!

飲んでみたい方はマスキューにお越しくださいね(笑)。まだ残ってます!

タイトル: 昨日の続き(笑)。
コンテンツ:
ミオセヌ2019年良いですね(笑)。
昨日と比べると落ち着きが出て、ディテイルが明瞭になってきています。小粒の赤いベリーやチェリーがはっきりと感じられます。ブルゴーニュのピノ・ノワールのような軽やかなスタイルというより中から香りがずっしりゆっくり出てくるとでも言いましょうか。ワインとしてのバランスが出てきて飲みやすさも増しています。全体が綺麗に整理してきた感(笑)。オート・アジャストメント機能発動か(笑)?
まだまだ伸び代はあるし、明日にはもっと良くなる気がします。と言うことは熟成能力はある!きっとピークが長いスタイルだと思います。
明日が楽しみでございます(笑)。

今日6月21日は何の日でしょうか?

Jun 21, 2025 by weblogland | Add comment

今朝、お友達でもあるマスキューのティスティングスタッフのKさんよりメールいただきました。

Kさん「おはようございます。本日6月21日は『世界ランブルスコの日』だそうです。
何故今日なのかわかりません(笑)」

私「知らなかったです!ちょっと調べてブログにパクらせていただきます。よろしいでしょうか?」←朝からいきなりの攻撃に怯みながら(笑)、このさもしい根性(笑)!

検索するとありました(笑)!




2023年より、6月21日をWorld Lambrusco Day(世界ランブルスコの日)とし、世界の重要都市でイベントが開催されています!




日本でも幾つかイベントが開催されているようですね。きっとインポーターさんの後援や輸出元など様々な後押しがあるんでしょうね。
我々にとっても悪い話ではありません(笑)。ただ、『6月21日は世界ランブルスコの日』の詳しい経緯は不明。なんたって一昨年から決まったようですからね(笑)。ランブルスコをバーベキューのお友達としてプロモーションするイベントなのかしら?
そんなこんなでございます(笑)。

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美味しい泡見つけました(笑)!

Jun 21, 2025 by weblogland | Add comment

ただし、実験的に数本ずつの入荷なので試飲会には出せません。ゴメンナサイ! 

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☆イノセント ブリュット 2023年 レ•ヴィニャル フランス シュッ•ド・ウエスト(南西地域) 発泡性 白ガイヤックA.C. 750ml 3111円税込み

とにかく綺麗!
全てが綺麗!
ブランド銘『イノセント』がこのワインの全てを語ってますね(笑)。
いわゆるビオディナミの泡なのですが、18ヶ月以上の瓶内熟成期間を経たノン•ドゼ ドザージュ無し。いわゆるノン•ドゼの泡ってかなり難しい。線が細くなり意地悪な感じがしたり、ワインが平板になったりしがち。葡萄自体が健全で濃くないと成立しません。シャンパーニュ等でノン•ドゼの完成品が目玉が飛び出るほど高いのはそれ故(笑)。
ブリオッシュのような熟成香はさほどしませんが、モーザック種由来の特徴的な青リンゴの爽やかな香りが、十二分な液体の濃度感と折り合う様はまさに『イノセント』でございます(笑)。新たな泡の世界観を発見しました(笑)。シャンパン至上主義者は損をしますね。これは生産者の意思の違い、訴求力の違いとして愛でるべき泡なのです。
ケチでへそ曲がりなマスキュー大満足でございます(笑)。


☆レゴンツィアーノ ペコリーノ エキストラ•ドライ N.V. カンティーナ•オルソーニャ イタリア 発泡性 白 ダブルッツォ州 トラボッコ•ペコリーノD.O.C. 750ml 2640円税込

まず、ラベルの解説(笑)。『レゴンツィアーノ』はワイナリーの名前。オルソーニャに加わったワイナリーなのですね。場所はペスカーラから30kmほど南東に行ったところフレンターネの丘陵部。標高400∼500mと思ったより高い。そこでペコリーノ種100%でシャルマ方式で作られる泡。
トラボッコ•ペコリーノD.O.C.は2020年制定。ペコリーノやトレビアーノ等の地場品種のみを使ってシャルマ方式で作られるスプマンテの新しいD.O.C.です。トラボッコは『漁師小屋』の意、海辺の漁師の作業部屋です。魚介類に合わせやすいワインの象徴ですかね(笑)。この新しいDOCはどうやらアブルッツォ州広域のスプマンテのもののようですね。

実は最初この泡には期待していませんでした(笑)。何故かというと泡を作るには基本アブルッツォは暑すぎるからです。特にペコリーノ等の地場品種はアルコール分が普通に高い(笑)。14%くらいは当たり前です(笑)。そうするとタンク内とは言え二次発酵により泡を得るワインは、それによりアルコール分は更に上がりますからとんでもないことになります(笑)。それ故、スティルワインに炭酸ガスを注入した安物が主流となります。また、それはそれで役には立つ(笑)。

話がそれましたが(笑)、コレを飲んでビックリ。香りはペコリーノなのですが、濃いオルソーニャのペコリーノとは思えませんでした。果実の凝縮感が綺麗で重くありません。過熟感が全くなく爽やかですらある。そこでよくよく調べるとオルソーニャのレギュラーのペコリーノとは産地が違いました。ちょっとホッとしました(笑)。標高の高い丘陵部でした。それ故出来上がりのアルコール分は11.5%。ということは原料ワインとしてのペコリーノはアルコール分は10%ほど。アルコール分が10%でもワインとして成り立つペコリーノということですから、ある意味特殊かと。調べるとエキストラ•ドライでありながら実際残糖分は13g/Lですから、完全発酵する前に原料ワインとして出来上げているはず。そうすると天然の総体アルコール分は11
%弱ほどかな。(正確なところはワイナリーに聞かないと解りませんが。原料ワインのことを知りたいですね。妄想が止まりません(笑)。責任をとってくれ!)

いずれにせよ、どうやらオルソーニャはまた新しい武器を手にしたようです(笑)。

試飲会のラインナップ

Apr 23, 2025 by weblogland | Add comment
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今月末4月25日(金)、26日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
連休前の週末とぎりぎりセーフかな(笑)?
25日(金)は17∼20時
26日(土)は11∼20時
いつも通りのスケジュールでございます!

◑ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 
ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 
イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml  1771円税込スクリュー・キャップ
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造るロゼのフリザンテです。マスキユー定番のプロセッコの生産者が造るロゼのフリザンテです。ちなみにプロセッコにはロゼの指定がありませんので、I.G.T. となります(笑)。
  
このフリザンテ、ピノ・ネロ70%、ピノ・ビアンコ30%。圧力式ステンレス・タンクで10~15日間16~20℃で発酵したのち30~40日熟成させてから瓶詰め。アルコール分10.5%で残糖分が10g / L。総アルコール分は11%強ですからプロセッコ同様酸を残すスタイルです。ですからフリザンテにしては少ない残糖分でドライに感じる仕上がりです。計算され尽くしてますね(笑)。
 
甘酸っぱいチェリーのニュアンスが美しく、ひたすらフルーティーでフレッシュ。アメリカンチェリーではなく、日本のサクランボのニュアンスです。辛い麻婆豆腐や酢豚なんかには鉄板かな(笑)。
基本味わいに質感がありますから飲み応えがあります。泡持ちが良くスクリュー・キャップを閉めておけば翌日も十分楽しめます。
 
質感のある軽やかな美しさ。
 
さすがスペシャリスト!
 
ラベル・デザインとロゼ色がとても綺麗(笑)。今回のメイクはちょっと色が濃い印象です。味わいも以前のストロベリーからチェリーの印象なのは作柄の性かと。

トスカーナ・ロッソ 2022年 アジェンダ・アグリコーラ サン・ルチアーノ イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 1414円税込
 
アジェンダ・アグリコーラとは農園の意味。
 
トスカーナはフィレンツェの南東、アレッツォ近くのモンテ・サン・サヴィーノに位置するサン・ルチアーノ。海抜300~350mの丘の側面、南向きに約100haを所有するツィアントーニ家のワイナリーです。

ツィアントーニ家は本来はローマの家系。フラスカティの近く、マリーナでワイン造りをしていましたが、土地がなくて価格が高かったといいます。現オーナーのオヴィーディオは新しい可能性を見出すべく、他の場所を探すようになり、キアンティ地区をはじめとするトスカーナ中を回ったが、それまでの経験と勘で納得できる場所がありませんでした。ようやく見つけたのが、それまで全く開拓されていなかった現在のワイナリーがある場所。保水力に優れた肥沃な土壌が広がる絶好の地所。1972年頃からローマから(トスカーナにしばしば訪れるようになり、1974年、現在の場所へ完全移住しました。(モトックス資料より)
 
うーん。規模からすると完全なワイン・ベンチャーですね。家族経営で100 ヘタールは広すぎる(笑)。しかもお金持ち(笑)。ただし、造るこのトスカーナ・ロッソはとてもプリミティブな味わい、地元で消費されるシンプルで美味しいワインなのです。イタリアの場合 美味しいワインはまず自分用で飲みますから 安くて美味しいワインは海外に回らない ラテンの伝統があります(笑)。海外向けはあくまで海外向けなのです。
 
このワイン、サンジョヴェーゼ60%、モンテプルチアーノ30%、チリエジョーロ10%とトスカーナ伝統のブドウを使って、力強く明るい香味をよく表現しています。プルーン、ブラックベリー、オレンジ、コーヒーチョコレートにスパイス、そして可愛らしく軽やかに甘酸っぱいチェリーの風味。少しおてんば気味のタンニンがよく似合っています(笑)。
 
抜栓直後から全開で美味しいトスカーナ・ロッソ毎日でも楽しめる味わいです(笑)。


●『ボスキ・アンティーキ』2017年 アジェンダ・アグリコーラ サン・ルチアーノ イタリア 赤 トスカーナI.G.T.750ml 2592円税込

マスキューの大定番の『牛ラベル』のトスカーナ•ロッソの兄貴分のワインです(笑)!
 
『ボスキ・アンティーキ』はエントリー•キュヴェ『トスカーナ•ロッソ』の上のキュヴェ。 
このワイン、サンジョヴェーゼ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%のセパージュ。ステンレスタンクで発酵後ステンレス•タンクで5カ月熟成し、新樽比率50%のバリック樽で更に9カ月熟成、アッサンブラージュしてから瓶詰め。かなり繊細な熟成をしています。無理な熟成感が無いのが程よくて嬉しいですね。全然古びていないし、抜栓してからずっーと美味しい(笑)。サンジョヴェーゼらしい赤い果実味の輪郭もより綺麗になってゆく。液体の濃度感、旨味の濃度感との折り合いが宜しい(笑)。ちょっと粉っぽいからアリエ産のオーク樽かな?チョコレート風味が塩梅良いです。オリジナリティーを感じる出来栄え(笑)。
しかも、いかにも上物で素直に美味しく感じます(笑)。
う~ん。
エリア的にはキャンティの南寄りですから、キャンティのサンジョヴェーゼとはあり方が違いますね。もっと重心が低くスパルタンな印象。カベルネ・ソーヴィニヨンを30%入れているのはその意図とシンクロしてますね(笑)。しっかりしていながらバランスも取れている点秀逸です。
実直でイタリアらしいスローな有り様に惹かれます(笑)。今時見かけなくなったスタイルですね。ちょっと気張った時に飲むワインかな(笑)?

●ネグロアマーロ 2023年 ジウスティーニ•アヴォリア イタリア 赤 プーリアI.G.P. 750ml 2168円税込

最近ちょっとネグロアマーロやネロ・ダーヴォラに注目しているマスキュー。暖かい産地のワインであるにもかかわらず酸があるのです。さあ、いつものメンバーでティスティングです(笑)!

私「甘くて濃い(笑)。ネグロアマーロだぁ(笑)。でもコレちょっとエレガントではないですかぁ(笑)?」
Kさん「雑味が無いですよね(笑)。綺麗。樽は使ってないのかな?」
家内「ステンレス•タンクのみで低温管理して作ってる感じ。」
私「除梗も100%だね(笑)。撰果も完璧だよね。ホント綺麗。しかも果実味が真っ黒じゃないよね(笑)。」
Kさん「杏みたいな甘酸っぱい酸。ディテールも以外なほどハッキリしている。」
私「たしかに!でもプリミィディーヴォの杏のニュアンスとはちょっと違うんだよなぁ。過熟してない。」
家内「野原にあるスグリ…、桑の実みたいな…。ジューシーですよね(笑)。」
Kさん「そうそう、野性味もちゃんと感じる(笑)。綺麗なだけではないですよね(笑)。」
家内「フランボワーズのチョコレート•ケーキみたいで美味しい(笑)。」
私「若いプーリアの赤ってこれ程輪郭はハッキリしないよね(笑)。やはり進化してるのかな?ワインとして出来上がってますよね(笑)。」
家内「ありがちな押し付けがましさがないよね(笑)。タンニンはたしかに強いけど、それに見合う旨味の酸味がある!」
私「あ~、それが肝だな(笑)。訴求力は酸!」
Kさん「折り合い良いですよね(笑)。アルコール分はいかほどですか?あまり高く無さそうですよね。」
家内「え~と、13%です!無茶に高くない(笑)。昔のプーリアはこんな感じだった(笑)。」
私「しかもヴィンテージは2023年と若いのにすぐ飲める(笑)。一昔前では考えられない!」
Kさん「濃くて軽やかなんだけどしっかりしてる
。葡萄自体の本来的な良さが生きてる(笑)。斬新てはありますが(笑)。」
私「なんだかんだやっても、元の葡萄が良くないとダメですもんね(笑)。」

◑『ブリガータ・ヴェルデ・ラーメ』 ジビッボ 白(オレンジ) 2024年 (カンティーナ・オルソーニャ) イタリア シチリア テッレ・シチリアーネI.G.T. 750ml 2451円税込

家内「私の大好きなオルソーニャ、しかも大好きなジビッポのオレンジ•ワインです(笑)!」
私「このオルソーニャのワイン、インポーターさんが違うんですよね(笑)。まあ、よくある話なのですが(笑)。」
Kさん「大人の事情かな(笑)。あれ?このワインはシチリアですよね。オルソーニャってダブルッツォ州でしたよね?」
家内「シチリアにも進出したようです(笑)。シチリア好きの私にとって朗報です(笑)。」
私「オルソーニャのワインって美味しくて安いんですよね(笑)。」
Kさん「う~ん。たしかに美味しい(笑)。マスキューさん定番のマルヴァジアのオレンジ同様に美味しい(笑)。ジビッポの香りも良いですねぇ(笑)。特徴的な香りですね(笑)。」
私「強烈な甘夏ですよね(笑)。品種の特徴を出すのがホントに上手(笑)。」
家内「甘夏…、伊予柑の香りが香水みたいに溢れ出ている(笑)。」
私「完熟…、熟しきっているよね(笑)。砂糖漬けみたいな香り。大きくて広い。オルソーニャらしい出来栄え(笑)。やられちゃうよね(笑)。」
Kさん「余韻、広がりが素晴らしいですよね(笑)。」
家内「時間が経つと複雑なニュアンスが増しますよ(笑)。スパイシーさがまず際立つ(笑)。」
私「凄くドライなんだよね。香草っぽさもあるし。」
家内「生姜っぽいよね(笑)。あとコリアンダーみたいなカレーみたいなスパイシーさもある。」
Kさん「全体のボリューム感由来の甘さにマスキングされてるのですね(笑)。実はかなり複雑ですね(笑)。シチリアらしいオレンジっぽさもありますね(笑)。」



この『ブリガータ・ヴェルデ•ラーメ』はオルソーニャがワインを販売するに当たってのメイン•ブランド。日本では幾つかのインポーターさんが輸入しておりますので『ブリガータ・ヴェルデ•ラーメ』ブランドだけでは都合が悪いようですね(笑)。まあ、マスキューにはどうでも良いことですが(笑)。
『ブリガータ・ヴェルデ•ラーメ』は銅の緑青の意味。ベト病(カビ)を防ぐため緑青を水に溶いたものを畑で散布していた古代からの知恵にちなんだネーミング。言わばボルドー液(亜硫酸銅))のプリミティブなもののようですね(笑)。
もちろん、通常よく使われる亜硫酸は全ての工程で使わない徹底ぶりはビオの本来形です。
オルソーニャはダブルッツォ州だけの共同組合かと思っていましたら、さにあらん(笑)。このワインはシチリアの生産者と立ち上げた新たなプロジェクト。やはり同好の有志はいるようです(笑)。
ホームページを調べると本拠のダブルッツォ以外にもシチリア、カンパーニャ、トスカーナでもオルソーニャの仲間は増殖(笑)していてラインナップに並んでいます。もともとビオ•ディナミ自体『貧者の武器』的なものですから、ちゃんとレギュレーションを守れば可能。基本ビオ•ディナミは労力さえ厭わなければ、お金はかかりません(笑)。安ワインを大量に生産する旧式の共同組合から、優良な葡萄を使ったワインを量産出来る新たなスタイルの共同組合なのですね(笑)。きっと葡萄の買上げ基準が葡萄の量ではなく畑の面積なのがミソなはず。当然等級はあるとは思いますが、品質基準をクリア出来れば安定した高収入に繋がります。(マスキューの愛する南フランスのフォンカリュもその流れなのかな?)1ユーロにも満たない価格
で買い叩かれることもないはず。
出来上がった葡萄が良質ならば消費者とはウィンウィンの関係を築ける新たなアプローチがカンティーナ•オルソーニャなのですね(笑)。ビオだからといって法外な価格をつけないところが我々にとっては嬉しいのです(笑)。まともに作って過度の欲をかかない(笑)。コレとても大事ですね(笑)。


●コート•デュ•ローヌV.V. 2023年ラ・バスティード・サン・ヴァンサン フランス ローヌ
赤 750ml 2828円税込

いつものメンバーでティスティング開始!

私「香りが重くて心地良い(笑)。いかにも良いワインっぽいよね(笑)。」
Kさん「あ~!旨いローヌですなぁ(笑)。香り、舌触り、全てが心地良い(笑)。とにかく優しい(笑)。」
家内「エレガント!とても上品(笑)。逆にヴィラージュではこうならない(笑)。あくまでコート•デュ•ローヌなんだけど、こんな品の良いヴィラージュは無い(笑)。」
私「最初このワインはジゴンダスのハネ酒だからローヌにしては高いのかな?って思っていたんだけど、ハズレた(笑)。渾身のコート•デュ•ローヌなんだね(笑)。」
Kさん「旨味の濃さがタップリあって…、ねっとり…、ちょっとソースっぽいよね(笑)。美しい。透明感と両立してるよね(笑)。」
私「うんうん。ひたすら優しい(笑)。とても優しい。慈しまれた古樹、徹底的な撰果、その結果こうなる。この方程式のお手本(笑)。」
Kさん「ワインにストレスが無いですよね(笑)。樽も使っていないのかな?」
家内「コンクリート•タンクだけで醸造•発酵してますね。きっと低温でゆっくり時間をかけて醸してるはず!」
私「うんうん。プレスもしてないよね(笑)。発酵用のコンクリートタンクから熟成用のコンクリート•タンクに重力を利用して移すだけ。ホースでワインだけを熟成用のコンクリートタンクに流すだけなはず。」
家内「コンクリート•タンクで12ヶ月熟成させてから瓶詰めするようだね。コンクリートタンクでしっかり熟成したワインって好きだなぁ(笑)。木樽で熟成させるより出来上がりがニュートラルで良い(笑)。」
私「ローヌのワインって、割とコンクリート•タンク使うよね(笑)。コンクリートは多孔質だから自然なエア•レーションをするし、温度が安定しているし、しかもコンクリートはアルカリ性だから衛生管理にも適してる(笑)。汚い大樽使うよりはるかに良いはず(笑)。」




以下インポーターさん資料より

グルナッシュ70%、シラー25%、ムールヴェードル5%のブレンド。ヴィオレ村とボーム・ド・ヴニーズ村に合計3.7ha。粘土石灰質・泥土質土壌。平均樹齢40年のVV。収量は28hl/ha。コンクリート製タンクで発酵後、12ヶ月間熟成。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
南ローヌのヴィオル村に18世紀から続く名門のぶどう栽培家で、1988年にドメーヌを設立して自社ビン詰めを開始しました。2001年以降、7代目のローラン・ダニエルが運営しています。コート・デュ・ローヌ、ヴァケラス、ジゴンダスなどに合計23ヘクタールの畑を所有しており、ローランが継承した2001年以降、その全面積で厳格なリュット・レゾネ栽培を実践しています。
 「200年以上にわたって先祖たちが代々受け継ぎ、大切にしてきた畑を愛しています。黒ぶどうの樹はすべて平均樹齢40年以上のヴィエイユ・ヴィーニュで、中には60年以上の区画もあります。ローヌでは極めて少なくなったヴィエイユ・ヴィーニュの長所を最大限活かすべく、長年のリュット・レゾネ栽培によって土をふかふかに保ち、土中の微生物の活性化に努めてきました。周りの生産者たちに比べてヘクタールあたりの収量はかなり低くなってしまいますが、その分ぶどうの品質はどこにも負けない自信があります」。
 「醸造においては、何よりもまずは選果に注力し、完璧なぶどうだけを使用することを徹底しています。あとは発酵温度を低めに保つことを心がけながら、赤はコンクリート製タンクを、白はステンレスタンクを使用してぶどうが自然にワインに変わるのを見守っています」。
 その洗練された味わいと相対的なコストパフォーマンスの高さから、フランス人の間で「プティ・ブルゴーニュ」とも呼ばれるローヌのワインですが、彼の作品はこのド真ん中に該当します。口当たりはみずみずしくフレッシュで、優しく官能的な果実味が口の中にふんわりじんわりと広がるそのワインは、多数のEU加盟各国はもちろん、イギリス、スイス、アメリカ、オーストラリア等々、世界中の食卓やレストランで美味しいお料理とともに愛されています。

桝久 試飲会リポート前半

Mar 31, 2025 by weblogland | Add comment


昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
金曜日は暖かかったからか、夕方からの試飲会でしたが多くのご来店ありがとうございました。コロナ禍前以来の賑わいでした(笑)。


○ザブ グリッロ 2023年 ヴィニエティー•ザブ シチリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 1508円税込
「おっ!格好の良いラベルですね(笑)。」
「インスタ映えする(笑)!」
家内「そう、とても格好の良いラベルです。剥がそうとしたらラベル•デザインの垂直の線が後から貼り付けてあったので往生しました(笑)。」
「あっ!ホントだぁ。後から上にプラスチックみたいなものが貼ってある。飛び出るラベル。道理で立体的に見える(笑)。」
「『グリッロ』って聞いたことないなぁ(笑)。地場品種ですか?」
家内「え~と、このワイナリーはシチリアの西部の山間の共同組合が母体で、それをファンティーニ•グルーブが買収したものです。マスキューの扱いは他にサルデーニャの『ザーラガト』があります。このファンティーニは地元の生産者と地場品種を育てて『ブランド化することでビジネスを展開するユニークな会社です(笑)。」
私「ワインを買い上げる基準は一般にキロ幾らなのですが、ファンティーニは畑の面積で買います。ただし品質向上のために細やか基準を課します。例えば1本のブドウ樹に何房以上鳴らしてはダメとか(笑)。」
「生産者にとっては経済的に安定したブドウ栽培が出来るんですね(笑)。」
私「技術指導や機材の提供もしますから、嫌でも品質は向上しますね(笑)」
「だからワインは美味しくなる(笑)。ウィンウィンだね(笑)。」
「さてさて、味はどんなんかな(笑)?おっ、美味しい(笑)!」
「綺麗!逆にシチリアらしくない(笑)。」
私「開けたてはポワレ、メロン、生姜みたいな味わいですね(笑)。」
「柔らかでエレガント。キリッとはしてない(笑)。
「アルコール分はいかほどですか?」
家内「12.5%です。ちなみにヴィンテージは2023年です。」
「シチリアにしては低い方ですよね。」
私「あまりアルコール分が上がらないように腐心してるようです。」
「どんな風にすればアルコール分が上がらないホですか?」
私「気候にもよりますが、例えば葡萄の房に直射日光が当たらないように葉を茂せて日除けにしたり、若くて大きな葉っぱを除葉して光合成を阻害したりするようです。」
「なるほどね。そうすれば葡萄の糖分は上がりにくくなるもんね(笑)。」
「へぇ~、葡萄の房に日除けですか?」
「葡萄の房は高温になるとスタックしてしまいます。そうなると酸の生育も止まってしまいます。」
「植物的な青さ…、セリ…、フキノトウ…。」
「突出したものがなくて飲みやすい。しかも旨味がタップリ(笑)。旨味だけで楽しめる(笑)。」
「元々の葡萄の良さを感じますよね(笑)。」
「酸が綺麗(笑)。でも控えめながらタップリ酸はある!」
「う~ん、タップリのネギをかけたボンゴレ•ビアンコ食べたくなったぁ!」
「あ~、魚介料理に合わせやすそうですね(笑)。」
「ワインの旨味が魚介の旨味とシンクロするかな(笑)?」
私「このワイン、時間が経って翌日になると甘夏みたいになりますよ(笑)。」
「うわっ!シチリアらしい(笑)。明るいし味わいが直進してる。」
「甘夏だよね。暖かみがある。フワッとした大きさ(笑)。」
「リンゴ酸タップリ(笑)。健康的(笑)。」
「綿飴みたいなふっくらした甘みがある(笑)。」
「鴨のオレンジソースと合わせたいね(笑)。」



○ツィナンダリ カヘティ 2023年 ルトヴェリシ ジョージア 白 P.D.O.カヘティ•ツィナンダリ 750ml 1508円税込
「ジョージアですかぁ(笑)?今揉めてるウクライナの近くかな。」
「あ~、コレ良いワインですよね(笑)。」
私「ケチ臭くないでしょ(笑)。」
「うんうん。余韻も長い…。緩さもないし、しかも飲みやすい(笑)。」
家内「このワインはネギのイメージなんですよ(笑)。」
家内「ジョージア料理を調べたんですが、ナスをスライスして、クルミペーストで巻く。クルミを良く食べるとか。」
「シュクメルリなんか合いそう(笑)。」
私「シュクメルリ?どんな料理ですか?」
「え~と、こんな感じです(笑)。鶏肉をにんにくとチーズのクリームソースで煮込んだ鍋料理です。にんにくをふんだんに使っていることから、『世界一にんにくをおいしく食べるための料』とも呼ばれています。」←さっとスマホで教えてくださいました(笑)。格好良いし良くご存知!←お前が遅れているだけだ(笑)!
私「シュクメルリってコンビニでも売っているんですね。こりゃ驚いた(笑)!」
「ちょっと日本酒っぽいよね(笑)。特に余韻が日本酒っぽいかな(笑)。」
私「麹っぽさを感じますよね(笑)。旨味の余韻?」
「白味噌に合いそう(笑)。」
「西京漬け(笑)!」
「青魚…、」
「ニシン!」
「それそれ(笑)!和的だよね(笑)。」
「イワシの塩焼き」
私「醤油と合うね(笑)。」
家内「それにしても世界は広い(笑)。今回地図まで作っても名前すら覚えられない(笑)。そんなのに和食と合うとは…、」
私「ジョージアの首都トビリシは覚えておこう(笑)。トビシリではなくトビリシ!」
「しかもジョージアのワインって歴史があるんですよね?」
私「黒海沿岸はヨーロッパ系ワインの原産地です。氷河期が開けてからヨーロッパ系葡萄のヴィティス•ヴィニフェラが出来たようです。」
「ワイン生産の一番古い歴史があるって言われてるよね(笑)。」
「それがギリシャに行き、更にイタリア、そしてフランス経由でドイツかな(笑)。」
「そうすると古代品種も残ってそうね(笑)。」
家内「昔は300種程あったようですが、現存するのは50種程とか。」
「何故減ったのですか?」
私「なんと言ってもロシア圏ですから政治が安定しないと禁酒令などが出され、ブドウ樹を引っこ抜く。度々ワイン産業が駄目になってしまいます。」
「禁酒令って愚策ですよね。結果まがい物が作られたり、密輸の温床になります。社会的にマイナスになります。それよりインチキな酒作りを規制するべきなんですよね。」
私「さすがプロ!おっしゃる通りです。」
「今流通してるストロング系のチューハイなんか社会悪に近いですよね。アレ危険(笑)。」
私「日本は酒税法ですから、税務署はお金を巻き上げることしか考えてません。やはりしっかりとした酒造法を作って規制緩和しなきゃ駄目です。お酒を文化として扱わなくては!売れて儲かれば何でもオッケーじゃ駄目ですよね。」

◑ラ・ヴィ・アン・ローズ 2024年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア ロゼ ムンテニアI.G. 750ml 1602円税込
「マスキューさん!コレ定番のロゼですよね(笑)。美味しいから何度も飲んだな(笑)。」
「すっごく色が綺麗!淡いロゼなんだけど薄い薔薇色(笑)。う~ん、まさに薔薇色の人生ラ・ヴィ・アン・ローズだね(笑)。」
「まさに花見用(笑)!」
「うわっ!凄くクリア!雑味がない…。チェリー…、サクランボのまんま(笑)。」
「サクランボも安いアメリカン•チェリーじゃなくて品の良い佐藤錦(笑)!」
家内「コレは2024年の出来立てです。前回のメイクより色は淡いです。」
「へぇ~、出来立てでも完成してよね(笑)。」
「でもさあ、とてもしっかりしている。ブラインドで飲んだら赤ワインって間違うよ(笑)。」
「シラーがサクランボの味とは!世界が広がった(笑)。」
「う~ん、ピノ・ノワールって思っちゃうよね(笑)。削ぎ落とした結果なんだろうけど…、凄いね(笑)。」
「綺麗な余韻にはミネラル感とか塩味もある。この生産者凄いね(笑)。極上のサーモンに合わせたい(笑)!」
私「ホント、ディテールが明瞭ですよね(笑)。しかもふくよかで切れもある。」
「マスキューさん。コレってまるっきりドライなんですか?」
私「実は私も気になって調べたのですが、2.2g/lでした。甘く感じるのは糖分ではなく酸とグリセリン、あとワインの濃度かな。」
家内「削ぎ落とした感じのワインなんですが、透明な酒石が宝石のように出ています(笑)。余計なことをせずに作ったワインではあります。」
「あっ、本当だ(笑)。キラキラしてる(笑)。賜だぁ(笑)!」
私「0℃以下に冷却したり、遠心分離で酒石を除去することが多々ありますが、それはワインにダメージを与えます。」
「レストランでコース料理を食べる時、このロゼと合う料理を挟んでくれたら感動するね(笑)。」
私「グラン・メゾンですね(笑)。お任せコースで3品ぐらいでも構いませんよね。合わせるワインも3種類。前菜、スープに魚と肉にそれぞれ合うグラスワインを出してくれたら最高(笑)!」
「赤身の魚…、マグロも行けそう(笑)。」
「塩味のある生ハムは鉄板かな(笑)。」
私「タップリのホースラディッシュをかけたローストビーフを食べながら桜を愛でる!」
「ノルウェーサーモンでしょ(笑)!」
「桜えびのかき揚げ!鯛もオッケーかな(笑)。」
「マスキューさん!今日のラインナップの白はとてもしっかりしてますよね。しかも濃いジョージアの白の後にジョージアの赤の並びではなく、ルーマニアのロゼ。この後が想像つきますよ(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。」

今週末のマスキュー試飲会のトリ

Mar 26, 2025 by weblogland | Add comment
やはり補酒してますね(笑)。

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今週末のマスキュー試飲会のトリ
モンテ•ダ•ペーニャ レゼルヴァ  レッド 2005年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル
アレンテージョD.O.C. 750ml 3488円税込

2005年ヴィンテージで1年間樽熟成してから瓶詰めですから、瓶詰めは2007年の春頃です。そうしますと今は2025年ですから瓶詰めされてから18年です。日本には3年程前に到着しています。コルク。見ると2∼3年は経ている感。まだまだ大丈夫そうです。
今現在の液面の減りは無し!
う~ん。
絶対に出荷前にリコルクする際に補酒(ウィヤージュ)してますね(笑)。液面は減っておらず高い位置をキープ。バラツキもほとんどない。念には念を入れてますね(笑)。
モンテ・ダ・ペーニャの蔵の写真を見るとかなりのもの。大シャトーではありませんが(笑)、セラーは地下にありワインをゆっくり熟成させる意図ありあり(笑)。きっと地元では有力な生産者かと。
モンテ・ダ・ペーニャにとっても特別なワインでしょうから、レアなアイテムですね。
絶対に飲んでおいた方が宜しいかと(笑)。

コレ、なーんだ(笑)。

Mar 20, 2025 by weblogland | Add comment
コレ、なーんだ(笑)。

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静岡の東海農産がつくる豆菓子『じゃり豆』の濃厚チーズ味です。
見かけたこともありませんし、知りませんでしたがとても美味しい。サクッとカリッとしてますが、硬くなくて食べやすい。高齢者にとっては嬉しい豆菓子です(笑)。
マスキューのテイスティング•スタッフのKさんがテイスティングの時に持ってきてくださいました。Kさんお酒のツマミに合うお菓子に詳しい(笑)!不思議なほど(笑)。きっとご自身でウェブで探して取り寄せてテイスティングしてるかと(笑)。以前グリコのチェーザやクラッツも教えてくださいました(笑)。
常にアンテナを張っていることに脱帽でございます(笑)。

今日は花粉沢山飛んでましたね。

Mar 09, 2025 by weblogland | Add comment
薬が効かないほど。参りました(笑)。
こんな時は家に籠もってワインの事を考え妄想するに限ります(笑)。
ここのところオーヴェルニュのステファン•ボンジャンの2011年と2013年を飲んで痛く感激(笑)。期待した通りの生命力と熟成能力を堪能しました(笑)。でもですね(笑)、もう在庫は無し!→商売にはならない! このいつもの方程式が…。まあ、知ったかぶりの経験が増えたと思って(笑)、気にしない気にしない(笑)。
ところで今のステファン•ボンジャンはどうなっているか?まだインポーターさんの扱いがあるのか?気になって調べました。
なんと!
ステンレスタンク熟成の『キュヴェ•ギャバン』2013年が残ってました!ラッキー(笑)!当初の無愛想さが災いしたかな(笑)。でもですね(笑)、マスキューにとっては僥倖、ラッキー以外の何物でもない(笑)。
さすがにバリックで44ヶ月熟成タイプの『フュ•ド•シェーヌ』2011年は無し。代替えのものになってますね。こちらはヴィンテージが2018年です。
ど、どうしましょう(笑)。
決まったこと(笑)。明日インポーターさんにあさイチで架電!何本あるのかなぁ?

桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Feb 17, 2025 by weblogland | Add comment
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今月末のマスキュー試飲会は2月21日(金)、22日(土)。2月は日数が少ないですからいつもよりちょっと早いですね(笑)。

まずはリーズナブルな価格のスペインの白と赤からスタート!

○リオハ ベガ ブランコ 2023年 リオハD.O.C. 白 750ml 1178円税込
リオハ•ベガは1882年創業の老舗ワイナリー。D.
O.原産地呼称以前の設立なのでワイナリーの前にリオハを名乗れるとか。リオハ•バハ地区にある由緒正しきワイナリーでございます。

これはワイナリーのエントリークラスの白ワイン。ステンレス•タンクで作ったもの。ヴィウラとヴェルデホをブレンドしたスタイル。詳しい割合は書いておりませんが、6対4ほどでヴィウラが主体となっているようです。
でもですね(笑)、味わいの主体はヴェルデホです(笑)。香りはヴェルデホらしいグレープフルーツなどの柑橘類。とても密度感があり、しっかり作ったヴェルデホを感じるもの。アロマティックではないヴィウラがベースで上手く折り合いをつけています。アルコール分は12%なのですが、それ以上の凝縮感を感じます。リオハ自体基本冷涼な産地ですから、無理にアルコール分を上げないで折り合いがついている点、クラシックなリオハを連想させてくれます。
ちょっと熟成が進むと香りより全体の重さが増し、とても質実な印象になります。本来的な良さがあってのことだと思います(笑)。
プリミティブな良さがある懐かしいスタイルの白でございます(笑)。とてもコスパが良いのも嬉しいことです。

●リオハ ベガ ティント 2023年 リオハD.O.C. 赤 750ml 1178円税込
リオハ•ベガは1882年創業の老舗ワイナリー。D.
O.原産地呼称以前の設立なのでワイナリーの前にリオハを名乗れるとか。リオハ•バハ地区にある由緒正しきワイナリーでございます。

これはワイナリーのエントリークラスのテンプラリーニョ100%のワインです。基本ステンレスタンクのみで作っているようですから、いわゆる早飲みスタイル。現行が2023年で今は2025年2月ですから、早飲みワインなのですが。ありがちなニューワールドっぽい今風でもございません(笑)。
テンプラリーニョらしい果実味は中庸ながらもしっかりした味わい。テンプラリーニョらしいベリーの香りは控え目(笑)。派手ではないが、デイリーに寄り添うワイン。かといって安酒ではない(笑)。かつては良く日本の市場で見かけましたが、昨今あまり見かけなくなったスタイルのワインですね(笑)。
コスパ良し!

◑フィズィ•ミシュカ フリザンテ ヴィンツェレール  ショプロニ ハンガリー ショプロン 発泡性 ロゼ 750ml 1980円税込

ヴィンツェレーヌの核心ケークフランコシュ。美味しい赤ワインの元(笑)。それを使ったフリザンテでございます(笑)。ガス圧は2.5気圧。ステンレスタンクで発酵後約6ヶ月寝かせてからガスを吹き込んだもの。ちゃんとロゼワインと して出来上がってからフリザンテにしています。この点念が入っております。通常は発酵完了後すぐにタンク内2次発酵に移したり、ガス吹き込みをしたりします。
飲んでみるとなんとなく意図が解る(笑)。フレッシュネスだけに特化していないスタイル。完全に発酵した赤ワインの重さ。種の核のような深いフルーティーさを感じます。フレッシュ&ディープとでも言いましょうか(笑)。
こんなスタイルのフリザンテは経験したことがありません。
斬新で面白く、心に届く味わいでございます(笑)。肉料理に合わせるべきロゼ•フリザンテかと(笑)。




インポーターさん資料より

ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録が残さ
れています。 このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。 フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されている品種
は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。




以下
ケークフランコシュ2020年赤の記載

マスキューの大好物、中欧の赤ワインでございます。

このワインはハンガリー西側オーストリア国境付近の銘醸地ショプロンのもの。

ショプロンと言えばマスキューの定番の白イルシャイ・オリヴェールの産地でもございます。もともとこの黒葡萄ケークフランコシュ(オーストリア名ブランフレンキッシュ)の大ファン(笑)。滑らかなタンニン、溢れんばかりの旨み。基本アロマティックではありませんが、しっとりとした味わいはとても日本人向き。

デイリーな日本の食卓にはぴったりかと(笑)。

キメ細やかでタンニンに収斂性がないので一見ミディアムなのですが、じつにしっかりしている。玄人好みの赤ワインと勝手に思っております(笑)。

これはケークフランコシュを500Lの古樽で2年間熟成したもの。収穫より丸5年たち、今素晴らしい状態。これこそ飲み頃の美味しいクラシックなケークフランコシュでございます。

実際ケークフランコシュを探すと凡庸だったり、マスキューが扱うには高級過ぎたり(笑)、なかなか当たりませんでしたが(笑)。これは当たりでございます(笑)。

○『チェルソ 』2022年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C. 750ml 2545円税込
ようやく飲み頃に入ってきました!
前回のメイク2021年より大物ですね(笑)。


ビアンケッロ・デル・メタウロDOCはマルケ州北部、ペーザロ・エ・ウルビーノ県をアドリア海に向かって流れるメタウロ川に沿う丘陵地帯のみに広がる限定されたワイン産地で1969年にDOCとして認可を受けました。2016年現在、栽培面積は244ha、16件のワイナリーしか存在しません。ワインは土着品種のビアンケッロ種を95%以上使うことが義務付けられています。
アジェンダ・アグラリア・グエリエリは5代続く農場。葡萄畑が45ヘクタール、麦畑が120ヘクタール、オリーブ畑を30ヘクタール所有しています。かつてのテヌータですね。
この『チェルソ』はテヌータで最初に葡萄を植えた「チェルソ・グエリエリ」に敬意を込めて名付けられたもの。最も樹齢の高い3ヘクタールの畑を通常より約1ヶ月収穫を遅らせて凝縮した特別なワインです。25%収量が落ちるそうです。この家のビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C.の最高級品なのです。
味わいはまず液体の濃さに予感されます(笑)。特に濃い白ワインにたまにみられる動物の汗のような香り(笑)。家内曰く『熊の香り(笑)?』コレだけで途方にくれるほど(笑)。
液体はハニーでとろとろ(笑)。長い余韻に時は止まります(笑)。圧倒的な広がり、龍角散やカリン、レモン等の柑橘類、白や黄色の花、オレンジや杏のような果肉。後味のハニーさには塩を降ったアーモンドの香ばしさ。
その様には心奪われます。
このビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C.は何度か飲みましたが、これほど記憶に残るものは初めてです。やはり尽力したワインこそ人の心を惹き付けますね(笑)。

●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2014年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込
以前同じ物をマスキュー試飲会でお出ししましたが、ようやくピークに入りました(笑)。ネッビオーロは時間がかかる!

皆さん、もちろんバルバレスコご存知ですよね(笑)。王様バローロの弟分のワインとして私はかつて習いました(笑)。でもですね、最近のバルバレスコは大概が別物(ごめんなさい)。
かつてバローロは20年以上経ってから飲むべきワイン、バルバレスコは10年以上経ってから飲めるものでした。標高の高いバローロほどの大きさシリアスさには及ばないが、グレートな弟分なのでした。クラシックなファンはかつてのガイアの真骨頂バルバレスコを飲み、バローロにひけをとらないバルバレスコの偉大さをご理解いただいているかと(笑)。
今ではバローロは10年くらいで飲むのがやっとのワインばかり。バルバレスコに至っては5年以内で飲みきるべきワインが大半です。まあ、時代の衰勢に合うスタイルが大半。ただ、許せないのは高いこと(笑)。それなりの価格をつけなきゃ(笑)
!ついつい義憤に駆られてしまいます(笑)。ゴメンナサイ。
このバルバレスコは樽熟成期間が5年。最良のネッビオーロが必要とする時間をゆっくりたっぷりかけたクラシックなもの。渾身の尽力を払って作られたものです。まあ、作り手のグラッソ・フラテッリからすれば普通のことなんでしょうけど(笑)。
悲しい話ですが、ちゃんとネッビオーロの香りがするバルバレスコって少ないのが実情ですから、一度はお試しを!
それで『ネッビオーロって美味しいよね。』と普通に語っていただけると私嬉しいのでございます(笑)。でもそれには後数年待ってから飲んだ方が良いかな。




以下インポーターさん資料より。一部岡本補追

グラッソ フラテッリが所有する3つのクリュのひとつ、「ヴァッレグランデ」の畑からのワインです。方言で「太陽の当たる土地」また「広い渓谷」という意味を持っています。グラッソの所有する畑の中でも、その名前が示すとおり一日中日当たりのよい、最も優れた区画です。面積は4.5ha。標高350~370m(バルバレスコにしては高い方)、南南東向き、土壌は石灰岩質です。1970~1974年に植樹しました。29~30度に温度管理しながらステンレスタンクで10~15日間発酵させます。50hLの伝統的な大樽で48ヶ月熟成させます。最後の12ヶ月は30%を225Lと500Lのフレンチバリックの新樽に移して熟成させ、ブレンドします。

ワイン造りは生活そのもの。販売することではなく、葡萄を育て、造ることに楽しみがある。(あと自分が飲むこと)
だからこそ美味しくなるまで熟成させて、最も素晴らしいタイミングでリリースできる。
グラッソ フラテッリは、トレイゾ村で1900年から続く家族経営の個人生産者です。現在は、兄のアルフレード グラッソ(上写真右)と弟のルイジ(上写真左)がワイナリーを引き継ぎ、長期熟成タイプのワインを生産しています。「フラテッリ」には兄弟という意味があり、ワイナリー名は「グラッソ兄弟」という意味です。祖父のヴァレンティーノ、父のエミリオと続いており、現在が3世代目です。

1960年代まで、ワインは自家消費用を除いたほとんどを他の会社や組合にバルクで販売していました。父の時代に設備投資を行い、70年代からは自社での瓶詰をスタートしています。アルフレードとルイジのグラッソ兄弟は70歳くらいで、二人とも醸造学を学んだわけではありませんが、ワイン造りに携わってきた長年の経験から「歩く教科書」と例えられるほど豊富な知識を持っています。私たちが訪問した際には葡萄畑でお話を伺いましたが、話しながらも自然と芽かき(不要な芽を摘み取る作業)を始めてしまうほど。二人ともまさにベテランといった風格です。ピエモンテ州で有機栽培を推奨する取り組みである「グリーン エクスペリエンス」に所属しており、葡萄畑には農薬や除草剤を使用していません。畑仕事だけではなく、醸
造面にもこだわりがあります。例えば、バルバレスコの熟成期間は、法律で最低26カ月間(その内木樽熟成は最低9ヶ月間)と定められていますが、グラッソ フラテッリでは木樽で最低36カ月間熟成させています。手間暇をかけて育てた、太陽の光をいっぱいに浴びて育った葡萄の成分をしっかりと抽出し、木樽で長い間じっくりと熟成させて出来るワインは、美しい色合いで香り高く、長期熟成が可能な素晴らしいものとなります。

ネッビオーロにとって理想的な2つの葡萄畑「ヴァッレグランデ」と「ジャコーサ」
ワイナリーの裏手にはヴァッレグランデの畑が広がり、葡萄が太陽の光を余すことなく浴びている様子が確かめられます。十分な日照量が必要なネッビオーロにとって、この畑は最適な条件を備えています。ヴァッレグランデは、慣習的に「ソリ ヴァルグランデ(太陽の当たる土地、広い渓谷)」というワイン名でリリースしていました。法律が変わり、「ソリ」という言葉を入れることが出来なくなり、2007年VTから「ヴァッレグランデ」という名前に変更しています。ヴァッレグランデに隣接する畑であるジャコーサも日当たりが良く、周囲の畑よりも濃縮度が高く、しっかりとしたタンニンが特徴的なワインが生み出されます。こちらも慣習的に「ブリッコ スペッサ(ブリッコはピエモンテ方言で丘の頂上、スペッサは前のオーナ
ーの名前。直訳すると、丘の頂上のスペッサさんの畑)」の名前でリリースしていましたが、現在は行政上の畑名「ジャコーサ」を用いて「ジャコーサ スペッサ」としてリリースしています。

大樽での長期熟成によって育まれる古典的なスタイル
現在、多くのバルバレスコの生産者が、3年後には飲める甘さのある、タンニンがソフトで色は薄めのモダンなスタイルのワインを生産しています。しかし、グラッソ フラテッリは、出来るだけ長いマセラシオンとポンピングオーバーを行うことで、葡萄の果皮からより多くの成分を抽出し、熟成させてから飲むクラシックスタイルのバルバレスコを生産しています。グラッソ兄弟いわく、15年熟成させることを前提としているそうです。ヴァッレグランデ、ジャコーサの2つの畑の葡萄は、どちらも標高が高く日照量が豊富なため、力強いタンニンが特徴的ですが、長期間の樽熟成によって渋みはやわらぎ、味わいもまろやかになっています。ワインの貯蔵用のセラーは100年前から使用しており、2008年に一部の樽をリニューアルしています
が、2017年までは、100年前に祖父が使っていた55hℓの大樽も一つだけ現役で使用していました。葡萄は100%手摘みで収穫しています。8月頃に不要な葡萄を選んで間引きすることで、残った葡萄が健康に育つようにしています。間引き率は30%~40%と高く、樹に残された葡萄の風味は凝縮し、これが高品質なワイン造りの秘訣となっています。また、梗があると酸が強くなってしまうため、すべて除梗しています。

世界的なワイン品評会で高評価を獲得
グラッソ フラテッリのバルバレスコは、家族と土地の歴史、伝統が積み重なって出来た唯一無二のワインということが出来ますが、決して古い習慣にとらわれているわけではありません。常に品質向上のために、栽培や醸造にこだわり続け、2011年VTからはDIAMコルクを採用するなど、新しい取り組みも行なっています。近年、その姿勢は世界的なワイン雑誌によって取り上げられ、非常に高く評価されています。「ヴァッレグランデ リゼルヴァ(I-833)」の2008年VTは、2015年の「デカンター ワールド ワイン アワード」でゴールドメダル(エントリー数16,000本以上のうち、ゴールドメダルはわずか305本のみ)を獲得。「ジャコーサ スペッサ リゼルヴァ(品番:I-834)」の2011年VTは2017年の同コンテストでプラチナメダル(エントリー数17,200本以
上のうち、プラチナメダルは175本のみ)を獲得しました。そのほか、「インターナショナルワインセラー」、「ルカ マローニ ベストワイン年鑑」や「イ ヴィーニ ディ ヴェロネッリ」などのワインガイドに掲載されています。

え~と、以上5本!
何故いつも通り6本ではないのか?
こんなこともございます。決して手を抜いた訳ではございません(笑)!

これ、なーんだ(笑)?

Feb 15, 2025 by weblogland | Add comment

とってもおサイケなラベル•デザインのロゼ!」

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大正解です(笑)。
コレ、じつはギリシャのロゼ•ワインなのですが、いわゆるレッツィーナのロゼです。醸しの最中に松脂を少量添加したもの。同じアオトン•
ワイナリーのレッツィーナはマスキューの定番ですが、まさかロゼがあったとは(笑)!
飲んでみますと、『龍角散』(笑)!
ホントなんですよ(笑)。でもですね(笑)、妙に旨い(笑)。
ケチでへそ曲がりマスキューらしいワインなのですが(笑)、
家内「美味しい!『龍角散』だぁ(笑)!」
私「しっかり旨味がベースにあるから、美味しいロゼ•ワインとして成り立っている。こんなロゼあるんだなぁ(笑)。」
家内「好きなんだけど…、誰が買う(笑)?」
私「う~ん。マスキュー試飲会に出す勇気はない!」←きっぱり
家内「きっと3人のお客様が買ってくださるとは思うけど…。その3人以外浮かばない(笑)。」
私「我が家を含めると4本かぁ(笑)。サブリミナル決定(笑)!」
こうして今月末のマスキュー試飲会はサブリミナルが真っ先に決まりました(笑)。

困ったなぁ…

Feb 13, 2025 by weblogland | Add comment
う~ん。
困ったなぁ…。
私の愛するボジョレーのドメーヌ・コート・ドゥ・ラ・モリエールの輸入が終了するようです。
ショック!

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モリエールもご多分に漏れずに高騰してますから、更に続けるにはインポーターさんも負担が大きいようです。もともと輸入した端からバンバン売れるワインではありません(笑)。
ちょっと過分に在庫して、ゆっくりゆっくり売る。好きそうな方にオススメして買っていただくアイテム。正気に戻るとマスキューにとってもあまり儲かるようなワインではありません(笑)。でもですね(笑)、モリエールのワイン好きなんですよ(笑)。いつぞやEテレで女優の黒木華さんが出演した番組で、リヨンのワイン専門店で黒木さんが勧められてモリエールのワインを購入した時は思わずエッヘン(笑)。思いっきり自画自賛させていただきました(笑)。

一週間くらいこのショックから抜け出せそうにありません(笑)。3歩歩けば忘れる私にとっては大変なことでございます(笑)。

『ラ・カノペ』2019年 ドメーヌ・コアペ

Feb 04, 2025 by weblogland | Add comment
隠してたんだなぁ(笑)。

去年の秋頃から品切れしていた
『ラ・カノペ』2019年 ドメーヌ・コアペ
フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 4855円税込

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マスキューの大好物の白。貴腐状になるまで遅摘みしたプチ•マンサン100%で作ったドライな白。これ以上凝縮したドライな白は望めないレベル(笑)。大好きなんですよ。ケチでへそ曲がりな私にとってはモンラッシュより幸せになれるワインなのです(笑)。セラーに1本も並んでないと寂しくて寂しくて(笑)。
去年の秋にインポーターさんに言われました。
私「『ラ・カノペ』まだありますか?」
インポーターさん「もう来年の2月までありません。」
意地汚く変な記憶力だけは健在な私は2月になってから早速荷電(笑)!
私「『ラ・カノペ』入りましたか?」
インポーターさん「値段が上がりました!500円ほどお高くなりました。」
私「『ラ・カノペ』に代わるワインは無いからしょうがないね(笑)。」
インポーターさん「あっ!2019年が数本ありました!」←白々しい演技(笑)。
私「そりゃラッキー!」←ここで怒ってはいけない(笑)。こんな時『隠しやがって!』なんて怒ってはイケマセン(笑)。大人の事情があるのでしょう(笑)。
私「それでは○本くださいね(笑)。」←あくまでもにこやか(笑)。

そんなこんなで『ラ・カノペ』2019年ちょっとだけ入荷しました(笑)!

個人的に泣ける美味しさのワインです

Jan 30, 2025 by weblogland | Add comment
よしよし(笑)、追加分が来ました!
『ラ・ストレーガ、ラ・ガッツァ、エ・イル・ピオッポ』 N.V. マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 IGP プロヴィンチア・ディ・パヴィア 750ml 4525円税込

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私にとっては個人的に泣ける美味しさのワインです(笑)。
じつは先日のマスキュー試飲会で在庫が1本きりとなり大焦り(笑)。もちろんポーカーフェイスで『皆さんもお好きみたいで良かった。』なんて言ってましたが、内心はビクビク(笑)。インポーターさんの在庫が切れていたら奈落の底に真っ逆さま(笑)。あ~、良かった!
あと、ロシニョール•フェブリエのブルゴーニュ•ルージュ2022年は予想通り完売しました。1ケースしか無かったので残念ながら完売。それから限定品ではありましたがチリのコースタル•ブレンドの赤•白ともに完売しました。暮れからのロングセラーの限定品でしたが(笑)、さすがに玉がつきました。
そんなこんなで、特別価格の限定品が何処かに落ちていないかな(笑)?物色中でございます!

桝久 試飲会リポート 前半

Jan 26, 2025 by weblogland | Add comment


昨日、一昨日とお寒い中ご来店ありがとうございました!

☆コッリ・ボロニェージ・ピニョレットDOCG スプマンテ ブリュット プレステージ カンティーナ・ディ・カルピ イタリア エミリア・ロマーニャ 発泡性 白 750ml 2074円税込

「あれ?マスキューさん、この泡DOCGですよ(笑)!」
「高級ワイン(笑)?2000円くらいでもDOCGの高級品あるのかな(笑)?」
「イタリアの何処のワインですか?」
家内「イタリア、エミリア・ロマーニャのモデナ丘陵辺りを生産の拠点とする協同組合です。ランブルスコで有名。」
「美食の地ですね(笑)。」
「な•ま•ハ•ム!パルマの生ハム(笑)!」
「プロシュート!世界3大生ハム(笑)。」
家内「このピニョレット種を使ったスプマンテは特にDOCG指定されています。現地てはピニョレット種は珍重されているようです。」
「マスキューさん!以前夏にコレ試飲会で出しましたよね(笑)。」
私「はい(笑)。バレましたね(笑)。あの時の印象はハチミツ•レモン(笑)。」
「思い出した!ハチミツ•レモン。清涼感があって美味しかった(笑)。でも、なんでまた?」
私「今回のメイクは前回よりもドライに仕上がっています。まっ、まっ、お試しを!」
「あっ、ホント…、ドライ…辛口ですよ!」
「柑橘と旨味、それがドライに仕上っていて良いですね(笑)。」
私「以前のメイクのワインは残糖分が14g/l
コレはどう考えても9g/lくらいだと思います。あとでインポーターさんに確認してみますね。」
「しっとりしてる(笑)。食べ物に合わせやすそうですね。」
「うんうん。食事向きですね(笑)。和食に合いそう(笑)。」
私「鍋+ポン酢醤油で完璧かと(笑)。」
「鉄板ですね~(笑)。」
「白菜!ポン酢醤油はもちろんなのですが、ワインの旨味が白菜などの野菜の旨味に同調してますよ(笑)。」
「旨味が和風ですよね(笑)。柚子っぽい。甘さ加減がちょうど良いし、すべての塩梅が良い(笑)
。」
私「あとガス圧もしっかりしています。コレも以前のメイクより強めに感じます。翌日までちゃんとガスは残っています。」
「シャンパンみたいな熟成香はしないけど、フレッシュでピュアに感じますよね。とてもクリーン。」

❴限定品❵○マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン 750ml 2687円税込
「うわぁ~、ライチの香り!」
「ゲヴュルツトラミネールみたいですよ(笑)。」
「うんうん、たしかにゲヴュルツトラミネールみたいな香りなんだけど…、アレ?飲むととてもドライ(笑)。全然甘くない。」
「ゲヴュルツトラミネールってもっとドロドロしてるけど(笑)、コレ割とサラッとしてる。」
「これだけ香りが強いと液体もそれなりに濃い印象があるんだけど(笑)、このワインの有り様は違いますよね。」
家内「涼しげですよね(笑)。」
私「ちなみにアルコール分は12%ですから冷涼な産地のワインです。やはりオーストリアですね(笑)。」
「しっとりしていて優しい。品の良い女性的な味わい。」
私「実際に作っているのはラベルの女性です(笑)。」
「でもさあ、自分の顔をラベル•デザインにする意識は日本人には無いですよね(笑)。」
「なかなか出来ないこと(笑)。自意識が違う(笑)
。」
「でもさあ、味わいは品があって…、旨味も品がある(笑)。好きだなぁ(笑)。」
家内「わりとスパイシーでもありますよね。カレーなんか合うはず!」
「シーフード•カレー!」
「カレー•スープ!出汁をたっぷりとったヤツ(笑)。」
「トロピカルですよね。ココナッツ…、バナナのニュアンスもある。バナナ•チップ食べながらコレ飲んだら止まらなくなりそう(笑)。」
「日本酒的な旨味がありますよね(笑)。
「しっとり優しいハニーさ。とてもエキゾチックでフローラル(笑)。ワイン上級者の女子にはウケるだろうなぁ(笑)。」
「ボタニカルでもあるかな。かなり複雑ですよね。しかも隠れた強さも感じる。決してデイリーな軽いワインではない(笑)。スイスイ飲めるんだけど(笑)。」
「凄く飲みやすいんですよね(笑)。そこに罠がある(笑)。」
「味わいに様々な顔があるね(笑)。」
家内「澱引きもしていませんから澱が多いですが、澱も美味しいですよ(笑)。」
「結構濁ってる(笑)。でも味の内(笑)。」
「葡萄を丸かじりしたような自然な味わい。それもエッセンスにもろに向き合うかのよう(笑)。」
私「生産者のマリーさん渾身の無添加ワインです。きっとこんなワインを作りたかったのだと思います(笑)。」
家内「オーストリアやポーランドはビォ•ディナミ農法の発祥の地。自然への意識が高いです。」
「シュタイナーですね(笑)。」
私「さすが!よくご存知で!」
「最近のマスキューさんのチョイスって旨味がしっかりあってバランスの良いワインが多いですよね(笑)。」
私「バレバレ(笑)!」
「ブログで書いてあったヤバいワインってコレですか(笑)?」
「数が足りなくなりそうなんでしたっけ?」
私「このワインはノーマークだったらしく、インポーターさんの在庫調整品となりました。ですからシメシメと思っていきなり飛びつきませんでした(笑)。そうしてるうちにいきなりセール中止(笑)。コレは焦りました(笑)。」
家内「前は3500円超えて売ってましたから、この価格なら売れないはずがない(笑)。」
「クオリティー高いですよね(笑)。」


●ロス・コンデス 赤 2023年 ラモン・ロケッタ スペイン カタルーニャD.O. 赤 750ml
1130円税込
私「個性的なオーストリアの白と、このあとの強烈なイタリアの赤をつなぐ橋渡しの赤でございます(笑)。」
「コレ、白もありましたよね。赤白ともに美味しいんだよね(笑)。沢山飲んでるなぁ(笑)。」
「そうそう。普通に美味しい(笑)。飲みやすいんだよね(笑)。」
私「何を飲むか思い浮かばない時に、『じゃあロス•コンドスにしようかな。』ってなっちゃう(笑)。」
「この価格でちゃんとテンプラリーニョの味がするんだよね(笑)。まあ、モダンなスタイルなんだけどね(笑)。悪くない(笑)。」
家内「生産者のラモン•ロケッタはカタルーニャを本拠の大手ワイナリーですが、畑はカタルーニャ中心の自社畑にこだわります。ですから低価格帯のワインもちゃんとしています(笑)。」
「そうそう、『悪くない。』これ大事なんだよね(笑)。安かろうのワインではないんだよね(笑)
。」
「赤い小粒のベリー…、フランボワーズなんかの香り。」
「テンプラリーニョらしい明るさがある(笑)。」
「ハイビスカスみたいな…、それにココアみたいな香りもする。ワインとしての構成がちゃんとしてる(笑)。」
私「今回は2023年と出来たてですが、翌日になるととても良くなります。特に香りが明瞭になります(笑)。」
「赤い小粒のベリーの酸っぱい感じが好きだなぁ(笑)。」
「マスキューさん、最近ワイン高いじゃないですか。特に安くて美味しいワインが見当たらない。この先どうなるんでしょうね。」
「そりゃ安いワインもあるけど、ビタミンCやらなんやら添加物多い。どうなんですか?」
私「ビタミンCは幅広く使われる食品添加物です。食品以外にも使われます。私の毎朝のルーティンのビタミンC入りのお肌の栄養水にはたっぷり入ってます。お陰でお肌すべすべです(笑)。」
「なんなんだぁ(笑)!」
私「そんなんだぁ∼、でございます(笑)。」
私「大量にしかも安価なワインを作るには、薄いワインを補助したり、早く製品化するために工程を短くする傾向。まあ、そのために様々なことを行ったりします。その一環かと。毒ではありませんが、購入の際にバッグラベルを確認してSO2以外の添加物が入っているワインは避けたほうがよろしいかと。成分調整した加工ワインです。」

マスキューのお客様、恐るべし(笑)!

Jan 25, 2025 by weblogland | Add comment

今日は土曜日の10時過ぎ、11時から試飲会は始まりますから昨日売れた分の補充です(笑)。
しかしマスキューのお客様の嗅覚は一流ですね(笑)。もちろんブログはチェックされてるようですが、ピン•ポイントで良いところを突いてこられます(笑)。
特に売り切れの恐れがあるアイテムは見逃してくれません。ありがとうございます(笑)!
サブリミナルでこっそり売っているロシニョール•フェブリエのブルゴーニュ•ルージュ2022年。半分無くなりました。
う~ん、予想はしてましたが、しょうがない!
どうしてもお入り用のお客様はお電話くださればとっておきます…、とっておければイイのですが…。
あ~、スミマセン!

祝國學院大学箱根駅伝3位!

Jan 03, 2025 by weblogland | Add comment
いや~、頑張りましたね(笑)。マスキューの前は9区、國學院の選手が3位で通過するのを観た時は涙出ました(笑)。
さて、そうすると今夜は祝杯です(笑)。
何を飲もうかな?
そりゃ泡かな。でもですね、シャンパンはちょっとはしゃぎ過ぎ(笑)、優勝した時のためにシャンパンはとっておいて、クレマンにしましょうか。←ケチな先輩でスミマセン。

☆クレマン・ド・ロワール『ボナミー』ソーミュール協同組合 フランス 白 発泡性 750ml 2922円税込み

12月から数えると3本は飲んでますね(笑)、嬉しい時に気軽に飲めるのが嬉しい(笑)。
そうそう、それだけでは足りませんからあと赤を1本選びましょう。
う~ん。
そうだ!

●❴限定品❵グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2020年 ドメーヌ・サン・リュック 赤 フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 2168円税込み

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『飲むと幸せになれるワイン』今日は飲まなくても幸せなのに、飲んだらどれほど幸せになれるか(笑)。

こいつは春から演技がイイ!←関係ないかな(笑)。

1月4日から営業です。

Dec 31, 2024 by weblogland | Add comment
さぁ、今日は大晦日。マスキューは1月3日までお休み。1月4日から営業です。
まずお寺に行ってお墓参り、それから年末の挨拶回りをして、夜には娘の家に行って宴会(笑)。
さて、今年最後のワインは何を飲むか!
コレ、私にとっては重大なテーマです(笑)。
もうすでに樽酒は送ってますから(笑)、どんなワインを飲むかに集中!
う~ん。
エコノミーで行くか?
ちょっと見栄を張ってゴージャスにするか?
普段飲まない変わったワインにするか?
悩ましい(笑)。
さんざんお客様の年末年始のワイン選びをしたのに、自分のものはまだ決まっていない(笑)。
こんなものですね(笑)。
何を飲もうかな(笑)?

今年の心に残ったワイン!

Dec 19, 2024 by weblogland | Add comment
今年のマスキュー試飲会のアーカイブをチェックしました。思い出して思わずニヤニヤ(笑)。
皆さんはいかがでしたか(笑)?

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アンティカ オステリア N.V.  ビアンコ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 白 750ml 1602円税込み
神ガロフォリの作るデイリーワイン。いきなり安いワインから始まってスミマセン(笑)。なんたってケチでへそ曲がりなマスキューですからね(笑)。赤、白含めて大変お世話になりました!
ちょっと値上がりましたがコスパは良いと言わざるを得ません!

『チェルソ 』2021年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C. 750ml 2545円税込
去年の2月のマスキュー試飲会で鮮烈デビュー!
今、在庫は2022年ですがまだちょっと硬い。年明けてからまた試飲会に出しましょうか(笑)。
比べるものが無い白ワイン!

ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア イタリア エミリア・ロマーニャ 白 IGTルビコーネ 750ml 3771円税込み
○❴限定品❵ロゼット ファモーゾ 2022年 テッレ・チェヴィコ イタリア エミーリア・ロマーニャ ルビコーネI.G.T. 白 750ml 1080円税込み スクリュー•キャップ
ヴィオニエに似た香りのファモーゾ種。サンタ•ルチアは高級品(笑)。しかも北フランスの渾身のヴィオニエに負けていませんでしたね(笑)。
チェヴィコのファモーゾはデイリーワインなのですが、香りはちゃんとファモーゾ(笑)。作りの規格が違いますから比べるものではありませんが(笑)、デイリーでもファモーゾは美味しい。気がついたのは安いヴィオニエは美味しくないのですが、ファモーゾは高くても安くてもオッケーなのです(笑)。


ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込み
渾身のピクプール・ド・ピネ!
これを味わわずしてピクプール・ド・ピネを語ることなかれ(笑)!

〇『ピウメ』 2021年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 白 IGTプロヴィンチャ・ディ・パヴィア 750ml 3111円税込み
美味しかったですよ~。日本人好みですね(笑)。

◎ロゼ・ド・モンデュース 2021年 イヴ・ジラール・マドゥ フランス サヴォア ロゼ ヴァン・ド・サヴォア・ロゼA.C. 750ml 2545円税込み
これほどチェリーの香りが鮮烈で完成されたロゼはなかなか当たりません(笑)。5000円以上の価値はある!

キュヴェ・マルゲリット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『サン・セシル』A.O.P. 赤 750ml  3,677円税込み
あんちゃんのワインと言えばトンと膝を打つはず(笑)。ローヌ•ヴィラージュを代表する渾身のワイン。パフを飲む気が無くなる(笑)。息を飲むようなワインでしたよね。
そうそう弟分の『キュヴェ•ヴィオレット』は渾身のエレガンス。真逆のスタイルなのも面白い(笑)。

グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2018年 ドメーヌ・サン・リュック 赤 フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 2168円税込み
今年始めに2018年ヴィンテージで初入荷後、あれよあれよとと言う間に2020年ヴィンテージ。廃業するのでインポーターさんが全量買ったようです。私にとっては『幸せになれるワイン』なのです(笑)。


『ザッフォ』クロアチーナ 2017年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T. 750ml 3394円税込み
圧巻の『ザッフォ』。でもですね、これにて終わり。残念!今日インポーターさんから新しいキュヴェの入荷のお知らせが来ましたから早速サンプルを取り寄せなくては!

桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Dec 16, 2024 by weblogland | Add comment
今年最後のマスキュー試飲会、12月20日(金)、21日(土)と1週早まります。さすがに12月ですから最終週はちょっと無理。ゴメンナサイ。
お時間はいつも通り20日(金)は17∼20時、21日(土)は11∼20時となります。

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クレマン・ド・ロワール『ボナミー』ソーミュール協同組合 フランス 白 発泡性 750ml 2922円税込み
12月ですから、じつはシャンパンを探したのですが5000円以下の美味しいシャンパンは無い!でもですね(笑)、灯台下暗し(笑)。どうでもよいシャンパンより遥かに安くて美味しい泡が定番の中にあるではありませんか(笑)。

開けたては還元臭、熟成香がはっきり。18ヶ月の瓶熟成期間は伊達じゃない(笑)。香りは基本シェナン・ブランの香り、ちょっと青みがかったレモン・ライム等の柑橘類の香りが全方向に突き抜ける(笑)。伴う硬質なミネラル感は加速機の役目(笑)。泡立ち泡持ちはシャンパーニュに劣らないレベル。
おそらくシェナン・ブラン100%で作ると制御出来ない(笑)。葡萄はソミュール地区モンルイユ・ベレ村近郊の畑。いかにも『テュフォー』で栽培されたシュナン・ブラン65%は推進力、シャルドネ20%は制御用、カベルネ・フラン15%は隠し味、をブレンドしたもの。この絶妙なバランスはシェナン・ブランを知り抜いている証。シャルドネはクレマン用に栽培したものとか。おそらく酸を多く残したシャルドネかと。
液温が上がり時間が経つとカベルネ・フラン由来の赤い小粒のベリー系の香りがありとてもチャーミングで複雑でもあります。
あとこのクレマンの特筆すべきはドザージュが12g/Lであること。強めに冷やして飲むとエクストラ・ブリュット並みにドライに感じます。酸が多い→辛く感じる、液温が低い→甘さが目立たない、この方程式なのですが(笑)、振れ幅は常識以上(笑)。ブラインド・ティスティングで私はドザージュ量を8~9g/Lと予想しました。残念!
でもですね(笑)、このクレマンの完成度の高さは驚き。作り手の意思・意図そして力量を感じます。また、特に暑い夏場には力を発揮いたします(笑)。ラベルに描かれているハートは射ぬかれたか?私のハートは射ぬかれました(笑)。
とっても宜しいクレマン・ド・ロワールを見つけました(笑)!


◑❴限定品❵ツヴァイゲルト ロゼ 2023年 ミューラー•グロースマン オーストリア ニーダーエスタライヒ州 D.A.C.クレムスタール  ロゼ 750ml (スクリューキャップ) 750ml 1490円税込み
マスキュー大定番のミューラー•グロースマンのツヴァイゲルトのロゼ2023の限定大特売のお知らせです!なんでも在庫調整のためとか。味わいは現行の2021年よりちょっとヘビーかな。
お見逃しのないように!


10ヘクタールほどの葡萄園を女性醸造家ヘルマ・ミューラー・グロースマンさんが1986年に父親から引き継いで運営しています。現在は娘のマリーさんと力をあわせてワイナリーを運営しています。

ウィーンから100キロほど西のクレムスタールの地に葡萄園はあります。ドナウ川の南側の水捌けの良い緩斜面の畑は複雑な土壌からなっており、ミネラル感タップリの優しいワインが出来ます。

これはマスキューの大定番のグリューナー・ヴェルトリーナの生産者ミューラー・グロースマンがツヴァイゲルト種で作るロゼ・ワインです。黒葡萄のツヴァイゲルトをセニエ法で抽出したもの。でもですね、ツヴァイゲルトらしさは感じません(笑)。アセロラやトマトのようなとてもドライで伸びやかな果実味はグリューナー・ヴェルトリーナに共通する気風
を感じます。とてもクリアでドライ、筋の通った真っすぐさ、オイリーな厚み。
野菜や穀物類との相性を連想させてくれます。
こんなロゼのアプローチは新発見(笑)。彼の地の食事、特に野菜料理に合わせてみたいロゼ・ワインです。

発酵・熟成はステンレス・タンクのみの使用。あと、マロラクティック発酵はしていませんね。ツヴァイゲルトの果実味
をダイレクトに表したロゼ・ワインと言えます。

飲んでみると、深みのあるしっかりとしたロゼ色の理由が解るというもの(笑)。


○❴限定品❵フレンチー •ナチュール 2022年 ドメーヌ•マルタン フランス ロワール 白 ミュスカデA.C. 750ml 2380円税込み
ミュスカデにこんな顔があるとは!
絶句すると同時に自身の未熟さを恥じました。

マルタンはミュスカデのアペラシオンの中でも村名を名乗れるサンフィアクル・シュル・メーヌ(SAINT-FIACRE SUR MAINE)村に本拠を置きます。特にマルタンはサンフィアクルらしい肉厚で硬質なミュスカデも作ります。かなり前にマルタンのミュスカデ•サン•フィアクルを飲んだ時あまりの強さ•生命力に言葉を失いました(笑)。(2017年5月29日のブログに書いてありましたのでよろしかったらご覧ください。)『いったいどれほど持つのだろう!』
フレンドリーではありませんでしたが(笑)、心惹かれる渾身のミュスカデにやられてしまいました(笑)。

このフレンチー ナチュールは2022年がファーストヴィンテージ。、収穫量は35hl/haと低収穫。常軌を逸したほどです(笑)。通常のミュスカデの半分、いわゆるグラン•クリュ規格となっております(笑)。ブドウは全て手摘みで行われます。収穫後すぐに空気圧プレスで圧搾し果汁だけを抽出。炭酸ガスのもとで20時間静置します。(この時SO2は使っていない。)その後16~19度に温度管理されたステンレスタンクにて野生酵母で発酵(ひょっとしてこの初期にSO2を若干使うかも?)の後、オリと共に熟成。清澄は行わず、珪藻土で粗濾過をして瓶詰め。瓶詰め時のSO2は無添加。全体としてのSO2添加量はかなり少なく感じます(笑)。ナチュールと言うだけあります。
今回輸入直後の試飲では、以前飲んだサン•フィアクルの鋼のような硬質さを感じましたので、じつは販売を見送りました。でもですね(笑)、今回再びサンプルを取り寄せて飲んでビックリ!
あの時とまるで別物なのです。
とんでもなく香り豊かでフルーティー。第一印象は『ミュスカデではないよ!』なのです(笑)。
香りの万華鏡!
口中での複雑さ、広がり、余韻、すべてがグレートワインのレベルなのです。

以下裏ティスティング

私「うわっ!なにこれ(笑)、ミュスカデじゃないよ(笑)!とんでもなくフルーティー(笑)。」
Kさん「深いなぁ。それでいて香りの万華鏡(笑)。こんなフルーティーなミュスカデがあるとは!絶句しますね(笑)。」
家内「密度感が圧巻(笑)。かと言って力付くではない。凄く複雑。バターをつけて焼いたリンゴみたい(笑)。」
Kさん「子供の頃調子悪くなって寝てると、お婆ちゃんがリンゴをすりおろして木綿の布巾で絞って作ってくれたリンゴジュースを思い出しましたよ(笑)。」
私「お婆ちゃんの愛情入り(笑)。美味しかったなぁ(笑)。あの滋味深い味わいに通じますね(笑)。」
家内「とてもオイリーだし、マルタンらしい塩味がある。あとハーブ…、ミント、シナモン…、複雑でミュスカデとは思えない(笑)。」
私「マンダリン•オレンジぽさもある。」
家内「翌日になるとクリ、ハチミツ、高貴なオレンジっぽくなる。」
私「エレガントの極み(笑)。一滴一滴が滋味深く愛おしい(笑)。」
家内「モンブランケーキ、アップルパイ、あとクリーム系のシチューは鉄板かな(笑)。」
私「このワインは木樽使ってないみたいなんだけど、クリームのニュアンスがある。完全に葡萄由来なんだよね(笑)。」

マルタンの断固たる意思と意図の賜物なのです。一線を越えたミュスカデなのです(笑)。

●❴限定品❵サン•ポルトギーザー 2021年 シファニ チェコ モラヴィア ランド•ワイン 赤 750ml 2480円税込み
こんな凄いワインがランド•ワインとして作られていることにビックリ。しかもオリジナリティー溢れる味わいに2度ビックリ(笑)。

マスキュー扱いのチェコ•ワインにはネロネット 2018年 ジョージ・ウヘレクがございます。モラヴィアのブラトニーチェV.O.C. の甘口赤ワインです。
コレは同じオーストリアの国境近くのモラヴィアのものです。V.O.C. ではなくランド•ワインと表示されていますからIGPやドイツのランド•ワインのような規格でしょうか。
詳しい事はあまり良く解らなかったのですが、ティスティングしてみてビックリ!
そんなこんなで試飲会のラインナップに決定(笑)!

私「うわっ!凄いなこのワイン。まず香りが重い(笑)。しかもとてもユニーク。経験したことのない香り。」
Kさん「ヨード臭…、海藻…、ちょっと生々しさがある。野獣の香り(笑)?」
家内「私こういうワイン好きだなぁ(笑)。ペラベルガに似てる(笑)。」
私「熊の香り(笑)!あとポーランドのリースリングにも似てるよね(笑)。凄くオイリーで野性的(笑)。飲むと…、この広がり、余韻の長さはグレート•ワインだぁ!涎が止まらない(笑)!」
Kさん「なんとも言えない味わいと香り。尋常ならざるレベル(笑)。う~ん、ちょっと赤紫蘇っぽくもあるかな。」
私「梅肉使ってみると何にでも合いそうだよね
。」
家内「ジビエや乾燥肉!ベーコンやサラミ…。ラム•チョップ!チョップ!チョップ!」←あまりの感動に気が触れたかも(笑)。
Kさん「このワイン、持参したクラッツに合うはず!」
一同「ボリボリ、ゴックン…。うわっ!神降臨!
(笑)」

その後数日に亘りティスティングを続けましたが、衰えない(笑)。ただし良い方向に終息ではなく収束していく(笑)。
アカシアの樽と渾身の尽力が秘訣のようです(笑)。経験値上がること間違いなし(笑)!


●I.G.P.コート·カタラン カリニャン ヴィエィユ·ヴィーニュ 2021年 ドメーヌ·ブラン·プリュム 南フランス ルーション 赤 750ml 4337円税込み
なかなか数が揃わずマスキュー試飲会に出せませんでした(笑)。ようやく満を持しての登場となります(笑)。

クマゲラはシラー、ミミズクはカリニャンでございます(笑)。このミミズクにもぐっと来ちゃいます(笑)。
何してるのかな?
狩り寸前、獲物を定めたかのような表情(笑)。野生のとんでもない瞬発力を発揮する直前かな(笑)?

裏試飲会
私「際立つ旨さ、飲みやすさ!いかにも古樹。
撰果も徹底的にしている。」
Kさん「う~ん…。驚くほど飲みやすい!」
家内「全体が高次元のワインって逆にこんなに飲みやすくならないんだけどね(笑)。」
私「まだ閉じてはいるんだけどね…。クマゲラと共通してるよね(笑)。渾身。言葉を失うパワー。でもフレンドリー(笑)。折り合いとか私はよく評しますが、その概念を超えてる(笑)。」
Kさん「大きさが全てを支配してる(笑)?生命力が全てを支配してる?と言うべきか?」
家内「ちょっと哲学的(笑)?」
私「ワインが口中に入るとピューっと涎が出る(笑)。」
家内「凄く酸があるんだけど、それが突出したようには感じないんだよね(笑)。」
Kさん「マスキューさん、クマゲラ(シラー)と比べるとこっちの方がより土地に合ってる感じがしますね。ミミズク(カリニャン)の方がテロワールに適っている気がします(笑)。」
私「壮麗なグレート·ワインですよね。飲むとため息が出ます(笑)。」
家内「このカリニャンはザコルのカリニャンやミネルヴァ辺のカリニャンとは趣がちょっと違いますが、やはりカリニャン。まだ開いていないだけかな?もともと彼の地に植わっていたような自然さがありますよね。」
私「このカリニャンは果実が硬い感じだよね。」
Kさん「クマゲラの方は、『どうだ!シラーを植えたぞ!飲んでみろ!』みたいな感じがある(笑)。」
私「A5の霜降り和牛のローストビーフ食べながら飲んだらさぞや美味しいだろうなぁ。」
家内「どちらもそれだけで涎がピューだからね
(笑)。でもこのワインは何にでも合いそうな気がする(笑)。」
Kさん「万能(笑)?どんなものでも包み込む(笑)。ワインだけだって十分美味しいし、何食べてもその美味しさを壊すことはなさそうだね(笑)。」

……その後日……
家内「やはり若かったんだね(笑)。今日飲んだほうがよりスモモっぽい(笑)。しかもより飲み易い(笑)。」
私「旨い!より飲みやすくなっている(笑)。しかも深い。」

……更に更に……
家内「なんで美味しさが増すの(笑)?」
私「スモモの時限爆弾(笑)。ここまで果実味が伸びるとは!絶句。」
1週間楽しませていただきました。ワインの味わいは落ちることなく終始旨い(笑)。真夏の夜の夢でした(笑)。

え~、以上5本!
ちなみにサブリミナルやスティルスはまだ決まっておりません(笑)。

皆様のご来店お待ち申し上げます!

ラベルを貼り貼りして陳列

Dec 13, 2024 by weblogland | Add comment
昨日Mさんの助けを得て樽詰め完了(笑)!
今日はラベルを貼り貼りして陳列(笑)。

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う~ん。
毎年の事となっていますがこの作業を続けて35年以上経ちますね。たしか初期の頃は木版画でラベルを作ったっけ。私、木版画が好きで毎年干支の絵柄で刷りました。今では考えられません。目元、手元が危なくてしょうがない(笑)。だんだん歳をとっていくことを実感(笑)。
まあ、こうして毎年樽詰めが出来ることに感謝ですね。
でもですね(笑)、さすがに二斗樽4本を詰めるのが限界。樽がお酒を吸う分を引くと一升瓶79本です。過ぎたる(杉樽)は及ばざが如し!なんちゃって(笑)。
ちなみに1升3328円税込みとなっております!

今月11月のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Nov 25, 2024 by weblogland | Add comment
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今回限定品がなんと4アイテムもございます(笑)。ケチでへそ曲がりなマスキューらしいかと(笑)。
最初の白ファモーゾはその良さを伝えることに失敗(笑)。マスキュー通常価格1414円税込み→1080円税込み。お買い得価格でのご提供となります。
そして愛するチリのラ・プラヤのコースタルブレンドの白と赤。去年の2月に山火事に遭い畑が焼出。それ故販売終了につき特別価格でのご提供となります。マスキュー通常価格1697円税込み→1280円税込みとなります。
そして5番目のローヌの『エミリアーヌ』。ドメーヌの廃業につき輸入終了。在庫限りとなります。5月のマスキュー試飲会であっという間に完売した人気アイテム。飲むと幸せになれるワインです(笑)。
4番目のラダチーニのヴィンテージ•メルロは本領発揮の出来栄え
最後のモリエールのモルゴン2019年は同じモリエールのボジョレー•ヌーヴォーの到着を祝いお勉強を兼ねてのお試しです(笑)。共通した意識を発見出来るか?

11月末29日(金)17∼20時、30日(土)11∼20時、いつも通りのスケジュールでお待ち申し上げます!

○❴限定品❵ロゼット ファモーゾ 2022年 テッレ・チェヴィコ イタリア エミーリア・ロマーニャ ルビコーネI.G.T. 白 750ml 1080円税込み
スクリュー•キャップ

巨大協同組合『テッレ•チェヴィコ』(今ではこれもブランドなのですが)のルビコーネI.G.T.に特化したブランド『ロゼット』シリーズのファモーゾ種を使った白ワインです。ちょっとややこしいかな(笑)。
ファモーゾと言えばマスキュー試飲会でお出しした ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア を思い出していただけると助かります(笑)。北ローヌのヴィオニエのような芳香性の品種です。ファモーゾを使った渾身のワインとしてご記憶されているかと(笑)。このロゼット ファモーゾはその廉価版(ゴメンナサイ)。
でもですね、基本香りはファモーゾ(笑)。柑橘類にライチや桃、薔薇等の香りがします。とはいえとても控え目で派手ではありません(笑)。ライチのほんのりとした香りにグリーンのニュアンスが品良く溶け込んでいて、ニワトコの香りと言えましょうか。デイリーに食事に合わせる設計のファモーゾでございます(笑)。ワイン自体の旨味の濃度感と香りの折り合いがとてもさりげなく良いのです(笑)。期間限定の特別価格品となります!

以下マスキュー裏試飲会
Kさん「アロマティック。ゲヴュルツトラミネールみたい(笑)。前に飲んだサンタ•ルチアと香りは同じ(笑)。」
私「そ~ですよね(笑)。でもあれは渾身のファモーゾ。あれほど濃くはないですよ(笑)。」
家内「あれは私にとっては派手すぎる(笑)。こっちのほうが可愛くて良い(笑)。」
私「ネクタリン…、メロンっぽさは嗅ぎ取れるレベル。」
家内「青っぽさがメロンと言うよりネギ、生姜…
。そっちの方向かな。」
私「料理研究家のAさんに教えていただいた『
ニワトコ』の香りだぁ(笑)!」
家内「ゲヴュルツトラミネールみたいなトロピカルな印象ではなくて、もっと可憐な…、『ニワトコ』のように可愛い白い花を咲かせている印象だよね(笑)。」
Kさん「すべてが程好いんですよね(笑)。無理がない。ネギの焦げた感じに合いそう。日本人向け(笑)。アルコール分はいかほどですか?」
家内「12%ですね。ちょっと甘く感じますが…
。残糖分は5gくらいかな。」
私「ちゃんとドライの範囲かな?醸造工程で無理をした感じはないですね(笑)。」
Kさん「舌の上を転がるようなフレッシュな旨味•甘みがチャーミング(笑)。」
家内「酸っぱい旨味ですよね(笑)。」
家内「バターを使ったクロワッサンより日本の食パンに合う!」
Kさん「ユーシフル!飲み飽きしない白ワインですよね(笑)。」

○❴限定品❵ラ・プラヤ コースタル ホワイト・ブレンド レゼルバ 2022年 
チリ イタタ・ヴァレー 白 750ml 1280円税込み

コルチャガを中心に南北900kmに渡りワイン生産を行うラ・プラヤ。日本だと東京から九州(笑)?ちょっとその規模は日本人には理解できませんね(笑)。主要スタッフはセスナを利用して移動するようです。もちろん滑走路も自前(笑)。
これはラ・プラヤの作る一番南側のD.O.イタタ・ヴァレーのもの。そして自社栽培ではなく、契約栽培農家の葡萄を使って作られたものです。イタタ・ヴァレーは歴史が古く、最初にスペイン人が入植して葡萄を植えた土地。当時は灌漑はありませんでしたから、一番の葡萄栽培適地ということです。何もしないでも葡萄が育つ数少ない産地なのです。ですから遠目に畑を見ると藪(笑)。もっこり盛り上がっているのが葡萄樹(笑)。畑のオーナーである耕作者が藪をめくるように、これがリースリング、これがシャスラ。実際に葡萄が違う(笑)。一株一株違う品種が入り交じった状態で栽培されるいわゆる混植。恐ろしくプリミティブな状態なのです(笑)。冬季と夏前に馬耕することで下草を除きます。そして後は自然に任す(笑)?
畑は斜面の二次堆積土壌で作業効率は悪く、チリによくある大平原のプランテーション的なものの真逆。よくもまあ、こんな畑が残っていたとある意味感激しました(笑)。

これはその畑の白葡萄で作られた白。セパージュはリースリング38%、シャスラ24%、モスカテル22%、セミヨン16%。
収穫は熟練の手作業で注意深く行われるとありますが、実際はワイン醸造に適したかどうか食べながら判断(笑)。ちょっと出来の悪いものは捨てるといった具合で、眉にシワを寄せて糖度計で図るようなものではございません。それゆえ品種毎に収穫ではなく糖分が達した順。混ぜ込ぜの収穫(笑)。当然発酵も混ぜ込ぜ。長年の知恵と経験の熟練技かな(笑)。
品種毎ではなく混ぜ込ぜに収穫された葡萄は夜間にコルチャガのワイナリーに運ばれ、除梗・破砕機にかけず足で破砕。低温で3日間の浸漬して果梗と果皮を分離。この際無理なプレスはしない上澄みだけでアルコール発酵に移ります。発酵はアンフォラとステンレス・タンクで行いそのまま約6ヶ月熟成後ブレンド。その後自然に安定化濾過を経て瓶詰めされます。

味わいは驚くほど複雑でビビット。しかも洗練されています。立体的で絵画的ですね。
トロピカルな果物から洋梨、桃、白い花、黄色の花、セロリやアニスの植物的なニュアンスも加わります。とてもスパイシーでドライな仕上がりは、押し付けがましくないしっかりとした濃度感、とても自然で爽やかな広がりは大きさがあり、長く美しい余韻はエレガント!単調になりがちなチリ・ワインとは思えぬ素晴らしい出来映えでございます(笑)。
果汁の濃度感に訴求力を求める従来のチリ・ワインのスタイルではなく、旨味の酸味の抽出に尽力した伝統的なフランス・スタイルなのです。ブラインドでやったらこれがチリ・ワインとは絶対に当たりませんね(笑)。


●❴限定品❵ラ・プラヤ コースタル レッド・ブレンド レゼルバ 2022年
チリ イタタ・ヴァレー 赤 750ml  1280円税込み

これはパイス50%、サンソー50%のセパージュ。このパイスはチリでもっとも一般的と言われる葡萄。ポートなどでも使われていますから、スペイン人により移植された古い品種のようです。研究ではカリフォルニアのミッションと同一で、スペインやサルデーニャのモニカと同じ品種の可能性があるとか。
このレッド・ブレンドは品種を分けて醸造されます(笑)。特にパイスは全房発酵させます。フランスのフォジェールみたいですね(笑)。
白同様に3日間低温で浸漬した後パイスはそのままアンフォラで60日間のマセラシオン。そしてプレス果汁はほとんど使わず上澄みだけで、さらにアンフォラで熟成します。サンソーはステンレス・タンクで8ヶ月熟成。そして両者をブレンドしてしばらく静置して瓶詰め。
発酵温度を低くして全房でゆっくり醸しますから無理にタンニンを抽出しません。この辺いわゆるチリ・ワインらしくないですね(笑)。ブルゴーニュ的かな。
上質な酸はエレガントでとてもしっかりしたもの。赤い果実のディテールがはっきりしながら複雑。壮麗とは言いませんが(笑)、白同様に立体的で深みがある。もちろんクリーンな旨味があるので、味わいに引き込まれてしまいます(笑)。
果実味はパイス由来のチェリーやストロベリーの香りに、サンソー由来のスモモや小粒のベリーですね。それにスパイシーさや湿った緑のニュアンス。
誰が飲んでもフランス・ワインと思うでしょうね(笑)。


●ヴィンテージ メルロ 2020年 ラダチーニ モルドバ バルル・ルイ・トライアン地区 750ml 1885円税込み

この『ヴィンテージ•メルロ』は『フィオーリ』シリーズのワン•ランク上のブランドです。
モルドバ南西端のバルル・ルイ・トライアン地区のしっかり健全に完熟したメルロを手摘みで収穫した高級品。それ故『フィオーリ』シリーズより葡萄の凝縮感が増し、より複雑な仕上がりとなっております。
除梗•破砕した葡萄を低温浸漬した後醸しに約1ヶ月。そしてミディアムにトーストしたフレンチ•バリック(恐らく古樽)で1年熟成してからアッサンブラージュ静置後に瓶詰めしたもの。

飲んだ第一印象は、上物のメルロ(笑)。
プラム系の香りにトリュフやスパイスが…、とてもメルロらしい様。そして飲むとまず大きさを感じます。とても味のバランスが良い上にしっかりした酸と練れたタンニン、口中での広がり•余韻はかなりのレベル。口に含むと涎がダァーと出ます(笑)。また、時間が経つと舌触りのねっとり感が増します。最初からねっとりのポムロールとはちょっと違いますね。
メルロにありがちな高アルコールな過熟感はなく、あくまでも大人のメルロである点秀でています(笑)。ボルドーではないし、かと言ってニュー・ワールドでもない。
とにかくコスト•パフォーマンスの高さは驚くべきものでございます(笑)。


ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。

歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に設立したアルバストレレ・ワインズ。外資の支援を受け設備やワイン造りの近代化を成しました。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタールもの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の規模が想像出来ますね(笑)。ソ連時代の巨大農場の名残でもありますね。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。


●❴限定品❵グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2020年 ドメーヌ・サン・リュック 赤
販売価格(税込): 2,168 円
フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml

マスキューの定番のローヌ、ドメーヌ・サン・リュックの最上位銘柄キュヴェ『エミリアーヌ』2018年です。
最上位と言っても通常の『トラディション』のもっとも良いパーセルのみで作ったもの。セパージュも醸造法も『トラディション』とは同じですが、不思議なことにより美味しい(笑)。全体に一回り以上美味しく深くパワフル。タンニンと旨味が高濃度でシンクロしてますから、飲みやすい(笑)。果実味は黒いには黒いけれど明るさがある。ローヌの優良なグルナッシュの雰囲気なのです。葡萄を噛っているような旨さがあるのです(笑)。濃さ故かトリュフや醤油のようなニュアンスに程好いスパイシーさが加わります。ワイン自体が磨かれていて濁りを感じません。上物のローヌ・ヴィラージュでございます(笑)。

作りの過程で、熟成期間が1年ほど長いのが違う点。セメント・タンクで2年間熟成させてから瓶詰めしています。
スタンダードの『トラディション』はこの価格帯では異例のフル・ボディの人気アイテムですから、このキュヴェ『エミリアーヌ』は出色の出来映えと出色のコスト・パフォーマンスとなっております(笑)。


皆さん!

この原産地名グリニャン・レ・ザデマールA.C.ご存知でしたか?

実はもともとコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれたA.O.C.です。2008~2009年にかけて近隣の原発で事故があり風評被害を受けました。そのため原産地名を変更いたしました。

日本の福島を思い起こされます。ちょっと悲しくなります。

生産者は風評被害をはねのけるために品質と安全に尽力するしかありません。そしてこのワインにはそれがあります。基本セパージュはシラー60%、グルナッシュ40%の王道のコート・デュ・ローヌなのですが、とても充実した味わい。ワイン濃度由来の甘さは優しく伸びやか、ローヌらしいガリーク由来のハーブやスパイスの香りは食欲を誘います(笑)。グルナッシュ由来のチョコレートの香りは心地よく。シラー由来の赤や黒のベリーの果実味はリッチ。あまり余計なことをしないで作られた自然な折り合いの良い味わい。葡萄もともとの濃さでバランスを取るクラシックなスタイル。木樽は全く使いませんから誤魔化しがないのです。

このドメーヌは設立が古くはありませんが、優良ドメーヌとして常にアペラシオンのトップ生産者として注目され続けています。原発事故がなければ確たる名声を獲得し不動のスター生産者となっていたはずです。ワイナリーが何度も転売されることもなかったと思います。そんな困難な中、高く品質を評価され続ける努力には頭が下がります。

かつてこの地のワインは元詰め品が少なくネゴシアンものが多かったのですが、20年ほど前にこのサン・リュックのワインを飲んだ時の印象を思い出しました(笑)。変わらず美味しいのです(笑)。ワン・ランク上の味わいなのです。


以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)

ドメーヌ・サン・リュックは、ローヌ川の左岸に広がる南ローヌ最北端のAOCグリニャン・レ・ザデマール内のラ・ボーム・ド・トランシ村にあります。ここはグルナッシュが栽培できる北限といわれ、気候的にはよりシラーに向くといわれています。強いミストラル(南仏独特の北風)の影響で雲が少なく、空気が乾燥するため病気のリスクも少なく、自然な葡萄栽培には理想的な環境です。

ドメーヌ・サン・リュックは1977年にコルニヨン家によって創業され最初の葡萄が植えられました。コルニヨン家では後継者がいなかったため2006年にアニスリキュールで有名なペルノ・ディスティラリ家出身のエノロジストであるステファン・エマール氏がワイナリーを取得。しかしステファン氏も2016年、後継者問題でドメーヌの売却を決意。2016年7月よりパスティスで有名なジャノ・ディスティラリ(Janot)を所有するムニエ家のオリヴィエ氏によって引き継がれました。オリヴィエ氏もエノロジストで2016年ヴィンテージまではステファン氏と共に醸造する予定です。

現在はグリニャン・レ・ザデマールに13ha、コート・デュ・ローヌに12haで計25haを所有します。葡萄栽培に農薬は使わず、皮付きの野生酵母にて自然発酵させます。

大きな石が覆う砂質粘土の5.6haの畑。ギヨーで仕立てられた葡萄樹は樹齢約45年で40hl/haの低収穫。収穫後除梗、破砕しセメントタンクで自然発酵させます。発酵温度27~29℃で約15日程度の醸しを行い、セメントタンクで約1年熟成後瓶詰をします。

フルボディで濃厚、驚くほど果実味にあふれていてボリュームあるワインです

●モルゴン グラン・クラ 2019年ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
販売価格(税込): 4,242 円
フランス ボジョレー 赤 750ml

愛するモリエールのモルゴンが久しぶりに入荷しました(笑)!
圧倒的な甘露な甘さはグラン・クリュのもの!
1本の葡萄樹からハーフボトル1本分ほどの低収量。余分なことをしない自然な農法、もちろん醸造法も然り。全房発酵しプレス果汁はしない古典的なスタイル。SO2の添加も基本しません。健全で凝縮された葡萄のみに可能なこと。とてつもない尽力の果てなのです。
味わいはようやく飲み頃の入口。酵母臭やビオ臭は感じますが、それを吹き飛ばす圧倒的な甘味・旨味と、しなやかで切れ目ないタンニンが織り成す壮麗なもの。チェリー、ベリー系の香りはあくまでもガメイ。しかも圧巻の吹き上がり(笑)。どう見てもグレート・ワインでございます(笑)。
マルセル・ラピエールのような綺麗で透明なスタイルではなく、テロワールのすべてを飲み込んだような野趣溢れる味わいに私はノックアウトでございます(笑)。
2021年ヴィンテージはとんでもない高騰でヌーボーすら輸入されませんでした。もう手の届かないワインになったと諦めておりましたが、今回嬉しい再入荷となりました(笑)。



以下インポーターさん資料より

ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエールは 1987年に設立され、この農園は2002年から正式にオーガニック認定を受けており、2018年にデメテールによるビオディナミ認定を受けました。

1989 年にイザベルが 6 代目のワイン生産者から引き継いだのち、ブルーノが加わりました。1999 年、彼が殺虫剤による深刻な中毒に見舞われてしまったことをきっかけに、ふたりはブドウ樹に合成化学物質を使用するのをやめることを決断しました。
オーガニックへの移行は厳しいことですが、他に選択の余地はありませんでした。ブルーノは自分の方法を再び研究することで、考えが変わったとさえ言っています。
耕作、草刈り、つるはし、ハーブティーでの治療。私たちはブドウの木の必要に応じて耳を傾け、感じ、行動します。生命はブドウ畑でゆっくりと時間をかけて根付いてゆき…ついに私たちと気持ちを寄り添うことができたのです。
あらゆる色の花、芳香のあるハーブがあり、良い香りがし、地面はほぐれて心地よいものになっています。収量はやや少ないが、美しいブドウが実ります。
そしてその時に私たちが愛するワインを造ることができるようになるのです。
畑での手入れはとても大変ですが、そこにより多くの時間を割くのです。
それは私たちの選択したことなのです。

あの『エミリアーヌ』が2020年ヴィンテージにて再入荷しましたぁ!

Nov 24, 2024 by weblogland | Add comment
皆さん!
まずは嬉しいお知らせです(笑)。

グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2020年 ドメーヌ・サン・リュック 赤
販売価格(税込): 2,168 円
フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml

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あの『エミリアーヌ』が2020年ヴィンテージにて再入荷しましたぁ!しかもお値段変わらず(笑)。
もちろん着てからすぐにサンプル取り寄せて飲みました(笑)。
相変わらず美味しい。さすがに畑の一番良い区画の葡萄だけで丁寧に作っただけありますね(笑)。
たしか、今年の5月のマスキュー試飲会で2019年をお出ししたところ当日に完売。思わず天を仰ぎました(笑)。2020年も変わらぬ味わいですから、飲めば幸せになれること請け合います(笑)!

そして悲しいことがございます。
生産者のドメーヌ・サン・リュックが廃業します。それ故コレが最終入荷となりそうです。
う~ん、サン・リュック同様に夫婦で働くマスキューにとっても精神的な打撃。他人事ではありません。まあ我々今日一日店を開けれたことに感謝するのみ(笑)。終わりは確実にやって来ますからね。

あれ?
マスキュー閉まってる!
なんていうのはちょっと嫌ですが(笑)。

桝久 試飲会リポート前半

Oct 28, 2024 by weblogland | Add comment
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
長い夏から開放され、一気に赤ワインが美味しくなってきました(笑)。
まずは掟破りの超速ヌーヴォーです(笑)。

ピノ・ノワール ヌーヴォー 2024年 アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 2000円税込み
「マスキューさん、このヌーヴォー早くないですか?」
「ボジョレー•ヌーヴォーは11月の後半ですよね。」
「あっ、でもニュースでボジョレー•ヌーヴォーの第一陣が成田に到着して通関作業が始まったって言ってたな。でもコレはもう飲める(笑)。」
「去年もこのヌーヴォー扱ってましたよね。ラングドックでしたっけ?」
私「解禁日も無く、収穫の早いラングドックのヌーヴォーです。去年は船便でしたので11月半ばに販売していましたが、今年は航空便となりましたので今日お披露目出来ました(笑)。」
「マスキューさん!ブログで試飲会に間に合うかどうかヤキモキしてたヤツですよね(笑)。」
私「えへへ(笑)。聞いてくださいよ、実はお昼すぎに箱に新酒と書いたワインが来たので『間に合った!』と安堵したのですが、よく見るとコレではなくイタリアのノヴェッロ2024年でした
(大爆笑)。ひっくり返りそうになりました(笑)。」
「そういえばノヴェッロは10月末でしたっけ(笑)?」
家内「その後3時頃にこれが到着(笑)。ギリギリ間に合いましたぁ(笑)。」
私「そんなこんなでございます(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「おっ!ヌーヴォー味(笑)。乳酸っぽい(笑)。フレッシュだよね。」
「軽くて飲みやすい(笑)。」
「ジャムっぽい(笑)。」
「う~ん、そうだ!コレはジャムっぽい香り(笑)。完熟した感じだよね。」
「マスキューさん、まるっきりボジョレー•ヌーヴォーみたいですね(笑)。品種は同じではないですよね。コレはピノ・ノワールでボジョレーはガメイでしたよね。」
家内「はい。ガメイはピノ・ノワールの親なので基本似てます(笑)。あとボジョレー•ヌーヴォーと同じような醸造法で作りますのでさらに似ます(笑)。」
私「タンクを密閉状態にして発酵すると、ノヴェッロでもボジョレーっぽくなります。バナナやキャンディの香りがします。」
「ヌーヴォーって酸っぱいですよね?だからあまり好きじゃないんだけど、コレは酸っぱさも程好い(笑)。」
家内「アルコール発酵の後にリンゴ酸を減らす乳酸発酵が起きますが、それを待たずに瓶詰めしますのでリンゴ酸が通常より残ります。そのため酸っぱくなりがちです。」
「美味しいヌーヴォーが酸っぱくないのは?」
家内「旨味の酸がちゃんと残っているからです(笑)。チョイスの基準にもなります(笑)。」
「あと、雨が多い年は酸っぱくなるよね(笑)。葡萄が水吸っちゃうからなぁ。」
私「このワインはあまりイレギュラーなストレスは感じません。まあ、凄く良いとは言いませんが(笑)。程良く軽く、程良く飲みやすい。」
「程良くかぁ(笑)。マスキューさんの言わんとすること、なんか解るなぁ(笑)。」
「凄くは美味くない(大爆笑)。」
家内「今年の夏は雨が降ったようでしたのでちょっと心配でしたが、まあまあ、そこそこの出来上がり。生産者の腐心•尽力を感じます。」
「酸っぱさ加減がキーワード?」
私「あとアルコール分の高さ。折り合い。何が味わいの中で出っ張っているかがポイントです
(笑)。」
家内「ちょっとアルコール分が高いような気がしますが、範疇内かな(笑)。飲んでみてアルコール分が13.5%あるとは思えない。13%くらいの印象ですよね。」
「なるほど!その0.5%が大事なんですね(笑)。0.5%が!(笑)。」
家内「えへへ(笑)。」



ぺコリーノ 2023年 バローネ・コルナッキア イタリア アプルッツォ 白 コントログエッラD.O.C. 750ml 2168円税込み
「マスキューさん!この黄色のラベルのイタリア•ワイン沢山扱ってますよね(笑)。」
「コルナッキアかぁ。どれ飲んでも美味しいんだよね(笑)。」
「そうそう、特にロゼがお気に入り(笑)。赤も美味しいよ(笑)。モンテプルチアーノ•ダブルッツォがメインですよね(笑)。」
「私は白のパッセリーナ(笑)!湘南ゴールドのマーマレードに合わせると昇天しそうになる(笑)。」
「ペコリーノって聞いたことない品種です。『
ペコリーノ』って聞くとチーズかと思いましたよ(笑)。」
私「コルナッキアのワインはマスキューの大定番です(笑)。このペコリーノは親戚から譲られたコントログェッラの丘の上のとても日当たりの良い畑で作られています。パッセリーナ同様の自場品種です。品質がどんどん良くなり、今回は2023年ヴィンテージに変わり飲んでみると素晴らしい出来栄えなので、試飲会登場となりました(笑)。」
家内「パッセリーナと共通した意識を感じます(笑)!」
「あ~!凄い…、口の中に入れると何処までも広がっていく(笑)。」
「余韻も長くて巨大(笑)。たしかにパッセリーナとも似ている(笑)。奥さんの言うことが良く解りますよ(笑)!」
私「桃とか梨みたいなはっきり判る果実味ではありませんが、全てを支配するような圧倒的な広がりには驚かされました(笑)。」
「う~ん、柑橘類…レモン•ライム…、あと植物…、青い草…、日当たりの良い草原の青い草だな。」
「塩味…、ちょっと塩辛さもある(笑)。コレ、食べ物に合わせやすそうね(笑)。」
私「何回かペコリーノを飲みましたが、基本小麦に合う葡萄品種だと思います。その中でもコレが一番強烈です(笑)。」
「そうするとパスタは鉄板(笑)?そうだ!ペペロンチーノ!絶対に合う。辛い唐辛子には最適ですよ(笑)。」
「オリーブオイル!合間にこのワインを飲むと全てをリセットしながら、引き立てる(笑)!」
「もちろんレモンもたっぷり(笑)。沢山食べるイタリアンにぴったり(笑)。」
「僕の小さい胃袋では対応出来ないかも(笑)?」
「良いワインですよね(笑)。これって添加物も少ないのですか?とても自然たっぷりで遮るものを感じませんけど…。」
私「仰る通りでございます。今流行りのC.M.C.やビタミンCは入れていません。」
「C.M.C.は主に樹液からとったセルロースです。ゴムの木などの樹液です。ガムのような吸着剤です。これを入れると清澄や濾過の手間が省けます。ただし強力なのでワインの広がりを阻害します。」
「なるほど広がりを阻害するのか…。解るなぁ(笑)。」
私「ワインが口中で広がる過程で壁に当たるように感じます。いきなり広がりが止まるように感じます。」
「ビタミンCって一般の食品添加物ですよね?」
家内「酸の足りないワインを補助するために使われます。ですから加えるとバランスが悪い。変な苦味や不自然さを感じます。」
「美味しいワイン 良いワインって余計なものを入れたり、余計なことをしたりしなくても良いんだよね(笑)。」
「マスキューさん、最後にSO2…、亜硫酸塩て裏ラベルに書いてますが?」
「酸化防止剤ですよね?」
私「一般に入れますし、入れなくても発生します(笑)。ただし、量は少ないほうが宜しいかと(笑)。」
「量の問題なんですか?」
私「はい。多すぎると味わいを損ないます。」
「どれくらい?」
私「海外だと400mg/Lくらいです。日本だと350mg/Lが上限ですか。」
家内「甘いソーテルヌなんか多く添加しますね。かつてシャトーイケムが400mg/Lを超えて輸入できなくなり大揉めしたことがありましたね(笑)。」
「マスキューさんはどのくらいのワインなら許容しますか?」
私「スティルスワインなら60mg/L以下を選ぶようにしています。」
「調べるんですか?」
私「たまに調べますが、ティスティングすれば10mg/Lくらいの誤差で解りますよ(笑)。」


●モナストレル•バリーカ コンセンティード 2021年 ラ・プリッシマ協同組合 スペイン 赤 イエクラD.O. 750ml 1697円税込み
「おっ、スペインのモナストレル(笑)。沢山飲んだなぁ(笑)。」
「マスキューさんも沢山扱ってましたよね(笑)。え~と、ヘクラとかドミニオだっけ。コスパが良くて重宝しましたね(笑)。」
私「えへへ(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「あれ?これホントにスペイン…、しかもモナストレル?」
「凄く飲みやすい(笑)!かと言って薄くないし…
、強くてしっかりしてる(笑)。」
「まず旨味がどーんと来る(笑)。それも濁りがない。高級そうだし…、でも安い。安すぎるくらいのワインですよ(笑)!」
「マスキューさん!変わった良いワインを見つけましたね(笑)。知らないで飲んだらスペイン…、しかもイエクラのモナストレルとは思わないですよ(笑)。」
私「ブラインド•ティスティングやったら絶対に外しますね(笑)。初めて飲んだ時、思わず絶句しました(笑)。」
家内「開けてから3日目位になると、ドーンとパワー全開になります(笑)。押さえが利かないほど(笑)。」
「斬新ですよね(笑)。重くて渋いタンニンを想像してましたが(笑)、全然違う。雑味もないし…
。」
家内「新樽で4ヶ月熟成することで、樽の影響をあまり感じない仕上がり、ちょっとチョコのニュアンスがありますが隠し味程度(笑)。センスの良さを感じます。」
私「徹底した撰果のあと除梗して低温で発酵、2週間くらいの醸しのあとほとんどプレスをかけない程の搾汁。そんな感じですよね(笑)。」
「色も光を通さないくらい濃くはない(笑)。なるほど(笑)!」
「あの辺のモナストレルって濃い割に安いワインという印象だったけど(笑)、コレはその殻を破ってますね(笑)。高級なのに割安(笑)。それもかなり割安(笑)。」
家内「モナストレルらしいオレンジっぽさもある。プラムやベリーの果実の中にオレンジっぽさがちゃんとあります。そしてそれを無理に作ってない感に好感が持てます(笑)。」
「マスキューさんがよく言う『アバンギャルドなワイン』かな(笑)。突飛な味わいではないですよね(笑)。良いワインって思わせる(笑)。ただイエクラらしくはない(笑)。」
「優しい舌触り、濃密な味わい、広がり、奥行き、余韻、全て満足の行くレベル。今時の2000円以下ではあり得ない(笑)。」
「ヴィンテージは何年ですか?」
家内「2022年です。ですから早飲みのワインではあります。」
「それも凄い(笑)。絶句しますね(笑)。もっと古いヴィンテージかと思いましたよ(笑)。」
私「ある意味ワインは出来上がってますよね。ただ、もっと先があるように飲み手に思わせます(笑)。良い意味でイノヴェーションを感じます(笑)。」
「それも協同組合のワインなのがさらにビックリ(笑)。日本だと革新的なイノヴェーションをリードする協同組合って聞かないですよね(笑)。」
「何かが違う(笑)!」
「協同組合って既得権を守る保守的な団体が多いですよね。皆で新しいことをやる意思に欠けてる(笑)。」
「切実さを克服するには最適の集まりにもなるのですけどね…。日本だと、ただのアピール団体もしくは既得権保護を言うだけの団体になってますもんね。」

秋深くなってきました

Oct 15, 2024 by weblogland | Add comment
う~ん。
秋深くなってきましたね(笑)。
この秋の課題だった彼岸花も枯れ始めてきました。気温も今週いっぱいは穏やかなようですね(笑)。
それ故か、ワインが旨い(笑)。
この間ブログで書いたのですが(笑)、我が家ではどうやらワインをお酒として飲んでいないような気がします(笑)。そりゃアルコール飲料ですから飲めば酔う。ただ、完全に食事の一部になってます。ですからワインは酒ではなくてワインなのです(笑)。生活の楽しみです。
ワインって何?

水のようなもの。
生理的にも精神的にも渇きを癒すもの。
ソースのようなもの。

などなど…。
この日本人にとっての命題は様々な考証や議論がされてますが、結局ワインはワインと言うのが正しいような気がします。少なくとも我が家ではワインはなくてはならないものでございます(笑)。私の血は赤ワインなんて言いませんが(笑)、血·肉にはなっている(笑)?

えっへん

Oct 02, 2024 by weblogland | Add comment
私「今回の試飲会の前に一番不安だったのがピックプールなんだけど(笑)、評判良かった(笑)。絶対に売れないと思ってたんだ(ゴメンナサイ)。」
家内「それは私と常連のお客様に対する冒涜!
(えっへん)」
私「そんな意図はないんだけど(タジタジ)、良いワインと売れるワインって違うじゃん(笑)。」
家内「まあ、そう言えばそうだね(笑)。でもさあ、マスキューの常連の方々は、安全運転を好まないと思うんだよね(笑)。」
私「ケチでへそ曲がりだけど面白い!面白さはマスキューにとっては必須かな(笑)。」
家内「まあ、その結果大して売れなくても諦める!この潔さ(笑)」
私「トホホ(笑)。でもピックプールが思った以上に好評で励まされたよね(笑)。この路線継続!」

桝久 試飲会リポート 後半

Oct 01, 2024 by weblogland | Add comment
○ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込み

「マスキューさん!赤2本の後に白ですか?」
「それもかなりしっかりした赤の後ですよ(笑)!」
「普通は白3本まとめてから赤ですよね(笑)?」
「意図ありありだな(笑)!」
私「えへへ(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「うわっ!こりゃ凄い(笑)!酸味と厚みが並みじゃないね(笑)。しかも凄くドライ(笑)。」
「厚みに旨味甘みがたっぷりある。キャンディ舐めてるような舌触り(笑)。」
「経験したことのない味だけど、美味しい(笑)!」
「高級なリースリング?」
私「酸のビシッとした硬いやつですね(笑)。」
「ピックプール種?飲んだことない。」
私「ロワールのミュスカデとラングドックのピックプールが牡蠣等のお友達として知られています。」
家内「日本にはあまり輸入されてませんが、その幾つかを飲むとこんなにスパルタンなものではありません。」
「ブログに書いてあったチクチク刺すような酸の意味が解りましたよ(笑)。」
「でもこのピックプールはどう考えてもミュスカデよりパワフルですよ(笑)。」
「ミュスカデやグロ·プランみたいにエビのフリッターに合わせるにはもったいない(笑)。もっと高級で濃厚な魚介類に合わせるべき(笑)。」
私「最近注目されているミュスカデの中心部のAOCサン·フィラクルと比べるべきかな?」
「また変わったワインを見つけましたね(笑)。」
「かと言ってアルバリーニョとも違うんだよね
。アルバリーニョってふっくらした爽やかさだもんね。」
「また、新しい扉が開いたかな(笑)?経験値が上がった(笑)。」
「うんうん。白い花の香りがして爽やか(笑)。ミネラリーだし、しっかり辛口。」
「塩辛さもあるし、ミネラリー…、砕石や鉱物のミネラリーじゃなくて…、ヨード…、海藻っぽいかな(笑)?」
私「海を連想しますよね(笑)。」
「あと、香りの出方…、ラダチーニはふわんとフローラルなんだけど、これはワインの中からズバンと出てくる(笑)。」
家内「ブルゴーニュのシャルドネの香りの出方に似てますよね(笑)。土壌はあの辺りでは珍しい石灰質のようです。そうそう!キンメリッジアンに合う…、キンメリッジアンを好むシャルドネと共通の性向かな(笑)?」
「店長!これ大好きですよ(笑)!たまらん(笑)!」
「何に合わせます?」
私「1kgはゆうにある岩牡蠣(笑)!1個をこのワインで存分に堪能する(笑)!」
「お刺身に合うかな?白身の刺し身に塩を振って柚子を絞りかける(笑)!」
私「柚子胡椒も行けそう(笑)。」
「あのチューブに入ったヤツですね(笑)。」
「オーソドックスに白子をバターで焼いたもの!」
「アサリの白ワイン煮!」
「ボンゴレ!」
「えっ、え~い!アサリバター!」
「なるほど!このワインはクリーミーなところがあるから鉄板だよ(笑)!。」
家内「閃いた!チーズフォンデュ!それもチーズを何種類も入れたもの(笑)。どんなチーズが合うか?妄想が止まらない(笑)!」

どうやら皆さんこのワインを飲んで涎が止まらなくなったようです(笑)。

○ティモラッソ 2021年 カッシーナ・イ・カルピーニ イタリア ピエモンテ 白 コッリ・トルトネージ・ティモラッソD.O.C.750ml
2828円税込み
「う~ん、このワインもただ者ではない(笑)!」
「今日の白はどれもスタイルが大違い(笑)。」
私「ちなみにラダチーニは15℃以下、ピックプールは15℃くらい、ティモラッソは20℃以下を目標供出温度としました。ワインそれぞれのスタイルが違いますので同じ温度で出せませんでした(笑)。」
「このワイン、以前試飲会で出しましたよね?」
家内「はい!以前2020年ヴィンテージでお出ししました(笑)。今回の2021年ヴィンテージと比べると面白いかと(笑)。私の大好きなワインでして…(笑)。」
私「たしか2022年の4月のマスキュー試飲会でお出ししました。作柄の違いがとても興味深かったので(笑)、今回再登場となりました。」
「う~ん、独特な香り。しかもそれがみっちり入っている(笑)。この香りなんと言えばよいのかな(笑)?」
私「そーなんです(笑)。とても特徴的な香りがします。2020年ヴィンテージはこんなに個性的ではなかったかと(笑)。」
「好みが別れるかも…。マスキューさんらしいチョイスですな(笑)。」
家内「特徴的ではあるけど…、ウォッシュチーズの皮のような香り(笑)。」
私「たまにこの香りがするワインはあります。試飲会ではやりませんでしたが、ポーランドのアドリア·ヴィンヤードのリースリングはこの香りが強かったように記憶しております。あとピエモンテのペラベルガかな。山のワインっぽい香り(笑)?」
「桃なんかのふっくらした果実味…、スパイシーですよね(笑)。」
恐らくティモラッソを一番飲んでおられるAさん
「う~ん、たしかにティモラッソ。2020年は完全に出来上がっていたけど、2021年はまだ時間がかかりそう。一つ一つの特徴が2021年の方が強くて明瞭ですよね(笑)。大柄のように感じます(笑)。」
「あと、アンズ…、プラムのようなアクセント。
複雑ですね(笑)。」
私「赤い果実の香りがすると言うことは、完全な白葡萄ではなく果皮に若干の色がついているかも知れませんね。」
家内「ティモラッソは地元では『白い宝石』と呼ばれ大事にされているようです。DOCの規定でもティモラッソだけは最低アルコール分が少し高く規定されています。」
「それってどういうことなんですか?」
私「多分、ちゃんと手をかけないと葡萄が沢山なるか、一房が大きく成りすぎるか、そんな品種特性があるような気がします。コルテーゼやガルガネガのように…。」
家内「ガヴィなんかでも房の下1/3を切り落としたりして凝縮感を増すようにしたりしています(笑)。」
「1/3も切ってしまうのですかぁ!」
私「葡萄の房が巨大なもので…(笑)。」
「日本のマスカットみたいですね(笑)。食用には良いけど、ワイン用の葡萄は小さいもんね(笑)。」
「マスキューさん!このワインはとてもミネラリーですよね(笑)。でもピックプールのミネラルとはちょっと違いますよね(笑)。」
家内「やはりそう思われますか(笑)。共に石っぽくは無いですし、ヨードっぽさもあるのですが、ピックプールは海 ティモラッソは山のワインとでも…。」
「うんうん。ティモラッソ飲みながらキノコのクリーム·シチューなんか良く合いそう(笑)。」
「栗!きっと合うはず(笑)。直感的にティモラッソは山の幸に合うような気がしますよね(笑)。」
家内「山羊や羊のウォッシュ·タイプのチーズには良く合いそう(笑)。」
私「ピエモンテって何でもウォッシュにしちゃうし(笑)。」

大盛りあがりのピックプールとティモラッソでした(笑)。

●ブルゴーニュ ·オート·コート·ド·ニュイ  ピノ ·ノワール フュ·ド·シェーヌ 2021年 ドメーヌ·ギイ·シモン 750ml 3,677 円税込み
「マスキューさん!強力な白ワイン2本の後に『おじさんのピノ・ノワール』とは!大丈夫かな(笑)?」
私「えへへ(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~、滑らか!しかも強い(笑)。あの強力な白の後でも全然大丈夫(笑)!」
私「でしょ(笑)。」
「涼しいと赤ワインが美味しい。特に今の時期のピノ・ノワールは最高(笑)!」
私「秋口のピノ・ノワールって美味しいですよね(笑)。」
「そうそう(笑)。。もっと寒くなるとこってりした赤を飲みたくなるけどね(笑)」
「癖がないし、かと言ってしっかりピノ・ノワールしてる(笑)。誰が飲んでもブルゴーニュのピノ・ノワールって思うような味わい(笑)。」
「このワイン、コース料理でもコレ1本で通せるね(笑)。」
私「開けたてはちょっと若くパワフルでしたが、翌日になるとしっとりと落ち着いてきました。」
「酸もしっかりあるし、タンニンも厚みがある。そして綺麗だよね(笑)。オート·コートだとちょっと酸っぱさが出るけど、これは気にならない。」
「うんうん。雑味が無いし、ピノ・ノワールらしい気品があるよね(笑)。」
家内「あと樽の影響を感じませんよね(笑)。古樽ではありますがしっかり樽熟成しています。ワイン自体のタンニン·果実味が樽香を凌いでいますし、ワインを複雑にしています。」
「いつもの『おじさんのピノ・ノワール』よりワン·ランク上に感じます(笑)。作柄が良かった?」
家内「天候不良により収穫量が少ない生産者にとって最悪のヴィンテージが2021年です。」
私「春に遅霜、7月には雹、散々の年。特にブルゴーニュでは収穫量が半減もしくは収穫しなかった生産者もいるほどでした。1991年以来の悲惨な年でした。でもですね(笑)、少ないながらも出来上がったワインは素晴らしいものとなりました。この点も1991年と共通かと。」
「なるほどね(笑)!高くなるのも仕方ないのかな?」
私「『おじさんのピノ・ノワール』はかつては2000円くらいで販売してました。マスキュー扱いのブルゴーニュとしてはもっともコスパが良いワイン。ただ今では3000円代後半となってしまいましたが、それでも相対的にはお買い得。
ちょっと複雑な気持ちでございます。」
「このワイン、ちょっと乳臭さがあるから、仔牛に合いそうですよね。う~ん、『ペック』の仔牛のカツレツ!」
私「『ペック』?」
「高島屋に入ってるイタリア食品店なんだけど、そこのミラノ風カツレツ!に絶対合う!衣にチーズが入っていて美味しいですよ(笑)。」
私「なるほど!今度行って来ます(笑)。」
食通のTさんご夫妻にまた教えていただきました(笑)。このご夫妻達人なんですよね(笑)。

ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋·昭子

9月のマスキュー試飲会セット販売のご提案!



9月の試飲会のラインナップ決まりました!

Sep 22, 2024 by weblogland | Add comment
今月末9月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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まずは1500円の価格帯最強となったモルドバ·ラダチーニの白と赤からスタート!
あと、添付の映像のキャンティ·コリ·セネージのラベルがちょっと可怪しい?諸般の事情をお察しくださいませ。試飲会には間に合いますので(笑)。


フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2021年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1555円税込み
ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。

歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に設立したアルバストレレ・ワインズ。外資の支援を受け設備やワイン造りの近代化を成しました。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタールもの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の規模が想像出来ますね(笑)。ソ連時代の巨大農場の名残でもありますね。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。

これはいわゆるラダチーニ・ブランドの中級ブランド『フィオーリ』の白。ステファン・ヴォーダ地区で栽培されたモルドヴァの地場品種フェテアスカ・アルバ
100%で造られてます。温度管理されたステンレス・タンクで発酵後約3ヶ月熟成されてから瓶詰め。
ルーマニアを中心に東欧で広く栽培されるフェテアスカ・アルバは通例マスカット種に似た味わい。フレッシュ&フルーティーが身上。ルーマニアのドイツ向けのラベルには「乙女の葡萄」と書かれるとか。蛇足ながら赤の変種フェテアスカ・バベヤスカは「祖母の葡萄」だそうな(笑)。このワインはどちらかと言えばグリューナー・ヴェリトリーナに似たスタイルかな(笑)。フレッシュで上品な滑らかさは上等な証。乙女というより熟女(笑)?東欧の白ワインに共通の白胡椒の香りが肉厚な果汁に深みを与えています。心地良いアプリコットやグレープフルーツなどの柑橘類、白や黄色の花のニュアンス。合わせる料理は豚肉であり、バターやオリーブオイルではなく穀物系の油を使った料理とは相性がとても良い。中華料理や和食にはバ
ッチリです(笑)。
しかも赤同様コスト・パフォーマンスが抜群に良い!嬉しくて困ってしまいます(笑)。


フィオーリ フェテアスカ・ネアグラ&シラー 2019年 ラダチーニ
販売価格(税込): 1,555 円
これはラダチーニ・ブランドの中級ブランド『フィオーリ』の赤。ステファン・ヴォーダ地区で栽培されたモルドヴァの地場品種フェテアスカ・ネアグラ55%、シラー45%の比率でアッサンブラージュしたもの。フェテアスカ・ネアグラ100%のものより柔らかめ(笑)。シラーが果実味に複雑さを加えています。
手摘みした葡萄を特別なイーストで発酵させたとか。果実味豊かで酸があり、ラダチーニ共通の透明感のある旨味たっぷり、赤や黒のベリー、プラムの味わいとの折り合いのつけかたは立派(笑)。広がり、奥行きもありフィニッシュも美しい。飲んだ印象だとラダチーニ・ブランドのものよりワン・ランク上(笑)。畑の収穫量がラダチーニ・ブランドのものよりかなり少ないようです。
バリックによる木樽熟成6ヶ月ほど一部をステンレス・タンクで8ヶ月熟成。バリック100%ではありませんから過剰ではなく、液体濃度とのバランスがとても良い。
一見ボルドー・スタイルですがボルドーには見当たらない(笑)。かといってニュー・ワールドのような無理がない。特に柔らかなタンニンが特徴的なモルドヴァの良品と言うしかありません(笑)。
しかも、恐るべきコスト・パフォーマンスなのです。
ところでフェテアスカ・ネアグラですが
、もともとは主にルーマニアで栽培される白葡萄フェテアスカ・アルバの変種。
白葡萄から黒葡萄が生まれたんですね(笑)。ただ、そのポテンシャルの高さから将来の開花が期待されていました。ようやく開花したようですね(笑)。

●キャンティ・コッリ・セネージ 2021年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア 赤 キャンティ·コッリ·セネージD.O.C. 750ml 1800円税別
マスキューの定番イタリア·トスカーナのダヴィティのキャンティ・コッリ・セネージです!


このアジェンダ・カサーレ・ダヴィッディは19世紀初頭に設立され、モンテプルチアーノのグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アクアヴィーヴァ村に計20ヘクタールの畑を所有しています。メインはもちろんヴィーノ・ノビレ(笑)。それと重なるキャンティ・コッリ・セネージ。
これはヴィーノ·ノビレの若木の葡萄で作ったワインを2500リットルのスロベニアン·オークの大樽で6ヶ月熟成させたもの。
味わいはちょっとブルネロっぽいサンジョヴェーゼ。通例のキャンティよりもヘビーな感じです。高騰するトスカーナ·ワインにあって異例なコストパフォーマンスに優れたもの。
あと、2021年ヴィンテージは真夏の3ヶ月間旱魃にみまわれ収穫量を大きく減らしました。それ故収穫出来た葡萄は途方もない凝縮した葡萄となったようです。もともとキャンティ・コッリ・セネージはキャンティのサブゾーンとしては南に位置しており、糖度の上がりやすいエリアです。それ故量産品のワインを作る生産者もいますが、ダヴィティのような質優先の生産者(ヴィーノ·ノビレが本職ですから)にとってこの2021年の作柄はアドバンテージとなったように思います。
今時珍しいお買い得のトスカーナ·ワインとなっております(笑)!




以下インポーターさん資料より

ダヴィディ家は800年代フィレンツェで始まり1300年代にモンテプルチアーノに移ってきました。当時からずっとワインを造り続けていたそうで現在のワイナリーは19世紀初頭にジュスティノ ダヴィッディ氏によってモンテプルチアーノのヴァリアノ村(Valiano)に設立されました。当時の畑は2haでした。地所と醸造の伝統は代々一家に引き継がれ、現在ではグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アックアヴィーヴァ村に計20haを所有します。 ■畑について 訪問してびっくり!牡蠣殻の化石等が見られる昔海だった場所が隆起した畑は基本的にアメリカ産の台木に接ぎ木してない「自根」でした。 また隣の樹がだめになった時。若い木を植えるととなりの樹と競い合う状態になるため、取り木法(イタリア語でRincolco リンコリコ)で
畑の株密度を保っています。(右写真参照) 良いワインが出来るはずです。 完全オーガニックへ移行しており、2021年オーガニック申請を行いました。2023年オーガニック認証予定です。


○ピクプール・ド・ピネ 2023年 フローレ 南フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネA.C. 750ml 2545円税込み
塩味があって刺すような酸が特徴のピクプール種。実はこの『刺すような酸』なのですが、今ひとつピンときませんでした(笑)。こんな風に言ってしまうと身も蓋もないのですが(笑)、正直に申し上げます。
ジャンシス・ロビンソンの著者『ワイン用葡萄ガイド』中の記述で …ピックプールは「舌を刺す」という意味(マストのもつ高い酸を指す)で… とあります。
でもですね、正直舌を刺す酸を持つピックプールを飲んだ経験がありませんでした。たしかに酸っぱいには酸っぱいのですが、私が今までに飲んだピックプールは舌を刺すほどではありませんでした。ですからマストの強い酸はマロラクティック発酵でコントロールするのかと思っておりました(笑)。
さて、ここからが本題です(笑)。舌を刺す酸のピックプールがこのワインです!
とても爽やかで濃度感があります。ライム香、オレンジやレモン、ミントの香りは塩味を含むミネラリーな黄金色の液体と爽快に溶け込みます。アルコール分は12.5%と低目なのですが、圧巻の清涼さがあります。旨味酸味のバランスがユニークで高次元。フルボディーのピックプール。今まで私が経験したピックプールは日本向けの廉価版だったかも知れませんね(笑)。
まさにこれこそ上物のピックプールと思い知らされました(笑)。一応協同組合のワインなのでブレンドかと思いきや、実は一人の生産者のワインだけで作ったロットとか。ラベルにその生産者の名前は書いてありませんが、腑に落ちました(笑)。

1kg以上もあるような高級な岩牡蠣一つ食べながらこのワインを飲む!ふぐの白子を焼いたもの…、ウニ、濃厚な魚介類に合わせたくなりますね。
あと、意表をついて「おしぼりそば」 戸隠で食べた大根おろしだけで食べるお蕎麦。物凄く辛い(笑)。このワインなら大根の辛さに負けないはず!チャレンジしてみたい(笑)!




インポーターさん資料より


ベジエ市より東に20km、地中海沿いのフロロンサック村に1934年に設立された、「ピクプール・ド・ピネ」の代名詞的な優良協同組合です。加盟栽培家70人、合計570ヘクタールを擁し、フラッグシップのAOCピクプール・ド・ピネを中心に各種IGPワインを生産しています。
 この共同組合は持続可能型農業に熱心に取り組んでいることで知られ、2010年よりリュット・レゾネ栽培を開始。2023年に570ヘクタールの全面積で「HVE(Haute Valeur Environnementale、高い環境価値)」の最高段階「レベル3」の認証を取得しています。また、植生を豊かにして生物多様性を深化させている他、厳格な排水管理、残留物のリサイクル、エネルギー需要の45%をまかなう自家太陽光発電などを実施しています。
醸造はボーヌの「シャンソン」等で修行したクレマン・デュマローと、「シャンパーニュ・ジャカール」等で修行したステファンヌ・ロックのプロフェッショナルコンビによって行われています。彼らは570ヘクタールに及ぶすべての畑の地形パラメータとミクロ・クリマを把握した上で、それぞれの畑、それぞれの品種に最適な方法できめ細かく醸造することで、かの地の多様性を見事に表現しています。
 時に「ラングドックの宝石」と呼ばれるAOCピクプール・ド・ピネは、口当たりが驚くほど新鮮で、レモンやグレープフルーツを思わせる爽快な風味とたっぷりとしたコクが特徴です。このエリアは牡蠣やムール貝の養殖でも有名で、そのような魚介類と合わせることでさらに真価を発揮します。


○ティモラッソ 2021年 カッシーナ・イ・カルピーニ イタリア ピエモンテ 白 コッリ・トルトネージ・ティモラッソD.O.C.750ml
2828円税込み
この『ティモラッソ』は品種名、ご存知でしたか?私は知りませんでした(笑)。
このD.O.C.コッリ・トルトネージはいわゆるガヴィの生産地区の一番東側 ロンバルディアに接するところです。
味わいのスタイルは優良なコルテーゼに似てますね(笑)。一言で言えば高貴品種かと。深みがあり、味わい深く、複雑でとてもアロマチック。白や黄色の花、白桃やグレープフルーツやベリーのニュアンスは飲み手を陶酔させます(笑)。甘草やエキゾチックなスパイシーさは深みを演出。高級なヴィオニエのようなメロンっぽさを感じ取れると、『やはり高貴』と血統の良さを実感します。
マスキューの定番『ミナイア』を思い出しました(笑)。ランクは『ミナイア』よりは下がりますが(笑)、かなりの高レベル。ちょっとオレンジ・ワインっぽくもありますが、野性味もあり特徴的な白ワインです。きっと発酵は果皮とともに行ってますね。あと全体を通じての伸びやかさ。徹底的な衛生管理と余分な農薬を使わない姿勢の現れです。SO2の使用量もかなり少ないはずです。
イタリアの特徴的で優良な白ワインを飲むと、シャルドネやリースリングだけではない!と思わず力説してしまいます(笑)。




以下2021年ヴィンテージの記載

2021年ヴィンテージにて再入荷しました!
2022年5月のマスキュー試飲会で好評いただいたピエモンテの白。あの時は2020年ヴィンテージでしたっけ。コッリ・トルトネージはアスティの南東ロンバルディアとの州境辺のD.O.C.てす(笑)。
とてもアロマティックでふくよか。ガヴィにも通じる優良な白ワイン。思い出していただけましたか(笑)?

家内「待望の2021年ヴィンテージが到着しましたぁ(笑)!」
私「ピエモンテもフランス同様に量の少ない作柄。逆に期待出来るんだよね(笑)。待ってました!」
家内「え~と、まずはアルコール分。14.5%!
2020年は14%だったから0.5%アップしてるね。」
私「樹上の少ない葡萄果を、最後の最後まで収穫を粘って遅らせたんだな。手強そう(笑)。」
家内「う~ん。飲んでみるとティモラッソなんだけど、たしかに手強い(笑)。」
私「2020年は開けてすぐにサクサク飲めたけど、2021年はまだ出来上がっていない。まだ時間がかかるのかな?」
家内「ハニー!ボリューム感、密度感、酸の量、全て立派(笑)。果実感も閉じ気味かな。ちょっと苦みがありバランスが取れてない。」
私「ホント、大物(笑)。フルボディーだな(笑)。
作柄の特徴がダイレクトに表れてる。」
家内「時間かけてティスティングしないとね(笑)。」

翌日
私「相変わらず閉じてるけど(笑)、旨味は確実に増している。まだまだ伸び代はありそうだね。ティモラッソって早飲みの品種だと思っていたけど、違う側面もあるんだね。再発見(笑)。」
家内「基本桃なんかの果実感が主体なんだけど、まだ出足りない。カリンの香りがしてチャーミングではあるんだけどね。」

2日目
私「初日から苦みがあったけど、きっと酒石酸由来の苦みだね。時間が経つと慣れる(笑)。」
家内「オレンジっぽさが加わってきた。複雑味も増している。」

3日目
家内「相変わらず大物(笑)。でも確実にバランスが取れてきて飲みやすい方向に行ってる(笑)。」
私「底力と本来的な良さ、栽培の良さを感じるね(笑)。ようやく桃っぽさも明瞭になってきたし
(笑)。」
家内「いつになったら全開になるのかな(笑)?」
私「さぁ(笑)?ドンナルーチェの例もあるしね(笑)。解らない(笑)。」

4日目
家内「しっとり落ち着いては来たけど、まだまだかな(笑)?」
私「揺るがない方向を直進中(笑)?でも、キメの細やかさを感じる。愛おしくなる(笑)。」

5日目
私「飲みやすくなっては来たけど、まだ隠れてるよね。抜栓しないで何年か後に飲んでみたくなった(笑)。」
家内「開けるのがちょっと早かったかもね(笑)。でもとても良い勉強になった。ティモラッソ種の理解が深まった(笑)。」
私「今月末のマスキュー試飲会に出そうか?」
家内「マスキューらしいマニアック(笑)。売れることを考えていない(笑)。」
私「へそ曲がりなマスキューらしくて良い(笑)!」





以下インポーターさん資料より
~トルトーナの丘~ DOC Colli Tortonesi ピエモンテ州東部の町 トルトーナ。昔からミラノとジェノバ、トリノとボローニャを結ぶ街道の要所にあたり、ピエモンテ、ロンバルディア、エミリアロマーニャ、リグーリア4つの州の異なった文化の影響があります。 ~Timorasso ティモラッソ種~ ピエモンテ州トルトーナ原産の地ブドウ。生産農家は30件以下で総栽培面積50haのレア葡萄。房は小さく、小粒で粒どうしが離れて実ります。ヴェルメンティーノやリースリングそして白にもかかわらずネッビオーロと比較されるキャラクターを持ち、フローラルな香りと高い酸を保ったまま 複雑さを伴うフルボディになることで知られます。 ~ピエモンテの希少種 ティモラッソ種~ 10~15日間の醸しを行う フルボディの白ワイン ■生産者 1998年にパオロ
ギスランディ氏がトルトーナの東、Pozzol Groppo ポツォール グロッポの丘にある、手付かずの自然を自力で開いたワイナリー。元大手企業のディレクターだったパオロ曰く「ワイン生産者になることは夢以上に 渇望に近いものだった」 そうで、現在は物質的な充足から決別し、大自然の真っただ中で家族と共にナチュラルワイン造りに没頭しています。 所有面積は10ha。畑の標高は約400m。地質は粘土石灰質。密植度は5,000~6,000本/ha。 畑では生態系と生物の多様性の維持、土壌の微生物の状況把握に常に気を配り、硫黄と銅以外は畑に撒くことはありません。パオロ氏曰く、一般的なオーガニック栽培以上に自然な農法とのこと。地下15mに温泉水が流れています。そのせいでとても水はけが良く、土が湿度を低く保てるのでベト、ウドンコ病
のリスクが数なく、一方で干ばつなどでも根に必要な水分は保持でき、ユニークなミネラルバランスを土壌に与えるそうです。 ~醸し発酵~ ティモラッソは酸が強く、パワフルで耐久性があり、時として最良の黒葡萄と共通した面が見られるそうです。そしてその最良の醸造法はエリアとしても確立していず、生産者ごとに様々なスタイルがとられています。彼は醸し発酵を行うことにより、果皮に含まれるブドウのキャラクターと色素が含まれている天然の酸化防止剤を引き出し、余計な添加物を加えず 長期熟成できる白ワインを理想としワイン造りを行っています。


●ブルゴーニュ ·オート·コート·ド·ニュイ  ピノ ·ノワール フュ·ド·シェーヌ 2021年 ドメーヌ·ギイ·シモン
販売価格(税込): 3,677 円
おじさんのピノ・ノワール飲みました!
今日で丸4日目です(笑)。

開けたてはちょっと硬い。やはり2021年ヴィンテージの特徴。それと日本に到着してからまだ間もないためですね。香りはなかなか立ちませんが(笑)、樽の香りもしません。ただ、ギュとした重さを感じる香り、波立たず落ち着いているピノ·ノワール。
口中に含むとまずは凝縮感(笑)。ただ、酸の強さは今までに感じたことないレベル。
う~ん。
手強い(笑)。
このワインはオート·コートですし基本早飲みの軽目なピノ・ノワールなのですが、2021年ヴィンテージはちょっと違う。オート·コートとは思えませんね。しかもニュイというよりボーヌっぽい締りのあるスタイルですね(笑)。
温暖化や困難な2021年ヴィンテージの作柄を乗り越えた難産の末のもの。ギイ·シモンの尽力と祈りを感じる出来栄えでした(笑)。じんわり後から出てくるストロベリーの香りはブルゴーニュのピノ・ノワールなのでございます(笑)。

お値段は高くなりましたが、ブルゴーニュらしいピノ・ノワールとしては相対的にかなり安い。このレベルだと1000円くらいはお買い得かと(笑)。ですから、ケチなマスキューとしては悔しいが、絶賛販売中となっております(笑)。

桝久 試飲会リポート 後半

Sep 03, 2024 by weblogland | Add comment


●アギオルギティコ・オーガニック 2020年 ザシャリアス・ワイナリー ギリシャ ネメア 赤 750ml 2074円税込み
「う~ん、香りに充足感があるね(笑)。」
「特別高級ではなさそうだけど(笑)、良いね(笑)。ちゃんとしてる(笑)。」
「ギリシャって変な名前の葡萄品種が多いですよね(笑)。アギオルギティコでしたっけ?」
私「ようやく言えるようになりました。1年近くかかったかな(笑)?」
「前の白はモスコフィレロでしたっけ?覚えられない(笑)。」
「香りはチェリー、ベリー系。ブラック·プラム…。ちょっと曇ってるかな?」
「モナストレルにメルロを加えたような印象(笑)?」
家内「私このワインの香りはサルデーニャのモニカを思い出す(笑)。」
私「やはり温暖なギリシャ。真っ赤な感じではないよね(笑)。」
「マスキューさん、このワインのアルコール分はいかほどですか?」
私「え~と、13%ですね。ちなみに白が12.5%です。」
「共にギリシャにしては低いですよね?」
私「左様かと。」
「テロワールですか?飲んでて無理を感じませんよね(笑)。」
私「木樽は使ってませんし、とてもニュートラルでクリーンな作りは連想しますよね(笑)。従来のコテコテのギリシャ·ワインのイメージではないです(笑)。」
「品種の特徴は出てるし、バランスも取れてる。」
家内「酸もしっかり感じますよね。アギオルギティコも晩熟性の品種のようですよね。」
私「この下のキュヴェ·オミクロンの2023年と比べると、やはりアギオルギティコは時間を要します。オミクロン2023年は若さ荒さを感じますよね。」
家内「これでもきっと早く飲めるようにしていますね(笑)。」
「ギリシャ料理と言えば、オリーブオイル。でもギリシャのオリーブオイルって癖のあるものが多いですよね(笑)。その土地その土地の料理にはその土地のオリーブオイルを合わせますから、ワインもその土地の個性的なワインになるんでしょうね(笑)。」
私「この生産者ザシャリスはペロポネソス半島では近代的なスケールのあるワイナリーです。ですからきっとグローバルなワインを志向してます。ペットボトルにワインを詰めて、ファーマーズマーケットで売られているワインとは別物と考えた方が良さそうですね(笑)。だってペットボトルにはラベルも貼られていませんからね(笑)。」
「なんかプリミティブで良いなぁ(笑)。そんな生活が身近にあったら嬉しい(笑)。」
「そうですよね。でも輸出するとなるとハードル上がりますよね。」
「うんうん。基本村で作って村で売るワイナリーでは輸出なんてはなから考えていないだろうね(笑)。そうするとザシャリスはエクセレント·カンパニー(笑)?」
私「ギリシャって観光産業しかないから、それに付随したワインや農産物を作ることが近道。ザシャリスもギリシャらしさを残しながらもグローバルに通用するスタイルを模索するしかないのでしょうね。」
「ペットボトルのギリシャワイン飲んでみたいなぁ(笑)。」
私「それも日本人にはハードルが高いかも(笑)
。手を出し難い(笑)。ここでお腹壊したらヤバいなんて思いそうですよ(笑)。」
家内「私はためらわない(笑)!」


●ケークフランコシュ2020年 ヴィンツェレール  ショプロニ ハンガリー ショプロン 赤 750ml 2074円税込み
「おっ、お次はハンガリーですか。マスキューさんグローバルですね(笑)。」
「マスキューさん、定番のトカイ·フルミントありますよね。あの近くですか?」
家内「え~と。トカイは東でこれは西のオーストリア国境に近いところです。トカイよりは温暖かな?」
家内「オーストリアのバラトン湖に近く、オーストリアの著名なワイン産地ブルゲンラントに続く産地です。」
私「品種はケープフランコシュ。オーストリアではブランフレンキッシュと呼ばれてます。」
「ワインに豊かさがあるよね(笑)。恵まれた産地なんだろうな。」
「ハンガリーの西に『雄牛の血』っていう濃い赤ワインありましたよね(笑)。」
私「はい。あれは濃い(笑)。タニックなフル·ボディーの赤ワインです。これはちょっと『雄牛の血』とは趣が違うかな(笑)。」
「うんうん。タニックというより旨味とバランス。飲みやすい(笑)。」
「優しいなぁ。」
「マスキューさん!さっきのギリシャのワインもそうですが、共に余韻が綺麗ですよね(笑)。」
家内「品がありますよね(笑)。」
「上等なチョコ·バナナ。」
「単純に酸っぱくて美味しい(笑)。酸っぱさが旨味になってる(笑)。」
「酸がある?」
私「左様かと(笑)。まあ、そのバランスが良いかと(笑)。」
「うんうん。ヘビーじゃないけど、酸は強いかな(笑)。」
家内「大陸性気候ですから朝晩の寒暖差が大きい。それ故酸が成熟します。」
「そうそう。ウクライナなんて夏場でも最低気温が15℃で最高気温が30℃を超えるみたいですもんね。」
「冬場はめちゃくちゃ寒そう(笑)。」
「チェリー·チョコレートみたいな香り(笑)。心地良い(笑)。」
「コレって木樽熟成してますよね?」
家内「比較的大きな古い樽で2年ほど樽熟成しています。」
「ワインと樽の香りがとても良く溶け込んでますね(笑)。あまり経験したことのないニュアンスかな?」
「スペインやフランス·ワインには見られない香りですよね。何故ですか?ハンガリーだから?(笑)」
私「多分樽のオーク材の影響かと。おそらくハンガリアン·オーク材を使っていると思います。」
「サラミなんか食べながら飲みたいね(笑)。」
私「豚肉を意識して作ったワインのような気がします。」
「そうだ!豚肉文化圏!」
私「そうすると『雄牛の血』は牛肉かな?」
家内「ハンガリーには『国宝豚』ありますもんね(笑)。」
私「と言うことは中華料理にも合いますね(笑)。」
「あ~、なるほど!このワイン、中華料理のスパイス…八角やニッキに通じますね(笑)。」


●ピック・ノワール シラー 2020年 ドメーヌ·ブラン·プリュム 南フランス ルーション 赤 I.G.P.コート·カタラン 750ml 3771円税込み
「おっ!待ってました。今日のトリのクマゲラ(笑)。」
「マスキューさんが言ってたけど(笑)、ラベルのクマゲラぐっと来ますね(笑)。首に力入ってる(笑)。」
「コンコンコン!って木に穴開けてるのかな(笑)。」
私「えへへ(笑)。でしょ。まっ、まっ、お試しを!」
「色が凄い!真っ黒(笑)。」
家内「濾過してませんから澱も大量です(笑)。」
「あ~、甘くて重いベリーの香り。う∼ん…、スパイシー、ベーコン臭…、まさしくシラーですね(笑)。」
「圧巻!凄いですねこのワイン。言葉を失う(笑)。邪魔するものがないダイレクトな味わい。」
「誰も俺を止められない!みたいな(笑)。」
「凄く贅沢な作り(笑)。グラン·クリュだね(笑)。」
「渾身だよね(笑)。」
「ヴァン·ナチュールですね。飲むとついつい頬が緩む(笑)。」
私「ヴァン·ナチュールらしく木樽は一切使いません。」
「葡萄だけの直球勝負ですね(笑)。それにしても素晴らしい(笑)!奥行き余韻共にグレートですね(笑)。」
「北ローヌのシラーとはちょっと違うような気もしますが…、かと言ってルーションとは思えないですよね。じゃあ何処(笑)?」
私「ルーションのシラーだともっと黒く成りがちですよね(笑)。」
家内「コディエス・ド・フヌイエード村を探すとルーションの一番山奥の外れでした(笑)。ですからルーションは名乗れません(笑)。IGPとなります。標高も高く、寒暖差もありそうな土地です。コルビエール・フヌイエード自然公園の真ん中にあり自然豊かな風光明媚なところです。野鳥の宝庫(笑)。鳥好きの私はそう聞いただけでグッと来ちゃいました(笑)。」
「なるほど!それでサブリミナルはミミズクとなる訳だ(笑)。」
「それにしても凄い凝縮感ですよね(笑)。その自然をぎゅっと詰め込んだようなワインですね(笑)。」
私「ケチなマスキューにとって4000円近い高級品ですから、それなりでなければ扱えません。えっへん(笑)。ちなみにこのワインは3000本弱しか作っていません。」
「コレっていわゆるビオ系ですよね。でもビオ臭がしない。ちょっとビオのニュアンスは感じるけど変な癖になってはいない。立派(笑)!」
「うんうん。ビオビオしていない(笑)。」
「驚きの飲みやすさ!すごく濃いけどスイスイ飲める(笑)!」
私「もっと時間が経つとチェリーベリーの赤いニュアンスが出てきます。基本まだ若いですね。」
「マスキューさん!このワインは私の経験値超えてますけど(笑)、何と比べられますか?」
私「う~ん…。ジゴンダスのルビーンやエスピエのシラーを連想しました。」
家内「私はサン・ジョセフの大物ドメーヌ…、かつてのグリッパかな(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、合わす食べ物は肉ですよね。臭いくらいの肉ですよね(笑)。」
私「ラム肉。ジビエ…、う~ん…、何でも行けそうなほど飲みやすいんですよね(笑)。」
「ロックフォール!乳脂肪分の高い上等なものを所望するぅ(笑)!」
家内「ひょっとして、魚介類…、バターやオリーブオイルで炒める?」
「食べ合わせはあるんだろうけど、それを超えたようなワイン(笑)。」
「別に何食べても食べなくても美味しい!って思わせる(笑)。」
「ところでサブリミナルのミミズクはどんな味わいなんですか?」
「ミミズクが、『俺は美味しいぞ!』って言ってるんですよね(笑)。」
家内「ミミズクは古い葡萄樹から作られたカリニャンです。まだ若いのですが、驚くほどの飲みやすさ(笑)。」
私「筆舌に尽くしがたい飲みやすさでございます(笑)。」

なんと!今回のマスキュー試飲会で完売したのがミミズク(笑)。マスキューの常連のお客様は見逃しません(笑)。手の内バレバレでございます(笑)。

荒天の中ご来店ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋·昭子

お盆の真っ最中だけあって車が少ないですね。

Aug 15, 2024 by weblogland | Add comment
お盆の真っ最中だけあって車が少ないですね。マスキューは15号線沿いにありますから、敏感です(笑)。
当然マスキューも暇ですが(笑)、暇なりに仕事はある(笑)。
実はお盆前に届いたサンプルが6本ほどありましたので、Kさんにティスティングを依頼(笑)。暑い中ありがとうございました!」
Kさん「暑いですね(笑)。」
私「暑い中お誘いして申し訳ございません。先週飲んだ月ラベルのロゼとクマゲラ·ラベルの上級のミミズク·ラベルが来ました。」
家内「愛するペトロイオのサンジョヴェーゼ100%。楽しみにしてたんですよ(笑)。」
私「あと試しにとったニュージーランドのリースリングとピノ・ノワールかな(笑)。」
Kさん「どれも高そうじゃないですか(笑)。」
私「はい!断腸の思いでございます(笑)。」
家内「先週飲んだワインが良かったので、もうワン·ランク上のものを確認したくなってしまいました(笑)。」
私「最上級とされるワインよりその下のランクの方が美味しいなんてことはザラにありますから(笑)、やはり確認しないと!」
Kさん「おっ!ボルドーの2001年もありますね(笑)。」
家内「今月のマスキュー試飲会は月末に重なりますから、日程的にはちょっと余裕がありますので、もうひと足掻き出来そうです(笑)。」
Kさん「ティスティングと言っても数日かけないと本当の姿は解りませんからね(笑)。時間はかかりますよね(笑)。」
私「そーなんです(笑)。ちょっと飲むだけでは解りません。そのワインの終わりまで飲まないとダメです。ちょっと飲むだけで解れば経費はかからないのですが(笑)。」
Kさん「インポーターさんの大規模な試飲会はそれはそれで面白いのですが、マスキューさん的には 販売するには取っ掛かりに過ぎないですよね。」
私「悲しいことに、そうなんです(笑)。」
家内「いずれにせよサンプルは取り寄せないと判断出来ません(笑)。」

そんなこんなでお盆中の裏試飲会開始でございます(笑)。

ヴァン·メソッド·ナチュールの赤

Aug 10, 2024 by weblogland | Add comment
先日取り寄せたサンプルの中で気になったヴァン·メソッド·ナチュールの赤3本。

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どれもユニークで面白いワインでした。へそ曲がりなマスキューの好奇心を満たすものでした
(笑)。でもですね(笑)、ケチなマスキューにとってはちょっと不満(笑)。
そこで思いつきました!
そうだ!
一番高いキュヴェを飲んでみよう!
渾身の味わいならば高くとも納得できるかも?もちろん何万円もするワインは取り寄せ不可(笑)。ちょっと高いくらいならオッケーかも(笑)?
そんなこんなで『一番高いキュヴェを飲んでみよう作戦』発動しました(笑)。

私「先日のワイン美味しかったですよ(笑)!とてもユニーク(笑)。」
インポーターさん「ありがとうございます!」
私「でもちょっと物足りないんですよね(笑)。もう少し酸が欲しい。」
インポーターさん「う~ん。どうしましょう?」
私「クマゲラ·ラベルの上のミミズク·ラベルのワインを試したい(笑)。たしかカリニャンですから、より土地にあっているかと(笑)。」
インポーターさん「承りました(笑)!」
私「あと月ラベルのワインにロゼありましたよね。サンソーをブレンドしたキュヴェ。サンソーは酸がしっかり残るからロゼの方が良いような気がしますから試してみたい(笑)!」
インポーター「承りました(笑)!」
私「無理言ってスミマセンね。只ではなくちゃんとお金払いますからね(笑)。」

ワインの底が見えるまでティスティングを続けます

Jun 11, 2024 by weblogland | Add comment
う~ん、先日ブログでご紹介したボルドー·ワインなかなか良かったのですが、今回は見送ることにしました。残念!
とてもクオリティーは高くてコスパも良く期待しただけにちょっと残念。

マスキューはサンプルの試飲をする際、そのワインの底が見えるまでティスティングを続けます。そしてその過程で何が大事かというと、ちょっと大袈裟ですが滅びゆく様(笑)。抜栓したあとワインは 開く→落ち着く(この時間の長さは重要)→衰える この最後の衰え方がまた重要。ゆっくりと静謐なまま衰えていくのがベスト。この作業は一般にワインを楽しむティスティングとは違い、あくまでマスキューの仕事(笑)。皆様にはおすすめいたしません(笑)。最後の最後でバランスが崩壊するのはNGとなります。ちょっとワインにとっては過酷なティスティングですが、長年の癖でそれが解らなければ納得出来ません(笑)。ケチでへそ曲がりなマスキューなのでございます(笑)。 
さあ、新しいサンプルが届きましたから、仕切り直りのティスティングです(笑)!

ボルドー·メドックのワインに何を期待するか(笑)?

Jun 09, 2024 by weblogland | Add comment
ちょっと冷静に考えたのですが、ボルドー·メドックのワインに何を期待するか(笑)?

カベルネ・ソーヴィニヨンのカシスやメルローのプラムの強い香りではないですね。すぐに飲めるワインが多い昨今、こんなことを言うと嫌われそうですが、熟成の結果の静謐さ。プラムやスグリ系の果実味がどうのこうのと言うよりは静謐さかと(笑)。じんわりとした旨味、大人しいタンニン。食事をしながら飲むには最適なワイン。素晴らし過ぎず(笑)、ある意味欠点のない地味な味わいを私は求めているような気がします(笑)。

今風のとってつけたような肉感的なワインではなく、熟成により程よく削ぎ落ちて旨味が綺麗なもの。そう!程よさ!

コレですね、コレ(笑)。

スマホを替えました

Jun 07, 2024 by weblogland | Add comment
実は先日スマホを替えました。なんたって7年使っていましたから遅い(笑)!しかもソフトのサポートが終わると脅迫され続ける(笑)。

慣れているのでこのまま使えれば良かったのですが、そうもいかない気にさせられました(笑)。

実際にスペックは従来の3倍はあるそうですから、私にとっては十二分。当分デバイスの空きが無くなることもなさそうですから一安心。ただ機種は同じアンドロイドですが、使い勝手がちょっと違うので戸惑うこと多し。慣れるまで大分時間がかかりそうです。まあ、年寄りの頭の体操だと思って頑張りましょう(笑)!

桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

May 24, 2024 by weblogland | Add comment


今週末の5月24日(金)、25日(土)の桝久試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り、24日(金)17~20時、25日(土)11~20時となります。
まだワインが届いてませんので、取り敢えずラインナップ決定のお知らせでございます(笑)。

久しぶりの甘口ドイツ・ワインです!
〇キードリッヒャー ザントグルーブ リースリング キャビネット 2021年 ワイングート・クラス ドイツ ラインガウ 白 スクリュー・キャップ 750ml  2168円税込み

マスキューの定番としてソーヴィニヨン・ブラン、お手頃なリースリング・トロッケン1L、そして伝統的なキャビネットとじわりじわりとクラスのアイテムが増えてきました(笑)。

このワイングート・クラス、現当主アティアスの曾祖父が1850年に畑を所有したことから始まります。
所有する畑は著名なマルコブルンに平行したジーゲルスベルグに1ヘクタール、エルバッハの集落の背後の1級畑シュタインモルゲン0.5ヘクタール、ライン河に注ぐ支流カイゼルボッシュ川に沿うミッシェルマルク3.5ヘクタール。あと本拠地のエアバッハ村から北のキードリッヒ村の単一畑『ザントグルーブ』(砂の窪地の意)から作られているのがこのワインです。ライン川に注ぐ支流キードリッヒ川の川沿いの沖積地となります。土壌はレスと砂ですから水捌けは良く下部は保水力がありそうです。それゆえシリアスなリースリングというよりは健康的なリースリングが出来るように思います。
このワイン飲んだ第一印象は甘くジューシーで飲みやすい。しかも切れがある。リースリングらしい桃のふっくらして新鮮なニュアンスがありとてもフレンドリー(笑)。開け立てはリースリング特有のペトロール香が少し気になりますが、時間が経つと馴染んできて気にならなくなります。基本折り合いの良さ、もともとの果汁の良さを感じます。スクリュー・キャップをしっかり閉めておけば何日も楽しみますから本物です(笑)。
しかも開けてから10日ほど経って大発見
(笑)!なんとおかかの香が…。鰹節に醤油をかけてちょっと砂糖を足しておにぎりにする。その香り!
家内曰く「さらに胡麻油を混ぜるとベスト
。」これは蛇足ですが(笑)。驚きの鰹節の香がします。絶句しました(笑)。



アルコール分は7.5%と低めなので残糖分は74.3g/Lとちょっと高め。キャビネット・クラスにしては残糖分が多いのは異例です。これほど残糖分があると口にベタつき感が出ますが、それがない。さらに総酸を調べると9.7g/Lと立派なもの(笑)。安物リースリングとは違いますね(笑)。
アルコール分が12%弱になる果汁を7.5%で発酵を止めて作ったワインだとアルコール感を感じないのですが、甘さが重くなります。それを克服するのが酸と言うわけです(笑)。逆に言うと酸のないペラペラな甘いだけの果汁ではなし得ないスタイルでございます(笑)。
この辺りにこのワインの意図がありそうです(笑)。


〇【限定品】ニエトロ・デ・ソモス マカベオ 2020年 ボデガス・ソモス・ガルナッチャ 白 スペイン アラゴン D.O.カラタユド 750ml 1500円税込み

カラタユドは内陸部の標高900mにも達する地。少ない降雨、激しい寒暖差、冬場の厳しい冷え込み。まさに限界の地と言えます。しかし、強い日差しと厳しい自然環境は偉大なワインを産む源にもなっています。暖かい低地で造られるワインとは自ずと、締まり、凝縮感が違ってきます。明らかに古樹を使用してますね。(収穫量も自然と少なくなりますから、葡萄生産者は大変ですが。)
そんな中、このボデガス・ソモス・ガルナッチャは地場品種として長年育てられたガルナッチャに特化したワイナリーです。もともと小規模ながらも大事に栽培されていたガルナッチャの古樹を集約した協同組合的な色合いが強いワイナリーです。おそらくEUから多額の補助金を受け最新の設備を導入したニューワールドにありそうな近代的かつ大規模なワイナリーですね。レストランも併設され、ワイン・ツーリズムに力も入れてます。集約化・効率化と品質の向上、そして彼の地への貢献。それらを達成するにはこうするしかないようです。将来はヴィノ・デ・パゴを目指すのかな(笑)?

これはそんなソモス・ガルナッチャが近隣のマカベオの古樹の畑から作りリリースするもの。
第一印象はフレッシュで濃厚。桃などの柑橘類のニュアンスは豊かでフレンドリー。テーブル・ワインとしては上等過ぎる出来映え(笑)。シンメトリーでシャルドネのようです。スペイン・ワインの白に有りがちなファット過ぎない佇まい。スペインというよりラングドック辺りの上級な白ワインのようです。アルコール分は13.5%となっており、無理に糖度を上げておらず程好い。しかも雑味もなく折り合いの良さ、品の良さを感じます。栽培から醸造に至るまでの緻密な配慮を感じるワインです(笑)。





以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)


カステホン・デ・アバルバ、アラルバ、アセレーの街の近郊シェラ・デ・パルドスにある非常に古いブドウ畑。灌漑なしの伝統的な株仕立て。
土壌: 赤色のスレート(粘板岩)。有機物をほとんど含まない痩せた土壌。
畑の標高: 平均900m
収穫量: 38hl/ha。ブドウの木一本から2kg以下
密植率: 3000本/ha
収穫:
10月第1週。手摘みで収穫された古木のブドウは選別され、ブドウは小さな房が擦れたり傷んだりするのを防ぐため20kg入りの籠に納められます。ブドウは冷却され、選別台の上で手作業により更に丁寧に選り分けられ、不要な房はすべて取り除かれます。
醸造:
低温浸漬を4時間。軽い圧搾後、マストをしばらく静置。16℃に設定されたステンレスタンクで25日間発酵。ステンレスタンクで6ヶ月、フレンチオークの古樽で3ヶ月間、毎日バトーナージュを行いながらシュール・リーで熟成。安定化、ろ過。


●【限定品】ニエトロ・デ・ソモス ガルナッチャ 2019年 ボデガス・ソモス・ガルナッチャ 赤 スペイン アラゴン D.O.カラタユド 750ml 1500円税込み

カラタユドは内陸部の標高900mにも達する地。少ない降雨、激しい寒暖差、冬場の厳しい冷え込み。まさに限界の地と言えます。しかし、強い日差しと厳しい自然環境は偉大なワインを産む源にもなっています。暖かい低地で造られるワインとは自ずと、締まり、凝縮感が違ってきます。明らかに古樹を使用してますね。(収穫量も自然と少なくなりますから、葡萄生産者は大変ですが。)
そんな中、このボデガス・ソモス・ガルナッチャは地場品種として長年育てられたガルナッチャに特化したワイナリーです。もともと小規模ながらも大事に栽培されていたガルナッチャの古樹を集約した協同組合的な色合いが強いワイナリーです。おそらくEUから多額の補助金を受け最新の設備を導入したニューワールドにありそうな近代的かつ大規模なワイナリーですね。レストランも併設され、ワイン・ツーリズムに力も入れてます。集約化・効率化と品質の向上、そして彼の地への貢献。それらを達成するにはこうするしかないようです。将来はヴィノ・デ・パゴを目指すのかな(笑)?

飲んでまず驚いたのはローヌの上等なグレナッシュかと惑わされました(笑)。非常にクリーンで重厚・緻密なタンニンと旨味。アルコール分は14.5%もあるのに、全く気にならない折り合いの良さ。木樽のニュアンスもさりげない程度。シャトー・ヌフ・デュ・パフのグレナッシュのようなチョコレートのようなアロマはあくまで果実由来のもの。海藻のようなヨード臭は完熟の証。どう考えても上等なローヌ・ヴィラージュ(笑)。深みがあり、余韻は長く心地好い。ハイ・パワーでありながら品の良いワインとして出来上がってる様は、従来のスペインのガルナッチャとは思えません。
スペインのガルナッチャがこうなるとは想像・予想もつきませんでした(笑)。イノヴェーションを感じるワインです。将来パフを越えるようなガルナッチャが出来るかもしれません。そんな予感をさせるレベルの高いワインです。

実に美味しい!
●サンタムール 2020年 パコー・ヴィニロン フランス ボジョレー 赤 750ml 3960円税込み

まず誤解のないように、ラベルに書かれた『G』の文字はガメイではなくお父さんの名前のイニシャル(笑)。

色合いには紫が入っていていかにもボジョレーらしい(笑)。
味わいにはヌーボーのキャンディやバナナのニュアンスは全くなく、マセラシオン・カルボニックの影響は完全に消失してます(笑)。果実味の真っ向勝負です!
飲んだ第一印象は、ブルゴーニュの1級レベルは間違いない!
フランボワーズ、チェリーの香が薔薇のような下味がする液体から噴き出します。それはピノ・ノワール的ではありますが、サンタムールらしい軽やかさです。
液体はとてもしっかりしてますが、雑味がない。全房発酵とフリーラン・ジュースだけで作ったクラシックなスタイルです。タンニンにはしっかりとした質感がありますがでしゃばらない。内に秘めた強さを感じます。無理をしていないので全体の折り合いが良く、それでいて高度。ドライであり、カベルネ・フランに似た芯の強さもある酸は全体を引き締めます。時間が経つと杏子やプラムのきりっとした姿。

旨い!
とても良いサンタムール!

あと驚くことが。
このサンタムールの畑の葡萄は樹齢10年ほど。畑の取得も最近のようです。ドメーヌとして元詰めを始めたのが2016年ですからね(笑)。
まさにスーパー・スピード『パコー・ヴィニロン』!
フランスの底力ではあるのでしょうが、時代の変化 技術や価値観の変化スピードに、我々はついて行けない(笑)。
ただ出来たワインを美味しくいただくのみ(笑)!





以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)

マコネ最南部のレーヌ村に1950年に創業したぶどう栽培家で、サン・ヴェランやプイィ・ロシェ、ボージョレ・ヴィラージュやサンタムールなどに合計14ヘクタールの畑を所有しています。2014年に、各所での修行を終えた3代目のジュリアンとセバスチャンの兄弟が継承。同年よりすべての畑でビオロジック栽培を開始し、2016年にビオディナミに移行したのに合わせて自社ビン詰めを開始しました。(我々が思っている以上にハードルが低い。そしてそういう時代と実感。)
 「創業から66年もの歳月を経て、晴れて自分たちのワインを造るのですから、ビオロジック栽培とビオディナミは大前提だと考えていました。醸造は極力自然に行い、キュヴェによってはSO2の使用を極少量に抑えたヴァン・ナチュールに進化させています。健全な美味しいヴァン・ナチュールを作るために、(フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン・ナチュールを公式に定義・認可した)「Vin méthode Nature」にも加盟しています」。
 フランスの最有力ワイン評論誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」の「2019年ヴィンテージ大特集」(2021年6月号)でマコネ部門の「大賞」に選ばれたのみならず、「フランス全土で最大の発見である」と評されたことで一躍注目を集め、フランス・ミシュラン3つ星の「ラ・ヴィラ・マディ」や「ジョルジュ・ブラン」、同2つ星の「メゾン・アリベール」といった錚々たるレストランがオンリストを開始し、世界各国への輸出もはじまりました。
 白ワインのラベルに描かれたロゴは、旗艦作品「サン・ヴェラン テロワール・ド・シャスラ」の畑のすぐ近くにある、シャスラ村の高名なノートルダム聖堂をモチーフにしたものです。この聖堂は4隅にオオカミの頭の彫像が設置されており、「オオカミ聖堂」と呼ばれています。(どうやら白ワインが良さそうです。今度サンプルを取り寄せてみます。)

サンタムール村の0.18haの区画より。ガメイ100%。樹齢約10年。収量は50hl/ha。除梗しない(全房発酵)。ステンレスタンクで発酵後、12ヶ月間熟成。ビン詰め時にのみ極少量のSO2を使用。作品名の「G」は、ビオロジック栽培への転換を応援してくれたお父さんのGuyさんに捧げられたものです。(本職の白ではなく、新たなボジョレーのガメイでこんなクラシックなワインを作るとは!技術とセンスがあります。もうアプローチから違うのだと実感しました。)



すべてを凌駕する渾身の白。それゆえ今回のトリとなりました(笑)。
〇ファモーズ・クリュ・アルティジャナーレ 2019年 サンタ・ルチア イタリア エミリア・ロマーニャ 白 IGTルビコーネ 750ml 3677円税込み

皆さん!
『ファモーズ』と言う品種ご存じですか?
私初めて知りました(笑)。もちろん飲むのも今回初めてでございます。
この『ファモーズ』は本来の呼び名『ファモーゾ』の方言とか。私からするとどちらも方言のようなもの(笑)。(こんなことを言ってはいけませんね。)
とっても美味しくて飲みやすい。
でもですね(笑)、かなり手強い?
まず開けてから香りを嗅ぐと、その分量・重さにびっくり。ディテールはまだはっきりしませんが、香りを嗅いだだけで只者でないことは明白(笑)。
基本旨味の量が尋常でないレベルなので旨味の甘味が支配していて旨い!物凄い広がり、余韻と旨味のバランスが取れているのでひたすら圧巻。そしてその余韻にはたっぷりのミネラルと酸がありいつまでも続きます。逆に膨大・巨大ゆえ香りのディテールを表現するのが難しい(笑)。とはいえしっかりとした個性があります。
う~ん。
簡単に手の内は明かしてくれませんね(笑)。
作り手も昔から作っている美味しいワインが出来る葡萄として『ファモーズ』を認識しているような気がします。
しばらくすると青いニュアンスの樟脳…ミント、爽やかな風が吹く樹林帯を歩いているかのよう(笑)。
さらに2~3日経つと重心が下がり旨味が増し、メロンや桃などがしっかり意識出来る高貴なグレート・ワインの様相(笑)。ちょっとヴィオニエに似ています。
揺らがない姿は壮麗でもあり、いつまでも変わらない品位があります。
何に合わせると言われても生ハムメロンくらいしか思いつかない貧相な私がいます(笑)。

――――――――――――――――――――――――
以下インポーターさん資料より
「ファモーズ」はこの地域の土着品種ファモーゾの方言。希少な土着品種ファモーゾの個性的な味わいを、バリックを用いて芸術品(アルティジャナーレ)の域まで高めた逸品。

テイスティングコメント
ゴールドのニュアンスを感じさせる輝く麦わら色、熟したトロピカルフルーツや白や黄色の花のような強く凝縮感のあるブーケを、エレガントなシトラスのアロマとほのかな樽からくるスパイスのニュアンスが引き立てます。口当たりは生き生きとした酸味とオレンジの風味を感じ、フィニッシュはミネラルの余韻が長く続きます。

相性の良い料理
チキンやポークの香草焼き、サラミ、ペコリーノチーズ

栽培・醸造方法
メルカート・サラチェーノにある自社畑の最上の区画「ガルガーノ」。標高250m、南東向きの斜面、粘土質土壌の畑。

9月初頭から20日間かけ手摘収穫されたぶどうは、畑とセラーで2度にわたって注意深く選果が行われた後、房ごとプレス。果汁の上澄みだけを50%ステンレスタンク、50%オーク樽で短期間低温で天然酵母で発酵、その後8~12カ月間オリと共に熟成、さらに詰め後4ヶ月間熟成させます。

土着品種を復活させ自然なワイン造りに取組む注目ワイナリー イタリアでも特に食通の州として知られるエミリア・ロマーニャ州の南東端、小国サン・マリノに程近い、かつて硫黄の鉱山として栄えた丘陵地帯にメルカート・サラチェーノの村はあります。サラチェーノとはかつてこの地を治めていた領主の名で、彼は地元の人々のために様々な物を売る市場を設けました。市場は人々から「サラチェーノの市場(Mercato di Saraceno)」と呼ばれ親しまれました。そしてその呼び名がそのままここの地名となったのです。この地に拠を構えるサンタ・ルチアの歴史は、1960年代後半に始まります。当主であるベネデッティ家は、先祖から受け継いだ100ヘクタールにも及ぶ土地で農業を始めました。当時は様々な農作物を始め、家畜から
チーズや生ハムそしてワインも造られました。しかし当時のワインは彼らのブランドで出される事は無く、全て樽のまま売られていました。転機は1990年代に訪れます。 現当主でもあるパリーデ・ベネデッティは父親からこの地所を受け継ぐと、ここで良質なワインを造り、彼自身のブランドで売る決意をしたのです。大学で農学を学び、学士でもあった彼は当初教師の道をとるか、父の農業を継ぐか悩みました。しかし教師は性格的に合わないと考えた彼は、農業の道を選びます。そして父と共に農業を営む日々の中で、彼はこの土地の持つ限りない可能性を見出したのです。15ヘクタール程だったぶどう畑は拡張され、それまで細々と栽培されていたファモーゾやチェンテジミーノといった土着ぶどうの栽培面積も広げられまし
た。そして全てのぶどう畑において有機栽培への転換が図られました。彼らのぶどう畑にはぶどう以外にも様々な植物が植えられています。 一見雑草にも思えるこれらの植物が、実は有機栽培では害虫の誘引や肥料としての用途などで重要な役割を果たしているのです。彼らのぶどう畑は海抜200~400mの丘陵地帯に広がっています。現在の畑の面積はおよそ20ヘクタール、土壌は粘土質主体です。サンタ・ルチアは2013年にオーガニック認証を取得(Suolo e Salute、2015年よりDemeter)しました。また3年前からはビオディナミによるぶどう栽培を行っています。、 ぶどうはアルバーナとサンジョヴェーゼが主体で、他に土着品種のファモーゾとチェンテジミーノが植えられています。ぶどうの平均樹齢は8年から9年、一
部45年を超える古木もあります。―中略―
ファモーゾは、かつてはメルカート・サラチェーノで多く栽培されていました。古い資料には15世紀から18世紀にかけてこのぶどうが栽培されていたことを裏付ける記述も残っています。当時の人々はこの程よくアロマを持ったぶどうから独特の複雑な芳香を持ったワインを造っていました。やがて他のぶどう品種の台頭と共にファモーゾは一時ほとんど姿を消してしまいましたが、パリーデは古代の土着品種を研究している友人たちと共にこのぶどうに注目し、大学の研究室の協力を得て試験醸造を行いました。遺伝子解析の結果、ファモーゾが他のぶどうとは全く関連性をもたないとてもユニークな品種である事が判明し、また試験醸造の結果も満足できるものであったことから、彼らはこの樹の植栽を増やし、ワイン造りをスタ
ートさせたのです。パリーデはこのぶどうを一部アルベレッロ(株仕立て)で栽培しています。ファモーゾは食べても美味しいぶどうです。パリーデがファモーゾから造ったワインはその出来の良さが周辺の生産者からも注目され、現在続々とファモーゾを栽培し、ワインを造る生産者が登場しています。

リーナントデュ2019年の続きです!

May 15, 2024 by weblogland | Add comment
リーナントデュ2019年の続きです!


2024年5月10日より15日にかけて試飲継続中

今さっきこのワインを開けました(笑)!
ドメーヌ・デ・ザコルの白リーナトンデュ2019年です!
飲みたかったんですよ(笑)。
もちろんケチでへそ曲がりなマスキューにとっては高級ワイン(笑)。とても手が出ないランクですが、愛するザコルを知るためには飲まなくてはなりません(笑)。
そこで思いきって1本だけ取り寄せました
(笑)。太っ腹(笑)!
味わいは想定内の予想外(笑)。
絶対にグラン・クリュのレベルで作った渾身の白ワインであることは想定内だったのですが、味わいは今まで経験したことのない予想外のものでした(笑)。
すべてが巨大で強烈・強力(笑)。まず野菜をたっぷり煮込んだウスターソースのような香りにびっくり。それもコルクの異臭確認の際に気づく(笑)。
大丈夫かなコレ?
グラスに注いでワインからもウスターソースの香り。揮発性の立ち上る甘味が圧倒的。隠れているものが物凄く言葉を失う。最初の一口目は口当たり良く、スッと飲み込む刹那跳ね返される(笑)。こんなことは今までになかったとたじろぎました。
じっくり恐る恐るティスティングしなければ!
まずアルコール感、木樽熟成のニュアンスをまるで感じません。とても折り合いが良い。香りを支配するトロピカルフルーツは白から黄色の果肉。開け立てば白桃、ネクタリンのネクターのよう。アクセントにマルメロのニュアンス。それが複雑に絡み合いながらグリセリンの甘味でデフォルメされる。天に昇る竜巻のよう(笑)。その渦巻きは膨大な酸を伴う。それゆえ飲みながら正確に分析すらことが出来ないレベルとなります(笑)。とても飲みやすいことが地雷もしくはトラップのようなのです(笑)。
基本、ずっーと飲みやすいのですが、ずっーと強い(笑)。数日経っても1週間経っても変わりはあまり感じません。
ウスターソースの香りは薄まって行きますがエステル香が強くなります。きっと果実味が重すぎて立ち上らない。開いた状態になるにはまだまだ途方もない時間を要するワインだと直感。
想定内だが予想外の味わいにたじろぎました(笑)。
私の存命中にこのワインの真価を知ることは出来ないかもしれませんね(笑)。もっともまだ誰も知らないはずだから許しましょう(笑)!null

ドメーヌ・デ・ザコルの白リーナトンデュ2019

May 11, 2024 by weblogland | Add comment
今さっきこのワインを開けました(笑)!

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ドメーヌ・デ・ザコルの白リーナトンデュ2019年です!
飲みたかったんですよ(笑)。
もちろんケチでへそ曲がりなマスキューにとっては高級ワイン(笑)。とても手が出ないランクですが、愛するザコルを知るためには飲まなくてはなりません(笑)。
そこで思いきって1本だけ取り寄せました(笑)。太っ腹(笑)!

味わいは想定内の予想外(笑)。

絶対にグラン・クリュのレベルで作った渾身の白ワインであることは想定内だったのですが、味わいは今まで経験したことのない予想外のものでした(笑)。
すべてが巨大で強烈・強力(笑)。まず野菜をたっぷり煮込んだウスターソースのような香りにびっくり。それもコルクの異臭確認の際に気づく(笑)。
大丈夫かなコレ?
グラスに注いでワインからもウスターソースの香り。揮発性の立ち上る甘味が圧倒的。隠れているものが物凄く言葉を失う。最初の一口目は口当たり良く、スッと飲み込む刹那跳ね返される(笑)。こんなことは今までになかったとたじろぎました。
じっくり恐る恐るティスティングしなければ!
まずアルコール感、木樽熟成のニュアンスをまるで感じません。とても折り合いが良い。香りを支配するトロピカルフルーツは白から黄色の果肉。開け立てば白桃、ネクタリンのネクターのよう。それが複雑に絡み合いながらグリセリンの甘味でデフォルメされる。天に昇る竜巻のよう(笑)。その渦巻きは膨大な酸を伴う。それゆえ飲みながら正確に分析すらことが出来ないレベルとなります(笑)。とても飲みやすいことが地雷もしくはトラップのようなのです(笑)。

真夜中にストライク!

Apr 14, 2024 by weblogland | Add comment
真夜中にストライク!

今、我が家の食卓の上と脇には13本のワインがありますよ。しかもすべてティスティング中。
昨晩4時頃トイレに行く。まだ真っ暗で時計見ると4時ちょっと回ったくらい。ふらふらしながら布団に戻る途中、蹴つまづく。ガラガラ、バッシャン、見事ストライク!
あっ!全部倒れてる(笑)!
と思っていたところ、黒い液体がカーペットの上に広がる。
どっひゃー!さすがに眠気が覚める(笑)。
取り敢えずコルクが衝撃で抜けたのか瓶が割れたのか?電気をつけて確認。それと同時にタオルを漏れたワインに被せる。ワインを1本ずつテーブルに載せ、被害が広がらなくしなくては。
だいぶ冷静になってきて、『ワインの匂い嗅いでどのワインなのか当ててみようかな(笑)。』まだまだ寝ぼけてますね(笑)。
完全に目が覚めると、トイレットペーパーをとってきて、カーペットのワインを吸いとる作業に没頭(笑)。
う~ん。年寄りが夜中トイレにたった時に怪我をするのはこういう事か。と実感(笑)。まあ、怪我なく良かったな(笑)。
もちろん家内にめちゃくちゃ怒られしょんぼりしております。

まさか、まさかの、真夜中のストライクでございました(笑)。

さあ、今日からスパートです(笑)!

Apr 13, 2024 by weblogland | Add comment
何を?

裏ティスティングです(笑)。

今日昼間にKさんに来ていただきティスティング。その残り10本以上のワインが我が家の食卓を占領します(笑)。月末の試飲会までの期日が押してきましたから、家内と私の総力戦です(笑)。食事をしながらワインを飲んでメモをとる。毎日毎日ちびちびと観測。ワインが尽きるまで続きます。途中でさらに新たなサンプルを取り寄せた日には、テーブルの上に乗りきれず床上にもボトルが並ぶことになります(笑)。

あ~、大変!
でも楽しい(笑)!

今回は飲むのが辛くなるワインはほとんどありませんから、少しは楽。
でもですね(笑)、我が家の食卓を鉄則 二日酔いするほどは飲まない!
まあ、深く酔うほど体力がありませんから、だいたい眠くなってバタンキュー(笑)。メモとっていますから、安心して深い眠りにすぐ落ちます(笑)。
さあ、頑張るぞ!

節子バルテュスさんの絵

Mar 23, 2024 by weblogland | Add comment
写真向かって右側はシャトー・ムートン・ロートシルト1991年のラベルです。節子バルテュスさんの絵ですか。素敵ですね。

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ところで向かって左側のものは?
ちょっと?
実は最近のマスキューブログでお世話になった四つ葉のクローバの生産者『横浜クローバーファーム』のMさんがわざわざ作ってくださいました!
アダムとイブが手にとっているのは本物の四つ葉のクローバです(笑)。穴を開けてMさん栽培の四つ葉のクローバの押し花にしたものを差し込んでいます。リアル四つ葉のクローバでございます(笑)。

あと、ムートン様の文言は拡大してお楽しみください(笑)!
器用で手の込んだ作品に感激です!

ありがとうございました。

昨日、一昨日とお寒いなかご来店ありがとうございました!

Feb 26, 2024 by weblogland | Add comment
エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・セレクション アルティーガ・フステル 2018年 スペイン 赤 カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1367円税込
「あれ、前月の試飲会に出た2004年のエルミータと見た目同じですよね?」
「前月のは2004年のグラン・リゼルバで今日のは…2018年って書いてあるだけだから見分けがつかない(笑)。」
「グラン・リゼルバがグラン・セレクションと紛らわしく違う(笑)。」
私「基本ラベル・デザインは同じですから紛らわしいことこの上ございませんね(笑)。」
家内「表記に間違いはないので、生産者は全く気にしてませんね(笑)。」
「大丈夫!こっちはお値段安いから間違わない(笑)。」
私「まっ、まっ、どうぞお試しください(笑)。」
「あー、美味しい(笑)。シンプルに美味しい。かといってレベルは高い。」
「しっかりしてるし、熟成感もある。」
「この2018年をもっと寝かせると2004年みたくなるのかな?例えば2028年に飲んだら、今2004年飲んだのと同じようになるのですか?」
「まだまだ行けそうだよね(笑)。力がある。」
「2004年と2018年、共通する味わいだよね。」
家内「このワインはグラン・リゼルバの周りの畑のもののようです。最良の区画をグラン・リゼルバにして、それ以外をこのグラン・セレクションにしているようです。」
私「セパージュは同じですから、比べるとさほど違和感はありませんね。」
「うんうん。確かに。でもグラン・リゼルバの方がグラン・セレクションより生命力があるということですよね?」
私「左様かと。まあ、それでもこのグラン・セレクションですら4年の樽熟成期間を経てリリースしていますから、もともとのワイン自体はかなりしっかりしていると思います。」
「飲みやすくなってるけど、もともとの強さは感じるよね。これってガルナッチャ?フランスのグルナッシュのシノニムですよね。」
家内「南フランスのグルナッシュは確かに濃くて強いですが、スペインのガルナッチャはもっと強い。皮がより厚い気がします。」
「ワイン用の葡萄って食べるとどうなんですか?」
家内「ローヌのグルナッシュを食べたときあまりに甘くて生食用の葡萄とは違いました。房も小さく顆粒も小さくまばらですかすか(笑)。とても生物用にはならない
ですね(笑)。皮も柔らかでした。」
「普段飲むには文句なし!いつも食卓にあっても良いね(笑)。」
「マスキューさん!本当に上手くワインを探しますよね(笑)。」


テアトロ・イタリア『16』イル・ソーニォ ヴィノ・ロッソ・ディタリア N.V. 750ml 1555円税込
「うわっ!濃い紫色。光を通さない(笑)。」
「う~ん。香りも甘く強い。黒糖、チョコレート。香りが重いよね。」
「金時芋(笑)!」
「リコリスの甘さもある。」
「うんうん。味と同じ香り(笑)。香りほど甘くはないかな。」
「店長!プルーンとかチョコレート。完全に南イタリア・テースト(笑)。」
私「開けたてはいかにもアパッシメントした感じですが、時間の経過とともに折り合いが良くなります。」
家内「アルコール分は16%ありますが、それほど感じません。折り合いのつけ方の鍵はタンニンかと。残糖分は1リットル中8グラムほどです。」
私「あとプーリアの品種は割りと酸が残ります。それも上手く利用しています。プーリアのアパッシメントしたネロ・ダーヴォラとプリミィティーヴォにアブルッツォのモンテプルチァーノを加えて、さらにエミリア・ロマーニャのランブルスコを加えてヴェネトのワイナリーで出来上がりのイタリア劇場でございます。」
「なるほどそれでテアトル・イタリアかぁ。ワイナリーはヴェネト。劇場はヴェネトにある(笑)。」
私「オペラ座と言うよりは三吉演芸場に近いかな(大爆笑)。」
「イタリア 特にヴェネトの人は自由にワインを楽しむ気質がありますよね(笑)。『オンブラ』なんてスプリッツァの発祥ですし、飲食文化の発信地です。だから我々が考えつかないこんなワインを作ったのかな(笑)。」

翌日の土曜日
「マスキューさん!これ飲み易い!アルコール分がそんなに高く感じない。」
「そうそう。先行してこのワイン飲みましたが(笑)、初日はアルコール分が強くて家内はダメでしたが、翌日は美味しく飲んでいましたよ(笑)。」
私「昨日より今日の方が飲みやすくなっています。だんだん赤い果実のニュアンスが出てきて宜しいかと(笑)。開けてからどんどん飲みやすい方向に向かって行きます。1週間ほど経ちますと普通の美味しい赤ワインになります(笑)。」
「だからランブルスコを入れたんだな(笑)!」
「えー、そんなにしつこくティスティングするんですか?」
私「はい。基本そのワインの底が見えるまでティスティング 飲み続けます(笑)。」
私「今回の試飲会に先立ってティスティングしていた折なかなか決まらず、開いたサンプルが10本を越した時は、何か違った悪いことをしている気分になりました(笑)。」
家内「仕事とは言え…。食卓の半分がワイン・ボトルに占有されると嫌な気分になります(笑)。」
「マスキューさん!このガブガブ飲める濃さは私向きです(笑)!最近1日のアルコール摂取量がどうのこうのとほざいてますが(笑)、余計なお世話!どうせ後何年かで飲めなくなる高齢者にとっては余計なお世話(笑)。飲めなくなるまで毎日楽しみたい(笑)!」
私「同感でございます。明日どうなるか解らない身としては毎日美味しく楽しみたい!そりゃ気持ち悪くなったり、記憶を無くすほど飲むのはダメですが。そこまで馬鹿でもない(笑)。そんなこと繰り返したらとっくに早死にしてもういなくなってます(笑)。」
「物忘れが良くなった昨今、細かいことを考えてる余裕はない(笑)!」


マコン・ペロンヌ・ヴィエイュ・ヴィーニュー2021年 ドメーヌ・デュ・ビシュロン フランス ブルゴーニュ マコネ地区 白 750ml 2545円税込
「店長!このワイン沢山飲みましたよ(笑)。昔は2,000円しなかった(笑)。」
私「マスキューの大定番です(笑)。」
家内「私、実はマコンのシャルドネってあまり好きではありません(言っちゃった)。暖かい産地なので切れが物足りない。やはり切れのあるコート・ド・ボーヌに止めを差します。とは言え高い…、物凄く高い(がっかり)。」
私「でもですね(笑)、この2021年ヴィンテージは酸がありコート・ドールのシャルドネと遜色ありません。特に翌日になると全開となります。」
「えーと、香りは…、白い花、レモン、グレープフルーツ。」
「固く多量なものが潜んでいる…。」
「バターみたい!」
家内「シャルドネらしいバターの香りです。木樽は使いませんからシャルドネ由来の香りです(笑)。」
「あー!このワイン、クリーム系のソースには鉄板(笑)!」
「ちょっと塩辛さがある。塩辛さって必須なんだよね。」
「甘酒に塩を加えると加えないのとでは雲泥の差(笑)。塩辛さがあってこそ甘味が引き立つ。」
私「そーですよね(笑)。甘さを加え続けてもダメですよね。」
「この塩辛さは塩ですか?ワインには塩が入っている(笑)?」
私「どうやらワインにはカリウムがあり、それが他の何かと結合して塩辛くなるようです。特にビオ系のワインによくみられるようです。」
家内「ベースの土壌が石灰岩だとかつては海中。そして石灰質は古代の牡蠣やアンモナイト(甲殻類)。ソムリエの中には
石灰質の差が解るらしい(笑)。これは牡蠣、これはイカ、これは〇〇。」
私「そりゃないだろう(大爆笑)!」
「マスキューさん。確かにマコンらしからぬ締まりがありますよね。あと切れもある。緩くない(笑)。大きさもある。開けていきなりフレンドリーでもないけど(笑)。」
私「マコンのシャルドネってトロピカルなニュアンスがすぐに出てきますが、このワインは翌日になるとトロピカルなニュアンスが出てきます。ティスティングの際の尺度でもあります。今若干のパイナップルの香りがしますが明日にはより増します。」
「マスキューさん!2021年って特別なのですか?」
私「はい。春に遅霜、夏に雹を数回受けて収穫は半分以下。ですから葡萄の量は少ないがとても凝縮したものとなります。そして乾燥した寒暖差のある秋を経験することで旨味の酸味等が増します。私の知る限りでは1991年ヴィンテージに似たような気がします。」

そして翌日土曜日

「これ、美味しい!高そう(笑)。」
「しかも飲みやすい!」
「高級なレストランの味がする(笑)。」
「お高いブルゴーニュの白。村名レベルですな。そう考えると安い。コスパ良い(笑)。」
複数本お買い求めくださるお客様が目立ちました。
「マスキューさん。この白、レストランで頼むようなワインだと思いますが、そのあとのお肉だとダメですよね。あまりワインの量を飲めないとレストランではディス・アドバンテージなのかな。どうしたら良い?」
私「グラス売りしてくださるレストランだと良いですよね。ちゃんとしたレストランならグラス・ワインでもチョイスしてくれるはずです。」
「いっそのことシャンパンは?」
私「大正解でございます。シャンパンだったら最初から最後のデザートまでオッケーです(笑)。私、宴席でシャンパン飲み放題だと、ずーっとシャンパン飲んでます(笑)。意地汚く2本は飲みます(笑)。」